HONDA MD90:再整備から2ヶ月のサビ具合

6月から8月にかけて行った、郵政カブの状態カイゼン整備の後日談というか、サビ進行の具合なぞ。

メッキハンドル。サビを耐水ペーパーでザッと削ったあとで、サビキラーを塗布しただけ。元の状態から比べれば、まだまだマシ。

ホーン。表面研磨後、サビの上から塗れる系の塗料とサビキラーで塗ったのだけれど、こちらはハンドルよりもマシな感じ。

フューエルホースのホースバンド。
新品・ステンレス製だというのに、なんだこのサビ。

レッグカバーの締結部品。サンポールでサビを落としてサビキラーを塗布したのだけれど、2週間もしないうちにサビがひどくなりました。サンポール処理は通算2回目で、ひょっとしたら中和に失敗して酸性に傾いたままの可能性がありますね。高いものじゃなし、新品交換しようかなぁ

後輪。ハンドル同様、リムは研磨とサビキラー塗布のみで、同じ様なサビ具合。前輪も似たような感じです。さすがに新品スポークは、まだまだ元気。

リアキャリア。サビ処理にはソコソコの手数をかけたのだけれど、食卓にこぼしたケチャップを拭ったタオルのように、にじみ出るようなサビ方をしとります。キャリアを形作るパイプの内側は未処理だもの、当然と言えば当然かぁ。やっぱり、赤サビ色で塗装しとけば良かったなぁ。

総じて。先の整備では表面的なサビ処理しかしていなかったので、再びサビに覆われることは織り込み済みだったとはいえ、せめて3ヶ月くらい気持ちよく乗れれば良いな…と思っていたのが期待はずれ。1ヶ月もしないうちにサビがチラホラ目につくようになりました。先だっての2連続台風も露骨に影響しましたけれどね。

以上、サビ対策の悪い結果見本?まで。やはり根本的にサビ退治されたい向きは、表層だけではなく、その下までサビを完全に削り取るしかなさそうだよ、と。私のように、そこまで時間と手間をかけたくない向きは、一見キレイにしたところで再びサビることを予め受け入れておきなされ、ですね。

バイクの遍歴

およそ2ヶ月の間、郵政カブの整備に休日を費やしたおかげで、すっかり頭がバイク脳になってしまいまして。
なんとなく、これまで乗り継いできた16台のバイクをまとめてみました。

下の画像ではモデル・カラー含めて所有してきた車両を購入順に掲載していますが、ゴメンナサイ「※」のついた写真はネット上の画像を借用させていただきました。

  1. YAMAHA DT50
  2. SUZUKI TS50 ‘Hustler’
  3. KAWASAKI KL250R
  4. SUZUKI GSX250E
  5. SUZUKI GF250
  6. SUZUKI GSX750S (III) ‘KATANA’
  7. SUZUKI DR250S
  8. SUZUKI TS200R
  1. YAMAHA SRX-6 (I)
  2. SUZUKI DR250S
  3. SUZUKI GS400E
  4. SUZUKI VX800
  5. SUZUKI SV650S
  6. SUZUKI TR110 ‘Street Magic II’
  7. SUZUKI DR-Z400S
  8. HONDA MD90 (P)

先日、顔馴染みの理髪店のバイク好きマスターから「マニアックなの乗り継いできましたねぇ」と言われたのですが、該当しそうなのはVXとMD、次点で3型カタナくらい? どちらかというと、DTとSRXを除けばマイナー車両ばかり、というのが実情ではないかと。スズキが12台、ヤマハが2台、ホンダとカワサキが1台ずつという割合からもソコラヘンが窺えるでしょう(笑)。DTからVXまでの12台が10代から20代にかけて購入したバイクで、その多くが格安・割安な中古車。その過程で自分好みのバイクの特徴が明確になり、以降は乗り換え頻度が下がってます。

