HONDA MD90:再整備#16 ボディ色の探りとフェンダーの塗装

派手目のオレンジで塗られている私の郵政カブ。前のユーザがけっこうキチンと塗ってくれていたようだし、私的にも嫌いな色ではなかったのは良いのですが、使われた塗料が分からずレタッチに困る事になりました。雰囲気からすると、自動車用ではなく建材用ぽい。しかも結構な厚塗りをしてるところからして、入手しやすい安価なスプレー塗料を使っているのではないか?という推論を立て、目立たない部品で実証テストをしてみることにしました。

試験片は、サビでウェハース状に風化し始めていたフロントキャリアの固定部品。

サビと劣化した塗装を金ヤスリと荒めの耐水ペーパーで(例によって)ある程度剥がし、(これまた例によって)希釈したサビキラーを筆塗りし…

凹んだ箇所にパテを盛り、耐水ペーパーで研いで…

プライマー(グレー)をスプレーし、ごくごくフツーぽいオレンジ色のラッカースプレーで塗ってみたわけです。写真で後ろにある小さめの部品が元の色なのですが、写真では同じような色に写っているものの、肉眼では近いけど遠い。厚塗りになってしまった箇所は、まだマシな感じ。元の塗装では白いプライマーが使われている点と、やたら塗膜を厚くすることでオレンジの彩度を上げている点の違いが大きいようで。やっぱり、偶然の一致に頼るのは無理がありますやね(笑)。

さて、こちらはフロントフェンダー先端。塗装の下でサビがプクンと膨れているのが気になっていたのです。だがしかし、試験結果からすると今手元にある塗料では色ズレが気になりそう。てことで、原付2種を示す白いマーカー風にしてやろうかなと思い立ちました。

余り白線が太くなりすぎない範囲で、膨れた箇所を耐水ペーパーで研いだところ。地金まで露出させると、補修しない範囲とのギャップが大きくなりそうなので、(例によって)磨くのはある程度までとし、サビキラー塗布。凹んだ箇所はパテ埋め、と。

それから白線をキレイに塗るための型紙づくり。フェンダーの裏から紙を当て、フェンダー先端の形状をペンでトレースしたものを、スキャナーでデジタル化。イラストレーターで線をトレース→プリント→切り抜き→フェンダーに当てて確認→イラストレーターで形状調整、という作業を何度か繰り返して適当と思われる形状に辿り着いたら、ラベル印刷紙に出力して型紙としました。そして、型紙を貼った上からテープやチラシによるマスキングを追加し、プラサフと余っていたホワイト系ボデーペンでスプレー塗装、と。

思いつきでソソクサと作業した割りには、まぁソコソコ綺麗に塗れたかな、と。フェンダーの裏側は、錆の上から塗れる系のマットブラックで筆塗りしておきました。これでしばらくサビの進行を気にしないで済めばいいのだけれど。

リアフェンダーの先端は、フロント以上にサビが進行しておりました。この部分は袋状の二重構造になっているらしく、裏側に穴があくと水が溜まってしまうようです。その裏側には、パテ盛り&溶接のあとがあり、過去ユーザの苦労がありありと。

ともあれ、裏も表も劣化部分をある程度削り落としてから、サビキラー→パテ盛り→研磨。更に表はマスキングしてプライマー、裏はマットブラックを筆塗り。

どうせ後ろはソンナ気にしないので(パテの研磨も凄くラフですな…)、近くて遠いオレンジ塗装を試してみました。したらね。やっぱ、色が全然違いますって…。

えぇい、原付2種の△マークでゴマカシちゃえ。て、ちっともゴマカセてないじゃん。

てな感じで、すんごいラフな塗装をしちゃったよ、な話でした。過去の記事でも触れましたけど、今回の整備シリーズでは外観は二の次にしていて、将来の追加整備までハン・ソロのカーボン冷凍よろしく現状維持できればソレでヨシとしています。もっとも、ハン・ソロ同様、解凍したら老けていた!なんてことになりそうな気がしてなりませんが。

