HONDA MD90 から YAMAHA AXIS Treet へ

年末のこと。知人から「スクーターを買った。カブの調子はどう?」的な連絡を受けたので、調子を崩してから長らく放置してしまった郵政カブの状態を年明けに確認したのです。そしたらまぁ、なんというか、即・廃車レベル。バイクの形をしたサビの塊と化してました。

振り返れば、郵政カブが特異な立ち位置にあるバイクだということを知らずに、単に手頃な価格だったからという理由で MD90 を購入してから9年以上が経過。もともとサビ多めの車両だったし、ここ数年は乗ってる時間よりも整備している時間の方が明らかに長かったんだもの。やんぬるかな、て感じです。

で。MD の利用頻度を考えたら買い換えは勿体ないよなーと廃車先になりそうな近隣のバイク屋をネットで探しつつ、手頃なスクーターなら害はないんじゃね?なんて邪念を抱きながら店の在庫にも目を通していたのです。そして目に留まったのが、ボチボチ価格で状態ソレナリな YAMAHA AXIS Treet。そそくさと店に連絡入れて現物確認して即決して、そのまま軽トラに乗り込んで MD を回収してもらいました。これも一種の衝動買いかもしれませんね(笑)。

購入に当たっては、SUZUKI Address V125G のより安価な個体も候補にあったのですけれど、アドレスは息の長いシリーズなだけに、スクーターに関心を払っていなかった私には世代(古さ加減)を把握しづらかったのがネックでした。

その点、AXIS Treet は国内販売開始が 2009年の単一世代モデルでしたから、どんなに古くても10年前かそこらという安心感が大きかった次第。よって、DR-Z400S 以来となる久々の21世紀バイクだぜ!と思っていたのですけれど、その後調べてみたら、1980年代のシグナスをルーツに持つ台湾育ちの隠れ昭和野郎くさいぞ、と。もっとも、同じく平成生まれだったけど中身が純然たる昭和野郎だった MD90 に比べりゃ真っ当にアップデートされてきているようですし、実際のところ遥かに静音・快適ですから、どうでもイイですソンナコト。

ちなみに。これまでのバイク所有歴については以前記した通りでして、コイツで17台目。初125cc、初スクーター、初インジェクション、そして Street Magic II 以来2台目のVベルト無段変速機。YAMAHA のバイクは DT50 と SRX-6 に次いで3台目で、ほぼ四半世紀ぶりとなりました。さてはて。乗り出し価格が安かった分、早々に手を加えなくてはならなかったアレやコレがありました故、引き続きそんな話をば。

|AXIS Treet:購入, 納車後補修 #1, #2, #3, #4

FX-AUDIO- AT-01J ラインレベル アッテネーター ユニット

ELEGIANT の小型アンプに、4Ωの自作スピーカーと DVD レコーダー(LINE OUT – AUX IN)を繋いだとき、入力信号が大きすぎて以下のような問題が生じました。

  • 現実的な音量調節範囲が極狭
  • 音が歪みがち
  • 適正音量のつまみ位置が Bluetooth 接続時と違いすぎて不便

そこで、安易な方法で一発解決したらイイなと抵抗入りケーブルを試してみたのですけれども、適正音量となるのが音量つまみ全開時。

これはこれで、何かの拍子で「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティが如くスピーカーごと吹き飛びそうで怖い。

次に頭に浮かんだのは、インナーホンでありがちな音量コントローラーの代用。なんだけど、音量つまみが連なってる姿を想像すると、なんか無駄しているようで心が落ち着かない。

そんな時にふと、フォノイコライザーとは逆に音信号を一定値で減衰するオーディオ製品くらいあっておかしかないんじゃね?と思い立ち、熱帯雨林へ採集に出かけたのです。したら、やっぱりあったわけですよ。

それが、FX-AUDIO- AT-01J ラインレベル アッテネーター ユニット(商品名、長っ)。ピン端子から窺えるように、ごく小型の装置です。一口羊羹4本分くらい。

製品ウラの DIP スイッチで、PASS/-6dB/-10dB/-20dB の4パターンに減衰値を設定可能。しっかし。DIP スイッチに触れるなんて、いつ以来だろう…。ひょっとしたら、SCSI 時代??