一連のバイクの中で、面白かったバイクは…

オフ車では、SUZUKI TS200R
コンパクトで軽くて馬力があって吹け上がりも良くてブレーキも良く効き、足もしなやか。峠道でも林道でもクローズドコースでも大変楽しいバイクでした。その快楽と引き換えに、メインで100km走れるかどうかという、極端に航続距離が短い欠点あり。ソコソコ長いこと手元にあったバイクで、新車購入から間もなくして普段使い&長距離ツーリング用の中古バイク(SRX〜VX)との2台運用と相成りました。しかしまぁ。今や2ストバイクなんざ輸入車でしか存在しない世の中になってしまいましたねぇ。

オンだと、SUZUKI GS400E
ハンドリングもパワーの出方も凄く素直で、軽いおかげでブレーキも良く効き、中低速コーナーでクイクイ曲がる。オンロードタイプで初めて「操縦が楽しい!」と思えたバイクでした。空冷2気筒ゆえ絶対的なパワーはなく、高速巡航は苦手。海外仕様の500ccモデルなら、文句なし、だったのかも。日本では不人気なおかげで上玉中古を安く買えて良かったのですが、素性の良さからすると不遇なバイク、でしたね。

バランスが良かったバイクは…

オフ車では、SUZUKI DR-Z400S
下からトルクがあるクセに、上までキレイに回るエンジンが素敵。大柄で重量もソレナリにはあるものの、走り出してさえしまえばパワーとその出方で帳消し。さすがにTSRのような気軽さ・身軽さはありませんが、峠道でも林道でも楽しく、高速も善し、でした。

オン・オフ取り混ぜた4スト単気筒のバイクの印象として、250ccまでは非力、600ccはトルクがありすぎてギア選択の面白味が減り、加えて空冷だと振動がツラいときがあるので、私的には液冷400ccあたりが丁度いい感があります。

オンだと、SUZUKI SV650S
GSの軽快感に、VXで堪能した大排Vツインの心地よさを織り交ぜたような、気持ちいいバイク。シートが薄い割りには、長距離ツーリングでも疲れ知らずでした。ただ、やや前傾強めのライポジにイマイチ乗り方を合わせられなかったので、ちゃんと乗りこなせていたかというと怪しいですがね。ちなみに、このバイクは TSRから買い替えたゲタ車・ストマジと2台運用していました。

4スト2気筒のバイクは、不思議と排気量問わずに楽しめたのですが、パワーからすると400〜650ccあたりが私には適当かな、て感じです。800ccの加速は気分良かったけど、あまり遊んでるとお縄になりそうですし(笑)。そして4気筒のバイクはどうかというと、どの排気量でも気疲れするところがあって、イマイチ私にはシックリきませんでした。

そんなこんながあって…

再び沖縄に越してきてからは、HONDA MD90
「もっとパワーを!もっと速く!もっと軽く!もっとブレーキ効いて!」なんて邪念を「だってカブなんだから、しょうがないじゃん」の一言で吹き払ってしまう、仏のようなバイクです。カブは、カブですね。何者とも違います。肩の力を抜いて走りましょうよ、と。3速しかないギアは気に入らんけどさ。

昔から「バイクはカブに始まりカブに終わる」なんて格言じみた言葉がありますが、こないだまでさんざんイジっていて何となく腑に落ちた感があります。でも、これで終わってしまうのは、なんか癪だなぁ。

じゃあ、最近のバイクの中から選ぶならナニカといえば。YAMAHA XSR900 のデザインには惹かれるし、SUZUKI V-strom 650XT は趣味嗜好ド真ん中だけど、どちらも普段使いにはデカイし高値。となると SUZUKI SV650 ABS か YAMAHA MT-03 あたりが良さげかな。遊び道具として割り切れるなら、YAMAHA トリッカーや APRILIA RX125 も楽しそう。ま、何にしたって、買い替え欲求が高まればの話ですけどね。

HONDA MD90:再整備#19 課題と宿題

今回の整備シリーズの、最後のまとめ。
備忘録がてら、今後の課題を記しておきます。

3年前に交換したバッテリーは、+端子にナニカの結晶がまとわりついておりました(硫化塩?)。端子の洗浄&研磨後、サルフェーション分解機能つき充電器で正常にチャージできたので継続利用としましたが、ボチボチ寿命なのかも。