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HONDA MD90:再整備#15 試験走行、というか。

「マフラーがつけられるのはいつの日か」なんて前回の記事で記しましたけれど。過去2ヶ月強に渡った整備について整理しながらチマチマ書いているうちに、作業の方が一段落してしまいました。そして本日、マフラーに吹いた耐熱塗料の焼き上げを兼ねて試験走行してきたのです。

今回の整備では、曲がりなりにも機能していたキャブやエンジンには敢えて触らず、そして結果的にサスにも手をつけられなかったとはいえ、新タイヤと新ハブダンパー、それに各部のフリクション低減の相乗効果なのでしょう。全体的に「滑らか」になった印象でした。もっとも、走行フィール改善よりも、視界や指先にサビの存在を感じられなくなったことが一番気持ちよかったですけどね。

ついでに、今回手をつけなかったキャブとエンジンにヨサゲな添加剤を求めて、バイク用品店に立ち寄ってきました。さりながら、今世紀に入ってから添加剤を買おうなんて気持ちになることが一度もなかったので、最近のソコラヘンの商品についての知識がゼロ。よって、素直に店員の薦めに従ってみました。

買ったのは、LIQUI MOLY のエンジンコーティング&クリーナーと燃焼向上剤の使い切りタイプ。「両方いっぺんに入れちゃって良いですよー」と言われたのだけれど、タンク容量と濃度を考えるとそれもどうかな…と思えたので、まずはクリーナーのみ注入しときました。もっとも、昔からこの手の商品の効果については額面通りに受け取れない人なので、内側をマシな状態にしてくれるというのなら、少しでも良いからそうしてくれろ、程度の期待でしかありませんが。

整備の記事は、もう少し、続けます。

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HONDA MD90:再整備#14 エキゾースト・ガスケットを外す

4年前の整備でもマフラーを外していたのですが、そのときにはガスケットが入っているようには見えず、そしてまた郵政カブにも使えるタグのついた社外品のガスケットが私の車両には合わなかったこともあって、液体ガスケットでお茶を濁していたのです。

で、ホントのところ、アルのかナイのか。何せ古い中古車だもの。過去ユーザがどう処理していたか分かりませんし、私にとって初めてのカブ(そして初ホンダ)でしたから、初期状態が分からないんですよね。ともあれ、下向きで確認しづらい箇所なので、スマホのカメラで撮影してみる。なんか、アルような気がする。

その撮影から1ヶ月。純正ガスケットが届いたところで、汚れを落として再確認。汚れを落としたらなおさらエンジンと一体化しているように見えてしまい、単なる段付き構造なんじゃねぇか? やっぱガスケットはナイんじゃないか??という疑念が湧いてくるわけですよ。

そんな疑念を持ちながら、マイナスドライバーで段差の内側をなぞってみる。隙間は、ない。ラスペネを塗って少し強めに押し込んでみる。ほんの少しだけ、角が入った。エンジンとガスケットの隙間か? エンジンのアルミパーツをえぐっているのではないか??

余りに自信がなくなってきたので、ここで一旦作業を中断して、カブのエキゾースト・ガスケット周りの写真をネットで探してみる。だけど、ほとんどが「これから作業しますよ」写真で、ガスケットを外したあとの写真が見当たらず。いわんや古い郵政カブの写真をや。ともあれ、調査の結果、普通のカブのエンジン側にはガスケットの台座となるような段差はなく、ツルンとしている可能性が高そう。

ということで、確信はないけど「絶対にアル」という思い込みで、再度ラスペネを注入し、ガツンとハンマーでドライバーをぶっ叩く。グニッと入る。あ、やっぱアルよ、これ。

ということで、ガスケットがない状態だと、ツルンとしてますよ、二段構造なんかじゃありませんよ、と。

なんて、カブ系エンジンでは常識なのかもしれないけれど、知らなかったものは知らなかったんだもん。

そして、新旧ガスケットの比較。

だがしかし。一連の整備を終え、マフラーがつけられるのはいつの日か。

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