信頼性のない音楽会

4月に USB オーディオ・インターフェースを買い替えて、ふふふ、これからは標準プラグの時代だぜとばかりにヘッドバンド・カバーを付けたヘッドホンを手にしてみれば。思えば Mac 周辺以外に標準プラグを使える機材がなくなっていたー。

その後、面倒くさがり続けること3ヶ月。7月の終わりになって、テレビラックの中で眠っていたフルサイズのヘッドホン・アンプ付き AD-DA コンバーター(走行系に問題のある DAT デッキとも言う)を、読書コーナーに召喚することにしたのです。

CD プレイヤー代わりの DVD レコーダーと DAT デッキを光デジタル接続し、録音モニター状態にしてヘッドホンに音を出してやろうって寸法。ちゃんと使えて、ほっ。それに、ひょこひょこ動くレベルメーターって、やっぱ、イイわぁ。

かくして、読書コーナーには、90年代の半壊した DAT デッキと、00年代の退役 DVD レコーダーと、包帯を巻かれた10年代のヘッドホンと、同じく10年代の車載スピーカーユニットを再利用した手作りスピーカーと、20年に購入した小型の格安アンプが集結しました。

なんか、どれも信頼性に欠ける面々ですが、とりあえず、音はソコソコ良いです。

そして、DAT デッキが消えたテレビラックには、Nintend0 Switch が配置されましたよ、と。めでたしめでたし。…いや、新しく買ったゲーム機を置くために DAT をどけたわけじゃないんだからねっ!

FX-AUDIO- AT-01J ラインレベル アッテネーター ユニット

ELEGIANT の小型アンプに、4Ωの自作スピーカーと DVD レコーダー(LINE OUT – AUX IN)を繋いだとき、入力信号が大きすぎて以下のような問題が生じました。

  • 現実的な音量調節範囲が極狭
  • 音が歪みがち
  • 適正音量のつまみ位置が Bluetooth 接続時と違いすぎて不便

そこで、安易な方法で一発解決したらイイなと抵抗入りケーブルを試してみたのですけれども、適正音量となるのが音量つまみ全開時。

これはこれで、何かの拍子で「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティが如くスピーカーごと吹き飛びそうで怖い。

次に頭に浮かんだのは、インナーホンでありがちな音量コントローラーの代用。なんだけど、音量つまみが連なってる姿を想像すると、なんか無駄しているようで心が落ち着かない。

そんな時にふと、フォノイコライザーとは逆に音信号を一定値で減衰するオーディオ製品くらいあっておかしかないんじゃね?と思い立ち、熱帯雨林へ採集に出かけたのです。したら、やっぱりあったわけですよ。

それが、FX-AUDIO- AT-01J ラインレベル アッテネーター ユニット(商品名、長っ)。ピン端子から窺えるように、ごく小型の装置です。一口羊羹4本分くらい。

製品ウラの DIP スイッチで、PASS/-6dB/-10dB/-20dB の4パターンに減衰値を設定可能。しっかし。DIP スイッチに触れるなんて、いつ以来だろう…。ひょっとしたら、SCSI 時代??

デフォルトで「-6dB」になっていたのでそのまま繋いでみたら、ちょっとまだ大きい。そこで「-10dB」に設定したところ、Bluetooth 接続時と同等レベルに落ち着き、これにて一件落着。

それにしても。
解決策として合っててもアッテねぇたぁとは、こは如何に(あ、書いちゃった)。

自作スピーカー:#9 慣らし運転と仮設置

自作スピーカーの完成から数日間、作業中のBGM再生に利用して慣らし運転してました。構成は、そもそものところでスピーカーを自作するキッカケとなった ELEGIANT の小型アンプに、iPad の圧縮音源ファイルを Bluetooth 接続にて。

で、その音はといえば。思っていた以上に、ヨカッタです。スピーカーユニット(Protone VSP-16)自体、車内で好印象だったからこそ車載スピーカー交換後も手元に残していたわけなんですけれど、準密閉エンクロージャーに収めたおかげか耳に刺さらずズンドコしすぎず、全体的に長所が伸びた感があります。翻って、自動車でのデッドニング処理は有効なんだろうねぇ、てことですね。使い倒したスピーカーユニットをプライスレスとすれば、材料とアンプ一式で約1万3千円。同額のアクティブスピーカーを新品購入するよりは、断然イイ買い物をした感があります。

そして昨日、本来想定していた組み合わせを試してみる。

ソースは、昨年ブルーレイ・レコーダーを購入してからホコリを被っていたパイオニアの DVD/VHS/HDDレコーダー、DVR-RT700D。DVD-R/RW 連合筆頭企業だったパイオニアの、それも AV 事業が元気だった頃の自社製ドライブ搭載モデルですもの、音楽再生用 CD デッキとして活用するのも全然アリじゃねぇのと考えた次第。

で、ELEGIANT に繋いで再生してみれば。ヤケに音がでかい。少し歪んでいる感じもする。実際、音量つまみを「0」位置からほんの少し上げた地点が適正音量。iPad との Blutooth 接続時の適正音量でのボリュームつまみ位置と比べてみると、写真の通り、角度が全然違う。

スピーカーのインピーダンスが低目(4Ω)である影響もあるのかもしれないのだけれど、デッキの LINE OUT の信号が(相対的に)大きすぎてアンプがしっかり受け止められていないっぽい。思えば過去にテレビに Bluetooth 送出機を繋いだ時もそうだったんですけれど、近頃のこの手の小型装置は、機材間を固定出力で結ぶ LINE OUT ではなく、機材と人の耳を可変出力で結ぶ PHONE OUT を基準にしている気配がありますね。

ともあれ、設置作業を先に進めましょう。

まずはスピーカーケーブルを準備、アンプ側だけバナナプラグをつけることに。前回に懲りずにナカミチ印を買っていたものの、以前よりプラグが肉厚になって作業しやすくなっている、ような気がしないでもない、ような。比較的最近、ナカミチブランドが中国企業から国内企業の手に移ったというニュースに接した記憶があるのだけれど、関係しているのかしら。

そして、読書コーナー(笑)のイスの目の前にあるメタルラックを整理して、機材を設置。いい音楽を聴きながら読書に耽られるようになるまで、あともう少し。

…しかし、金網にスピーカー、かぁ。接地面の改善策も練らなイカンですな。

|自作スピーカー:#1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10

Copyright ©2024 新たまねぎ小屋 All Rights Reserved.