デフォルトで「-6dB」になっていたのでそのまま繋いでみたら、ちょっとまだ大きい。そこで「-10dB」に設定したところ、Bluetooth 接続時と同等レベルに落ち着き、これにて一件落着。

それにしても。
解決策として合っててもアッテねぇたぁとは、こは如何に(あ、書いちゃった)。

自作スピーカー:#10 スピーカーの足場作り

自作スピーカーをメタルラックに設置したわけですが、やはりスピーカーを金網に直置きするのはイヤなので、スピーカー台的なものを作成することにしました。

特に考えもなく主材料は、MDF材(450x600x9mm)。テキトーに図面を引いて、前回同様 DIY ストアで購入&裁断。

スピーカーのエンクロージャーは同じ MDF 材に自動車用スプレーで塗装していたので、どうせだから別パターンの仕上げ方を試すことにしました。そこで取り出してきたのは、購入から6年くらい経過しているのではないかと思われる、ジャングル迷彩のカッティングシート。

MDF の表面と断面を #400 のサンドペーパーで均し、削りカスを拭き取り、スクレーパーとドライヤー片手にカッティングシートを貼り進めたのだけれど…。粘着力が、全く足りぬ。単純に接着剤が経年劣化したのか、或いは、事前に何らかの下地処理をしておかないと根本的にダメなのか。いずれにしたって、今回の一連のスピーカー工作は、手持ち資材の消化を裏テーマに進めていたので追加の材料を買うのはパス。よって、カッティングシート案、取りやめ。

次に取り出したのは、一昨年、ほんの少し使っただけで終わってしまった、若草色の半つや水性塗料。

あまり使い道のない色なので、実はエンクロージャー塗装の第一候補ではあったのです。なんだけど、色があんまりなので気が引けてしまった次第。その点、スピーカー台なら何色してたって構わねぇや、と。

1層目は濃度薄めにハケ塗り。乾燥後、筆ムラを均すつもりでサンディング。2層目は濃度フツーであっさり塗ってからサンディング。3層目は濃度フツーで厚めに塗って塗装終了。これを板4枚。6面全部を塗ったのと、最後が厚めだったせいか、乾燥して臭いが抜けるまで数日を要しました。

水性塗料を研磨したらどうなるのか興味があったので、乾燥後に4枚8面の中から塗装の厚そうな1面を選んで、#600 の耐水ペーパーで浅ぁく水研ぎしてみました。だがしかしけれども。筆塗りの凸凹の底面に到達する前に、一部地肌が露出しそうになったので、作業中止。これ、やはり塗装時に筆ムラをキッチリ削って、均質な塗膜を十分に重ねてやらないとダメっすね。半つや塗料の3層塗り程度じゃ、磨き上げ工程に耐えきれないよと。

横道に逸れながらも板の処理にケリをつけたら、あとは重ねるだけ。

金網との設置面に残り物の厚さ 1cm 程度のスポンジゴムを敷き、板を重ね、百均の耐震ゲル(4cm角 8点)を貼り、もう一枚板を重ねたら土台の完成。そこにオーディオテクニカのインシュレーター(AT6098)を並べ、スピーカーを載せてやろうという算段です。

て、実際に組んでみたら、ちょっと制振材の使い過ぎじゃね?という気になりましたですハイ。ま、ともあれ、設置してみましょ。

見た目は、悪くない。音は、輪郭がクッキリした感じ。その点はシテヤッタリだったんですが、期待していたより低音が響かない。

あれ?と思って裏に回ってみたら、割とマトモに低音が響いている。思えば、ウキウキするような音を奏でていた試運転時は、そこそこシッカリとしたデスクの壁側に配置していたのだけれど、現状は(台を挟んだとはいえ)下は金網だわ壁は遠いわ。一般的にスピーカーは壁から離して設置するものだけれど、コイツの場合、箱の外で工夫して低音を前に回してくる必要がありそうです。

まぁ、テキトー設計・テキトー制作ですもの、一癖あっておかしかないんですけどね。ま、しばらく聴いてみて、気になるようなら改善を図ります。

といったところで、自作スピーカー制作の話題もこれにて終了。
番外編で、アンプ入力信号過多の解決策について記しておきます。

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