HONDA MD90:再整備#2 キックスターターアームの再塗装

他の部品に比べれば軽度なものの、キックペダルのアーム部にもそれなりのサビ。4年前の整備では、ボンスターで磨いてメタリック塗料を直接吹いてオシマイにしてましたからね。まぁ、無理からぬこと。

今回は、ボンスターでサビ(と部分的に塗装)を落としたあとにサビキラーを塗る工程を追加。そして、4年前から使い残されていたボデーペン(ガンメタ)の出番。

ガンメタ二度塗り乾燥後、同じく4年間熟成されていたクリアを二度塗りして、はいオシマイ。

靴やズボンでこすられ続けているうちにクリア層なんて容易に剥がれそうな気はすれど、ウレタン塗料なんてもったいないし、都合5層もあればサビの侵攻を少しは遅らせられるんではないかと期待しているところ。

ペダル部分のゴムが鈍く光っているのは、4年前の手抜き塗装の名残り。あのときは、マスキングすらしてませんでしたからね…。あとでつや消し黒でも塗っておくかな。

そのペダルを固定する役目を担うバネが完全にバカになっていて、いとも容易にペダルが回ってしまう。これ、走行中にふくらはぎに当たって結構うっとうしいのだけれど、上から圧入されたリングでバネが固定されているぽいので、ドウニカするのは難しそう。よって、ここは放置&我慢、かな。

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HONDA MD90:再整備#1 センタースタンドの塗装とスプリング交換

6月は、郵政カブ勝手に整備月間です。まずは、停めるたんびに地面にサビを巻き散らかすようになっていたセンタースタンドの話題から。

なにはともあれ、作業するのにスタンドの取り外し。なんせ、走行中にスタンドが地面近くまでブラブラするくらいバネがへたってましたから、スプリングは素手でいとも簡単に外れました。

センタースタンドはリアブレーキペダルとシャフトを共有しているので、シャフトを固定するナットのほか、ペダルに繋がるスプリングやら何やらも取り外し。

そして、シャフトの反対側についている割りピンを抜き、プラハンマーでガンガンガン!

…びくともしない。シャフトがフレームに完全に固着してしまっている気配。

中性洗剤を垂らしたボンスターで、浮きサビと塗装とオイルと汚れ落し。蜘蛛の糸が大量に巻き付いていて閉口しました。既に素材内部までサビが侵攻している気配でしたし、所詮は目立たぬスタンドなので、サビ落し・塗装落しは適当な塩梅まで。

やっぱサビにはサビキラー♪なのかどうか、初めて使うから知らないけれど、ともあれ謳い文句通りの黒サビ安定化を願いつつ筆塗り二度塗り。

ついでに周辺の部品にもサビキラー。70年代を彷彿させる、スペーシーな銀色が素敵。

その翌日、上塗り。今回は、サビの上から塗れるという建材用の油性塗料(つや消し黒)を使うことにしました。ただし、自動車部品には使うなの但書つき。まぁ、スタンドならソンナに熱くはならないだろうし、ガソリンやらオイルやらで塗装が溶けるようならタッチアップすりゃいいだろ、くらいな心づもりにて。

そしてペタペタ塗り始めたのだけれど、一度塗り用だけに塗料の粘度が高くって、そうそうキレイには仕上がらず。ま、スタンドだもん。気にしない気にしない。サビが舞い散らなくなれば、それでイイのだ。てことで、塗装終了〜。

ここで新旧スプリングの比較。
ほんと、いいサビだこと。

筆塗り三層で塗膜が厚めなこともあり、念のため1日おいてからスプリングがけ。苦労するかと思いきや、素手で取り付けられました。

てことで、作業完了〜〜♪

なお、マフラーを取り外した状態でスタンドを上げると、チェーンと干渉する可能性が高いです。スプリングが新鮮なうちは特に。

スタンド塗装の際は、要注意。

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HONDA MD90:機械は使い続けてないとダメになる話

2月。秋口からほとんど乗っていなかった郵政カブを洗車する。前輪のブレーキが固着。バッテリーは半死半生。空気が抜け切っていた後輪は、タイヤのショルダーが劣化したようでエアを入れても腰砕け気味。そして当然のように、サビが蔓延。

3月。まずは動かせるようにせにゃあかんので、フロントブレーキ周りの整備に着手。

3年前の整備のときに放置していた前輪ハブのスピードケーブル取り付けネジの固着もドウニカしようと考える。だがしかし、そんなこと以前に、荷重をかけるのが恐ろしいくらいスポークがサビッサビ。これもドウニカせねばなるまいな…。

ともあれ、固着したネジを手動インパクトドライバーでガンガンしてみる。ビクともしない。もはやドリルで揉むしかなさそうだけど、交換部品がないので次回に持ち越すことにして、ドラム内を整備。

露出部がサビサビで、動きもシブくなっていたブレーキケーブルは新品に交換。思えば、前回の交換から丸6年。交換したケーブルは NTB の BCH-047F。

前輪を外す際に取り外したネジのうち、レッグシールド取り付けボルトほかサビのヒドかった部品をブレーキクリーナー洗浄→サンポール漬け→中和→錆び止め塗装→オイル塗布。

もろもろの部品を組み立て直し、各部の動作確認。ブレーキ、OK!…でも、エンジンからカタッ…カタッ…と音がする。

4月。購入から約8年で3度目となるエンジンオイル交換。過去2回は、「二輪車には使っちゃダメ」だけど安かったカストロール GTXで済ませていたのだけれど、エンジンの異音発生の原因がソノ結果だったとしたら大変イヤなので、今回は心を入れ替えてバイク用オイルを買う。選んだのは、純正オイルよりも安く売られていたカストロール GO!。安物買いに走りがちな心は入れ替えてなかった。

新旧オイルの比較。前回のオイル交換から約4年。余り乗っていなかったとはいえ、やっぱ古いオイルはドヨドヨサラサラ。そしてエンジンを動かしてみると……異音なし!OK!(オイルの汚れが原因ではなく、長らくエンジンを回していなかったからオイルが下がっていただけかも)

とまぁ、月に1回くらいの頻度でチマチマ整備しておりました。5月は手つかずで、6月に入ってから作業再開。明らかに、乗っている時間よりも修理している時間の方が長くなっている郵政カブ。それはつまり放置している時間が圧倒的に長いということなのだけれど、今はちゃんと安全に動かせるようにはしておこうという、そんな気持ちでいるのです。4年ぶりの重整備、ですな。

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