ハブ側の固着していたネジを外しても抜けなかったスピードケーブルは、切れたときに店に持ち込んで交換してもらうとするかな。

後輪のベアリング3点およびオイルシールは今回未交換。
ブレーキシューは、前後とも約3mm残。そのうち交換のこと。

春先に購入していた格安のチェーンカバーは、残念ながら私の郵政カブ(P型)には装着できませんでした。「あんどんカブなどの古いカブやインジェクションのカブには使用できません」なんて但書きがあったのだけれど、それでも範囲がアバウトですやね。

穴位置がズレているというより、スプロケカバーの開口部とチェーンカバー先端の形状が合っていないのが原因ぽい。また、サイドカバーとのクリアランスが小さく、サスが動いたときに干渉しそうな気配もあり。

…先端を切断すれば、少なくともネジ位置は合わせられるかもしれないな。でもステンレス製でカッタイんだよな。適当な切断工具がないな。よって、これまたペンディング。

アルミが腐食して表面が凸凹マダラになっているウィンカー4点は、配線に触れる機会があるときに取り外して補修のこと。

※ストップランプのメッキ部は、サビ削り&サビキラー塗布済み。

今回、過去ユーザが貼付けていたステッカー類を剥がしたのですが、何せ古いものだからリムーバーだけでは完全に落としきれず。これはもう、塗装を傷める覚悟で削り取るしかなさそう。

ただし、この先ずっと乗り続けていれば、いずれ車体全体の根本的なサビ対策が必要になるのは確実で、それにもれなく再塗装がついてくるのも確実。よって、その時に改めて考えようかと。過去ユーザが塗ったボディカラーに色を合わせるのは手間なので、ツートーン化かなぁ。

当初、キャブレターを分解してキレイに清掃してやろうかと企んでいたのですけれど、組み立て時に交換が必要となるOリングキットが既に廃番。一応、比較的世代の近いセットを購入していたものの、酷くサビついた締結部品の存在もあって、作業着手に及び腰になってしまいました。

それに、結果的に2ヶ月もの間ガソリンを空にしていたことが、それまで機能していたアチコチに悪影響を与えていることが懸念され、「とりあえず走ればよいのだ(どうせカブだし)」の基本的なスタンスに立ち返って、作業期間がより長期化する可能性のあるキャブの分解整備は将来に持ち越し。信号待ちでたまにエンストするけど、気にしない気にしない(少しは気にしろ)。

これまた当初、フロントフォークのオイル&シール交換も考えていたものの、フォークチューブがステムに固着しているらしくビクともしませんでした。手持ち工具で何とかしようとすると、ハンマーでぶっ叩くしかなさそうだけど、弊害を考えるとできるだけ避けたい作業。方や、構成部品のサビ具合からして、ステムごとまるっと交換してしまっても良さ気でもあり…。よって、「とりあえず走ればよいのだ(どうせカブだし)」精神で、現状まま保留。

もっとも、バイク屋にフォークオイル交換を頼みがてら状態確認くらいしておこうかな、という頭もありはするのですけどね。

そして最後に。何年か前にバイク屋で「エンジンの音がおかしいんじゃね?」的な発言を受けたのと(そんなこと言われても買ったときからこんな音だもの)、ほとんど乗ってなかったくせに春先のオイル交換で汚れ方がひどかったこともあり、いささかシリンダー&ピストン周りに懸念があるんですよね。クリアランスが拡大して、ピストンが暴れているんじゃねぇかと。

エンジン分解、かぁ。それもサビまみれの。私ゃバイクに乗るのもいじるのも好きだけど、ソコまで行っちゃうと別次元だなぁ。バイク2台持ちならともかく、日常の足として使っている(正確には、改めて使おうとしている)中古のゲタ車にソコまで手をかけるか、悩みどころです。まぁ、とりあえず、今以上に悪化せずに走ってる間は手を触れずとも良いか、な(どうせカブだし)。

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