先日、シート交換セットが手元に届いていたものの、土曜は雨で作業できず。予報じゃ今日もその後も雨続きぽかったので今週末の作業を諦めていたのですが、起きたら曇りがちだけど晴れてんじゃん。明日以降も雨というより、曇りときどき雨くらいに変わってんじゃん。てことで、ひと仕事を終えた夕刻、そそくさと郵政カブからシートをもぎとってきました。
作業前に、張替用シート皮販売「スタンダード」さんの、CT110 ハンターカブのシート張り替えページで作業工程を予習させていただきました。
シート皮を固定している16カ所のツメを、マイナスドライバーで慎重に開いて行きます。
前方5カ所のツメは一つ折り、残り11カ所はカタカナの「ム」の字ふうに二つ折りになってました。全般にサビが酷く、指の力だけで「ム」の長辺(被さる面)が剥がれ落ちたのが2点、作業過程で破損したのが1点。ただし、うち2つの短辺(皮に突き刺さる面)は幸い残っているので、シート皮の固定自体には極端な影響はなさそう。
メリメリ言わせながら、慎重に皮をはぐ。
昨年、手の届く範囲でサビ対策を施してあったシートフレームのオモテ側は、ソコソコきれいな状態を維持していました。そして、手の届かなかったところは、当然が如くサビまみれ。
三枚におろしたところ。
水とカビとサビと汚れ。なんかもう、触れただけで病気になりそう。
サードメーカー製(NTB)新品アンコとの比較。
同じような素材、同じような作りで、外周形状もほぼ同じ。違うのは、ヘリの高さと、内側の凸凹具合。ただまぁ、汚れにまみれたシートフレームをあてがってはいないので確定的ではないものの、柔らかいモノだし何となれば切った貼ったできるモノだし、大丈夫じゃねぇかという印象です。
ちなみに、吸水の有無で笑っちゃうくらい重さが違いました。
シートフレーム裏面。
たっぷりと雨水を吸い込んだアンコと接していたおかげで、水まみれサビまみれ。汚すぎてマトモに状態確認ができないので、洗剤をつけたボンスターで水洗いすることにしました。
洗浄後、観察。
結構な面積でウェハース状に発達したサビ、あり。思っていたよりヒドイや。
なお、シートフレームとアンコは大き目の両面テープで3カ所固定されていた痕跡がありました。また、洗浄時に汚れとともに洗い流してしまいましたが、シートフレームと外周のモールは、少なくとも3カ所、マスキングテープ?で固定されていたようです。
テープの名残りを両面テープ剥がし剤を使って落とし、本日の作業は終了。
さてはて。シートフレームのサビ処理、どうしたものか、な。
昨年引っ越してからというもの、郵政カブは野ざらし保管。やがて、雨後にシートにまたがると、じょ〜っとオモラシすることに気づかされました。シート表皮に生じた細かい穴から雨水が染み込んで、中のクッションが水浸しになるのですね。
そこで、シート表皮の張り替えないしシートの全交換を検討しはじめたのです。だがしかし。手元のパーツリストによると、私のP型だけ嫌がらせの様に他と部品番号が違う。しかも、純正品は後継パーツごと廃番。なんて仕打ち。
この商品は、張り替え用シート(CVH-121)とアンコのセット。シートは縫製ではなく高周波溶着されていて、アンコもスポンジの積層ではなく金属心材入りの一体成型品。耐水性に期待できそう。
表皮を軽く被せてみたところ。沖縄仕様の白シートとはオサラバになるけど、黄色い車体にラクダ色なら合わなくもないだろうから、許す。
しっかしなぁ。引っ越し前は雨のかからぬ半地下の駐車場に停めていたから(そして余り乗っていなかったから)、シートの水濡れを全く意識していなかったんですよね。シート表皮にあけられた穴は、当時の駐車場に住み着いていたノラ猫一家が残した爪痕でしょう。ちょくちょくカブのシートで昼寝していたし、ネイキッドのキャリアパッドで爪研ぎしてやがったしなぁ。憩いの場を提供してやってたんだから、少しは感謝なさい。



