スポーク張り、初体験。
以下の作業は、そんな私の独自スタイルですので参考レベルまで。
スポークの表面を指先でなぞったときに少しザラつきが感じられたので(何らかの皮膜処理がなされていそう)、気持ちレベルのサビ予防を兼ねて、作業性向上のためのツヤ出しにシュアラスターのゼロウォーターを二度塗り込む。結果、つやつやスベスベお肌。
しかし。シュアラスターって聞くたんびにゼロテスターを思い起こしてしまうのは何とかならんか。
ニップル内部にも、気持ちレベルのサビ予防でシリコングリス塗布。
スポーク裁断前に撮影した写真を参考に、まずはインナーから1本1本張っていく。1本通したら、抜けない様にニップルで仮止め。インナーを張り終えたら、続いてアウター。すんごく、裁縫気分。
ふふ。できたぜ。
アウターで通すべき穴が1つズレたけどな。
やり直し、か…。
全スポークをハブに残したまま部分的に通し穴を変更しようとしても上手く行かず、無理しているうちにスポークがリムの縁に突き刺さり、塗装面を突き破る。あぁ。やっぱ不慣れな作業で手抜きするもんじゃあ、ありませんね。
結局、ほとんど初期状態近くまでスポークを外してからのリスタート。
そして、今度こそ、縫い目正しく完成。
新旧スポーク比較。
思えば、この郵政カブ以前に沖縄でバイクを乗っていたのって、毎年のように格安中古バイクを乗り換えていた学生時代まで遡ることになりますから、スポークつきの車両が手元に長いことあるのは今回初めてです。保管場所が問題を大きくしていた可能性はあるものの、一連のサビ具合をみるにスポークホイールって潮風多めの沖縄には不向きな構造なのかもしれませんねぇ。
閑話休題。タミヤの方眼マットの水平面でバランス取り。基準面との距離が近いのと方眼のおかげで、ブレを把握しやすいです。14インチ小径ホイール様々ですね。
初回作業となったフロントでは、バランスが取れているってことはテンションがある程度揃っているハズって解釈で、そそくさとタイヤを履かせて車両に取り付け、入れ替わりで後輪の解体作業に着手。あとはスポークレンチで一定の回転角で均等に増す締めしてやればテンション調整を完了できるハズ、という思惑だったわけですが、実際には、ホント意外なほどキツキツとユルユルなスポークが混在。方法論を再考。
作業2回目となるリアでは、スポーク裁断前にテンションのかかり具合を手に覚えさせ、スポーク張り替え後に適当と思われる張り具合のインナー&アウター各1本を選び、そのニップル先端から太さが変わる箇所までの長さを指標に、定規や竹串を利用しながら他のスポークの長さを統一。その後、方眼マット上でバランスを確認しつつ、テンションを均等に散らしました。ただし、新品スポークはいずれ伸びるので、テンションは敢えてキツ目。しばらく乗ってから再調整、と。
ということで、フロントで得た教訓をリアに活かし、そしてまたフロントをやり直し、です。
やっぱり、スポーク張りって、場数を踏まないとダメな作業の典型ですね。
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