Mac mini(2018) 、現るる。

私が仕事で使っているパソコンは iMac 21.5″(Late 2013)。昨年、メモリ増強とドライブ換装してから至極快適に動いている、とはいうものの。先日、はじめて4K映像素材に接したときに能力の限界を思い知らされたり(幸い2K納品だったから助かりましたけど)、古い制作ファイル&ソフトをハンドリングするために OS を Mavericks(10.9)からバージョンアップせずに使い続けているうちに最新ソフトの動作環境から外れがちになっていたり。

おまけに、春先に使用頻度の下がった Mac mini(2014)を手放してすぐ、旧環境維持マシンとして残しておいた Macbook Pro(Late 2006)が他界した結果、Mac サブ機不在になっていたこともあって、ボチボチ機器編成を改めなアカンなぁ…と考えていたのです。

予算と絡めて悩ましかったのが、iMac のカスマイズ品にするか、Mac mini のカスタマイズ品にして外部拡張するかの選択(Mac Pro? ナニソレ大根おろしが美味しくなるの?)。個人的嗜好からすると後者なんですけど、どうしても割高感を伴ってしまう。そんな折り、ふらりと立ち寄った Apple サイトで現行 Mac mini の整備済み品、それも検討していたカスタマイズ構成そのまんまモデルに出くわしたのです。速攻、ポチッ。恐らく、商品を目にしてから購入手続きを終えるまで、過去最速(笑)。

そして数日後、ブツが届く。ひとまず起動確認しておこうかな、と準備していたら、モニタに繋ぐ HDMI ケーブルが手元にあらなんだ。つまるところ、ヘッドホンを置いてけぼりにしたウォークマン状態じゃん。テレビの背面をまさぐるのも面倒だから、ケーブル付属の新モニタが届くまで、箱に戻しておくといたしましょう。

参考までに、以下に新旧作業マシンの基本スペックを記しておきます。さすがに5年も経つと、ベースとなる規格そのものが変遷してますね。単純にムーアの法則を適用できるなら、処理能力に10倍近い開きがあるはず(だったらエライ)。

iMac 21.5(Late 2013)自家カスタマイズ

  • CPU:Core i5 4コア 2.9GHz(第4世代)
  • RAM:16GB(DDR3-1600)
  • SSD:512GB(SATA 6Gbps)
  • GPU:NVIDIA GeForce GT 750M(1GB)

Mac mini(2018)カスタマイズ

  • CPU:Core i7 6コア 3.2GHz(第8世代)
  • RAM:16GB(DDR4-2666)
  • SSD:512GB(M.2 PCI-E)
  • GPU:Intel UHD Graphics 630(1.5GB)

MacBook Pro(Late 2006):ぶつん!

昨夜のこと。近頃めっきり使わなくなっていた Mac mini を譲ることが決まり、その代わりとなる MBP 15”(Core2Duo 2.33GHz) を長い眠りから叩き起こして iTunes で音楽を鳴らしながら充電していたのです。

1時間後、「ぶつん!」という音とともに画面が暗転。いろんな方法で再起動を試みたものの、うんともすんとも言わない。ものすごく分かりやすく、ご臨終です。まぁ、購入から12年以上経つんですもの。無理もないや。

そそくさと廃棄手続きを済ませてから、再利用できるパーツの抜き出しをば。

過去に SSD/HDD 交換で2回、光学ドライブ交換で2回、都合4度の開腹作業を経験してましたから、解体の手際がやたら良くなっていました。それに、今回はネジが1本なくなったところで、どうということもありませんしね。気楽なものです。

SSD(256GB)を取り出したあと、過去に使っていた HDD(120GB)を再装着。思えば、オリジナルの HDD の容量は 80GB。段階的に増量してきたとはいえ、さいきん目にする単位が「TB」であることを考えると、今となっては「微増」レベルの違いでしかない感じ。

ということで、SSD と(たぶん使わないだろうけれど)増設したメモリ1枚を手元に確保。

ここ数年は積極的には利用していなかったとはいえ、長きに渡り、お勤めご苦労様でした。

そして、退役した MBP の代わりに大福 iMac を据えてみる。…さすがに Tiger じゃ、ましてや G4 じゃ、古いソフト&周辺機器を扱うにも古すぎるかもしれないなぁ。まぁ、起動はしたから、対応出来る範囲を探っていくといたしましょう。

iMac i5 21″(Late 2013):SSDとメモリ交換、からの復旧三昧。

iMac のSSD&メモリ交換作業をすませたあと、の話です。

【1回目:Time Machine からの全面復旧】

日常的に Time Machine によるバックアップをとっていた私。Recovery HD が存在しない状態のため、「Command+R」でネットワーク越しに立ち上げて換装作業前に行ったTime Machine 最終バックアップからの全面復旧を試しました。

