HONDA MD90:シート張り替え#4 シートフレームの下地処理

金曜日
水曜日のサビ削りに続き、サビ表面の黒サビ安定化のため、腹側と背側の全面を希釈したサビキラーで筆塗り。

土曜日
穴が空くほどのサビをどう処理するか、ポクポクと考える。あんまり広い範囲をパテ埋めしてしまうと、いずれサビが膨張したり表面のサビが剥離したときに、パテ全体がゴソっと剥がれるような、いささか危険な香りがするんですよね。思案の結果、穴の周辺、剥離して薄くなっている面や断面など、背側のダメージの大きいポイントに限定して、接着力の強い金属用エポキシパテを用いることにしました。

ということで、スポット充填!
いや、全然、スポットじゃあ、ないじゃないか…。

いわゆる、計画倒れ。

かくなる上は、毒くらわば皿まで。かかる範囲全体をパテ埋めすることと相なりました。

パテ盛りしなかった範囲には、(前段でサビキラーで処理していたとはいえ)念のため、皮膜を生成するタイプの黒サビ転換剤を筆塗り。

日曜日
1日おいて、黒サビ転換剤の皮膜とパテの乾燥にあてる。だがしかし。
ここで痛恨のギックリ腰。

そして今日、再び月曜日。
硬化したパテにエッジやツノが残っているとアンコを傷めそうなので、痛む腰をだましだまし、気になった箇所だけ400番の布ヤスリを当てる。

以上、外観を気にしないで良い面だけに極めて雑な作業となりましたが、これにて下地処理、オシマイ。あとは、塗る、だな

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HONDA MD90:シート張り替え#3 シートフレームのサビ削り

先週の日曜日、バラして洗って状態確認した郵政カブのシートフレームは、サビ・ときどき穴。今後の処理を週末対応とすると、ステップが多いだけに長期戦になってしまうので、翌日の夜から毎日30分くらいかけてチマチマ作業を進めることにしました。

月曜日
グッ!と金属ヤスリを押し付けただけで粉砕するようなサビを探し出しては、先端でサビをこそいでいく。してからに、100番の耐水ペーパーでザザッと磨く。

火曜日
前日の作業で残されていた、サビの海に浮かぶサビの小島を金属ヤスリでこそぎ落し、320番の耐水ペーパーで全体的に研ぐ。たらしてあった水は、ヘドロのようにドロッドロ。

水曜日
400番の布ヤスリでエッジがあったら角を落とし、全体を整え、そしてサビ削り作業・完了! て、写真の通り、大量のサビが残されています。

こうして作業が進むにつれ、もともと空いていた穴は順調に成長。いやね、サビを全部落とすつもりで作業したら、大穴が空いたり、カミソリの様に薄っぺらくなる箇所が出てくること必至。適当なトコロで踏みとどまらないと、守るべきものを踏み抜いてしまう恐れが多分にあったのです。

実際、状態からすると、まるっと部品交換するか、せめて重傷部位を切除して板金溶接するというのが正しい対処法なんでしょうけどね…。もはや私のMD生活は、サビとの共生の道を探る旅になっています。

木曜日は仕事が遅くなったので休みにして、次工程は金曜日から

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HONDA MD90:シート張り替え#2 古シートを三枚におろす。

先日、シート交換セットが手元に届いていたものの、土曜は雨で作業できず。予報じゃ今日もその後も雨続きぽかったので今週末の作業を諦めていたのですが、起きたら曇りがちだけど晴れてんじゃん。明日以降も雨というより、曇りときどき雨くらいに変わってんじゃん。てことで、ひと仕事を終えた夕刻、そそくさと郵政カブからシートをもぎとってきました。

作業前に、張替用シート皮販売「スタンダード」さんの、CT110 ハンターカブのシート張り替えページで作業工程を予習させていただきました。

シート皮を固定している16カ所のツメを、マイナスドライバーで慎重に開いて行きます。

前方5カ所のツメは一つ折り、残り11カ所はカタカナの「ム」の字ふうに二つ折りになってました。全般にサビが酷く、指の力だけで「ム」の長辺(被さる面)が剥がれ落ちたのが2点、作業過程で破損したのが1点。ただし、うち2つの短辺(皮に突き刺さる面)は幸い残っているので、シート皮の固定自体には極端な影響はなさそう。

メリメリ言わせながら、慎重に皮をはぐ。

昨年、手の届く範囲でサビ対策を施してあったシートフレームのオモテ側は、ソコソコきれいな状態を維持していました。そして、手の届かなかったところは、当然が如くサビまみれ。

三枚におろしたところ。

水とカビとサビと汚れ。なんかもう、触れただけで病気になりそう。

サードメーカー製(NTB)新品アンコとの比較。

同じような素材、同じような作りで、外周形状もほぼ同じ。違うのは、ヘリの高さと、内側の凸凹具合。ただまぁ、汚れにまみれたシートフレームをあてがってはいないので確定的ではないものの、柔らかいモノだし何となれば切った貼ったできるモノだし、大丈夫じゃねぇかという印象です。

ちなみに、吸水の有無で笑っちゃうくらい重さが違いました。

シートフレーム裏面。

たっぷりと雨水を吸い込んだアンコと接していたおかげで、水まみれサビまみれ。汚すぎてマトモに状態確認ができないので、洗剤をつけたボンスターで水洗いすることにしました。

洗浄後、観察。

結構な面積でウェハース状に発達したサビ、あり。思っていたよりヒドイや。

なお、シートフレームとアンコは大き目の両面テープで3カ所固定されていた痕跡がありました。また、洗浄時に汚れとともに洗い流してしまいましたが、シートフレームと外周のモールは、少なくとも3カ所、マスキングテープ?で固定されていたようです。

テープの名残りを両面テープ剥がし剤を使って落とし、本日の作業は終了。
さてはて。シートフレームのサビ処理、どうしたものか、な

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