HONDA MD90:再整備#5 前輪の固着したネジとベアリングを外す

春先に手動インパクトレンチでも外れなかったスピードケーブル固定ネジ。今回は、Anex の「ネジはずしビット」で再挑戦。

ネジの頭にドリルで穴をあけ、その穴にビットをねじ込み、そのままレンチで回して外してしまおうという算段です。外す際にはインパクトを与えるな、ということだったので、モンキーレンチでの手作業としました。

いえい。クララが立ったぜ。
(結構な神経と力を要しましたが)

だがしかし。ネジがビットから外れない。対ステンレス用のオイルを塗らなかったのが、恐らくの敗因。だって、光具合がメッキぽかったんだもの…。

さらに追い打ちをかけるように、ネジを抜いてもスピードケーブルが抜けない。潤滑剤を吹いて1日おいても抜けない。…ゴムが溶解して内部に貼り付いてるのかなぁ。なんか呪われてるよ、ココ…。

気分を変えて、ハブ内のベアリング外しに着手。ベアリング交換は人の作業を眺めたことがあるだけだったので、専門工具を用意しました。ストレートのパイロットベアリングプーラーセット 8~25(mm) 19-603、てヤツです。

左側(ブレーキ側)はバキッ!と成功。

カラーはキレイな状態。

右側のオイルシールは、すっかり粘着していたのでペンチでむしり取りに。その奥にあるベアリングは、裏側から適当なパイプをあてがってプラハンマーで叩き出そうとガンガンガン! ……ビクともしねぇ。左側のベアリング外しで使ったプーラーを使っても、アタッチメントのツメをなめるだけで何も釣れず。うーん。これはもう、プーラーに長めの軸を通して、裏側から引きづり上げるしかあるめぇ。

プーラーで使われているのは M8 ボルト。長さは 140mm もあれば足りそう。近くの DIY 屋で探したのだけれど、100mm を超す全ネジが売られておらず。しかたないので、通販しました。

そして本日、商品到着。さっそくプーラーに取り付け、ベアリングに通した反対側に外径 17mm のワッシャー2枚とナット(いずれもステンレス製)を装着してスタンバイ・オーケー。

(またしても)神経と力を使いながらも、ギリギリギリ〜〜と楳図かずお風のノイズとともに、ベアリングの取り出しに無事成功♪

反対側の様子。ワッシャー2枚は、見事に湾曲していました。もう一回り大きくて厚いワッシャーがあれば、ほど良いようですね。ま、取れたからイイや。

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HONDA MD90:再整備#4 キャリアボックスとリアキャリアを外す

郵政カブには、6年前に収納ケースをボルトとステーでもってリアキャリアに装着していました。サビだらけのキャリアをドウニカするには、手始めにこのケースを取り外さねばなりません。

相手となるのは、ステーとの圧着に使用した M6 ボルト6本と、キャリア直付けの M8 ボルト2本。苦戦が予想されたので、前日までにラスペネ(浸透潤滑剤)を塗布してありました。

そして、エイヤ!…グニュン。

M6 6本のうち、4本が破断。 錆び付き、恐るべし。

ともあれ、ケースの取り外しに成功。 ケースの下敷きにしていたクッション材は、意外に達者でした。

だけど、キャリアがねぇ…。
お前はもう、死んでいるのでは。

絶望感に包まれつつも、キャリアを車体に固定しているボルト&ナット外しに取りかかる。案の定、力技が求められたけれど、キャリアの取り外しに成功。

かさぶた状のキャリアの塗装面を指先ではぎ、洗剤をつけたボンスターで落とせるモノはなんであれ落とし、乾かしたら一件落着!……だったら、どれだけ幸せなことだろう。

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HONDA MD90:再整備#3 ステップの再塗装

キックスターターアーム同様に4年前に塗装しなおしていたものの、キックスターターアームよりは念入りに処理していたハズのステップではありますが、もはや鉄屑の様相を呈しておりました。よって、再塗装。

ステップを外すには事前にマフラーを外さなくてはなりませぬ。MDって、こうした芋づる式の部品外しにゲンナリさせられる機会が多いバイクではありますね。

ほら、鉄屑。

例によって、ボンスターでガーッ!と磨いて、サビキラー塗布。周辺部品もついでにキレイに。

前回、下地処理なしに直接ブラック塗装したことが今の惨状を招いた一因と思われたので、今回はキッチリとプラサフをば。事前にゴム部分とエンジンとの勘合面をざっとマスキング。

キッチリと言いつつも、(面倒くさがって)古い塗料を完全に落としたわけでなし。入り組んでいる箇所なぞは厚塗りの極み。

プラサフの乾燥時間を十分にとってから、Holts つや消し黒を二度塗り。サビが出たらタッチアップ対応する前提なので、クリア塗装なし。

ま、こんくらいで良しとしましょう。

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