待つこと数時間。内蔵SSDで起動しなおして各部のチェック。一見すると問題なさそうでしたが、Thunderbird の受信メールのフォルダが歯抜けだったり…。Time Machine からの復旧ではこうした半端なことがあるので、欠損した部分はあとから HDD からコピーすることにして、引き続きディスクユーティリティでドライブの全体的なところを検証することに。だがしかし。「アクセス権を検証」も「アクセス権を修復」も「インストールしたディスクと整合性がないっぽい」的なエラーを吐いて進行停止。ブート領域ないし Recovery HD と復旧した環境との間に齟齬が発生しているのか。この状態でも全体的な操作自体には問題ないのだけれど、ディスクユーティリティでマトモに検証できないような環境はよろしくないので、やり直し。

【2回目:Carbon Copy Cloner で HDD から全面移植】

上述の参考サイトでも使われていた方法論。Carbon Copy Cloner(以下、CCC)は、たしか OS 10.2 とか 10.3 の頃までは私も利用していたのですけれど、思い出せないけどナニカが気持ち悪くって利用しなくなったソフトだったりします。未だにしぶとく生き残っていたのね、と感慨深く思いつつ、摘出したHDDで起動して SSD を再フォーマット、CCCを起動してHDDからデータ移植。もちろん、CCCのオプション機能で Recovery HD も作成。

再び待つこと数時間。ディスクユーティリティも Thunderbird も問題なし。終わったー!と思ったら、今度は Adobe CC でトラブル発生。これも環境移行時によくある話で、私自身も以前経験したこともあるので、改めてネットで調べながら一つ一つ対処。なんだけれど、どうしてもアドビのサイトから肝心要の「Creative Cloudデスクトップアプリ」がダウンロードできない。どういう現象かというと、同アプリページにあるダウンロードボタンを押すと、「メールでダウンロードリンクを受け取る」ようなボタンのあるページが表示され、そのボタンを押して受け取ったURLをクリックすると、また「メールでダウンロードリンクを受け取る」ページが表示されるという堂々巡り。

にっちもさっちも行かなくなったので、アドビのサポートに救いを求めました。結論として、この堂々巡りに関しては最新版Firefoxでの閲覧による障害ぽい(例のページは404的なエラー発生時に表示されるものと考えるとループに合点がいく)。改めて Safari でアクセスして、デスクトップアプリをダウンロード。そしてインストール!しようとしたところ「大文字小文字を区別するようフォーマットされたディスクにはインストールできないよん」ダイアログが…。えー、そんなー。いけずー。

【3回目:再びCCC】

摘出したHDDを繋ぎ直し、SSDを「ジャーナリング(大文字と小文字を区別しない)」で再フォーマット。そしてCCCによるデータ移植、再び。

そしてまた待つこと数時間。ディスクユーティリティも Thundebird も、そして Adobe CC も全く問題なし。前回のCreative Cloudデスクトップアプリの不具合も、結局はドライブのフォーマットタイプに起因していた模様。

と、いうことで、今回私が教訓とすべきは…

☆純正品だからといって(そして登場から幾度ものバージョンアップを経ているからといって)Time Machine を信用せざるべし。所詮「自作ファイルのバックアップ」レベルに過ぎぬと思い知れ。

☆起動ディスクのフォーマットで大文字小文字を区別せざるべし。…長い間、能動的にフォーマットするときって、必ず「区別する」ようにしてたから、今の段になってソンナこと言われるとは思わなかったですわい。たまたま起動ディスクをフォーマットしてこなかったから、この問題に直面しなかったのかなぁ(そんなことないような気もするけどなぁ)。アドビのサポート担当者によると、Windows でも同じ問題があるらしいのだけれど、アプリ側でこの問題に対処させようとすると大変だからインストール先の問題として放置しているらしい(それもどうかと思うのだけれどなぁ)。

☆最新版Firefoxは現時点ではページ遷移に問題が生ずる可能性を踏まえるべし。ちなみに現時点でのバージョンは 60.0.2。ごく最近、内部的に大掛かりな仕様変更があったことだしねぇ。そういえばしばらく前に Chrome でも JavaScript の挙動に問題があったこともありましたな。いずれも過去の遺物(古いソース・古いスクリプト対応)を捨てるような方向性のバージョンアップでしたもの、閲覧される側が旧態然としていればナニガシカ弊害が生じるのでしょう。閲覧する側が気づけば良いのだけれど、今回はイヤなツボに嵌ってしまったようで…。

といったところで。

なんだか余計なところで頭を悩ます事になった換装作業でした(笑)。肝心の iMac の動作は、いい感じです。以前、Macbook Pro(Late 2006)をSSD化したときのような感動的なスピードアップはありませんでしたが、実にスムーズ♪

※記事では触れてませんが、私の環境は 10.9 Marvercks のため、復旧後にターミナルから SSD の Trim 機能をオンにする一手間が必要でした。

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