小型スピーカー自作:台座を作る

小型スピーカー制作で使った、NFJ謹製エンクロージャー自作キットの板が4枚余ったので、スピーカーの台座を作ることにしました。

左2枚は、 DIY ショップでバスレフポートを開け直してもらった背面パネルの予備。染めQは、ネイキッドのインパネを塗った時の残り

当初、4枚中2枚は無着色のまま、残り2枚を微妙に残っていた 10 年モノの染めQスプレーで茶色く塗って、2色構成にしてやろうと考えていました。なんだけど、サンディングシーラースプレーを塗ってから実際に板を重ねてみると、なんか、冴えない感じ。

そこで、木とも石ともつかないツンツルテンの板を目指すことにする。

やすっただけでは余りキレイにならなかった断面には、サブウーファー制作用に購入していた砥粉を適用。Holts のプラサフ白を塗り、数日乾燥させてから軽く研磨。そして、これまた 10 年近く在庫になっていたボデーペンの白を噴霧。

ボデーペンは、MD90 のエアクリーナーカバーを塗装した時の残り。昭和54年〜61年式の日産車用ホワイト、代表的な適合車種がセドリック/グロリア/シビリアンですって

白いプラサフに白い塗料の重ね塗りは、下地の透けを余り気にしなくて良いメリットがあるものの、塗料のつき具合と塗った範囲が分かりづらいデメリットが大きいことを実感。

数日後、軽く研磨。砥粉を塗り込んだ断面は、ゆず肌くらいな感じでした。でもまぁ、サブウーファー制作前に使い勝手が分かってよかった。

そして本日。台座に NFJ のアルミ製インシュレーターをネジ留めするための下穴を開ける。

百均の耐震マットを敷き詰めて…

下敷きにする 5mm 厚のスポンジゴムを台座と同じサイズに切り出したら、各パーツをガッチャンコ。

慣らし運転中の小型スピーカーを据えてみる。
そこはかとなく積層具合が笑点を連想させるけど(色からすると、こん平さんかな)、いい感じじゃ、ないでしょうか。

横幅がツライチなのに対して、奥行きは前後パネルの厚み分だけ短いですが、気にしない気にしない。

ちなみに、インシュレーターを台座側に取り付けたのは、スピーカーを横倒しにしても使えるようにするためでした。

【小型スピーカー自作:, #1, 2, 3, 4, 5, 台座, 費用

壁際吸音材を整える。

ミニコンポ DENON RCD-M41 を置いているスペースは部屋の隅っこ、太い柱と壁でL字になっている場所で、左スピーカー側面と柱との隙間が2センチくらい。その影響で、正面のほか、空いている右側にも反響音が抜けるアンバランスな環境でした。

そして4年前、スピーカーを自作した際に残った吸音材(東京防音 ESW-300)を両スピーカーの後ろに立てかけてみたら、音の向きが揃った!って感じで、正面で対峙した時の左右の音のセパレーションが改善したのです。以来、剥き出しのまんま、ずっと置きっぱ。

そして先日、小型スピーカーの自作内装に使うフェルトを探しているうちに、5mm 厚の発泡パネルを発掘。せっかくなので、剥き出しだった壁際の吸音材を整えてやることにしました。

といっても、吸音材の寸法を測り、適切なサイズに発泡パネルを切り、木工ボンドで箱状に貼り合わせ、吸音材を嵌めるだけ。発泡パネルが微妙に足りなくなって、1辺だけツギハギしたのが、唯一の工夫らしい工夫。

で、箱の出来上がり。

そして吸音材を箱に詰め、立てかけて、オシマイ。

これで少しは見栄えが良くなりましたよ、と。
気が向いたら、そのうちサランネットで包んであげようかな。

そう、そのうち。気が向いたら。

小型スピーカー自作:#5 スピーカーユニットの装着

作業時のスピーカー固定に、鉄製ブックエンドが活躍
(引き剥がす時、結構チカラが要りますけど)

内装作業を済ませたら、続いてスピーカーユニットに内部配線をハンダ付け。キット付属のスピーカーケーブルがもともと短めで、かてて加えて別手配した前背面パネルの厚み違いで筐体の前後長が 8mm 増した結果、すんごい狭いスペースでの熱くて細かい作業になってしまって、少しウキーッ!

ともあれハンダ付けが終わったら、音出し。
妙なノイズがないか、ケーブルを軽く揺すっても影響がないか、といったあたりを確認。問題なしと判断したら、スピーカーユニットとターミナルをネジで仮固定。

※MDF に開けたネジ山は崩れやすいので、取り外す可能性が高い間は、締めつけない様にしてました。

左右そろったところで、改めて音出し。
前述の確認事項に加え、左右で音量差が生じてないかを確認。そしてそのまま鳴らしっぱなしにしておく。

足元に NFJ のアルミ削り出しインシュレーター(φ20x10mm、各3点)を仮置き

2時間くらい鳴らし続けても、変なニオイがしたり白煙が上がったりはしなかったので、配線不良はなかろうと各部のネジを本締め。せっかくなので、キット付属のエンブレムを貼り付けて、小型スピーカーの製作、終了!です。

慣らし始めたばかりの現時点での音はどうかと言いますと。
ニアフィールドの真正面では、中高音は優しく、低音が元気ハツラツ。少し離れて角度がつくと、高音が控えめ、中音は少しモコモコ、低音が強めに響く傾向あり。総じて、いかにも「小型フルレンジ・バスレフ型」って感じです。

今のところセンタースピーカーとして使うつもりでいるのですけど、少なくとも「人の声」用には適当そう、なのかな。いずれにせよ、当面の間は仕事中の BGM 再生に利用してシェイクダウンしますわ。

【小型スピーカー自作:, #1, 2, 3, 4, 5, 台座, 費用

Copyright ©2025 新たまねぎ小屋 All Rights Reserved.