焦げたトーストのようなサビにまみれたリムを、どう料理するか。手持ちの材料を吟味した結果、化学反応をサポートに力技で押し切るかいと、お酢つきボンスターで磨く事にしました。お酢レベルの酸性じゃ、気は心レベルかもしれませんけどね。
ゴシゴシゴシ…。飛び散る汗、したたるサビ汁。お酢をパートナーにした作業は、鼻につく匂いが難点。完全な平滑面にする意図も根気もなかったので、ひとしきり浮きサビが落ち、表面がある程度なだらかになったくらいで作業終了。台所洗剤で洗浄のち自然乾燥。
どうせ塗るならチョイと遊んでみようかなと想いを巡らせていたのですけれど、バンピーなサビ肌を目の当たりにして、遊びなし!保守優先!で心が定まりました。
まず、サビた箇所を安定化させる目的でサビキラーを塗り、サビの少ない健康的なクロームメッキ面を含む全面をミッチャクロンで下地処理し、再びサビキラーを上塗り塗料として塗る。この作業をリムの裏表に。
クロームメッキ上に塗ったサビキラーは、プラモ塗料のフラットアルミ的な質感。水性塗料だけに塗膜は弱い雰囲気です。でも、例え多少削れたとしても、下がメッキの光モノであれば、余り気にならないでしょう(きっと恐らく多分)。それに、傷がついても気にしない、オフ車のホイール的な感覚で捉えていれば、どうということでもありますまい。
サビが酷かった箇所は、シワシワちりめんテキスチャー(笑)。いやね、どうせまた、錆びるんですよ。何やったって。今後発生するサビをサビキラーで封じることを前提にしてしまえば、予めサビキラーで全面を覆っておけば色違いやら質感違いやらの違和感を最小限に抑えられるんではないか、という目論みでした(オイル耐性は未知数ですけどね)。
てか、このシワシワを均してキレイに塗装する手間(そしてサビが現れたときの落胆)を考えると、それくらいなら新品リムを買え!って状態ですからね。そこんとこは割り切りですな。
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