60cm海水魚水槽 再リブート:#2 水質の改善と安定を待つ

【作業初日 7/25(続き)】

キレイに洗った水槽を新しい水槽台に乗せ、キレイに洗ったとは言い難い底砂を投入。底の構造は、考え直すのも面倒だし実績もなくはないので、従来から変更なしとしました。そして作りたての人工海水で満たしたら、黄色っぽいイヤーな混濁具合。スキマーを強めにかけて排水を確認してみたら、色の濃厚さは予想通りだったんだけど、匂いがもう明らかな下水臭。しばらく人の住んでなかった集合住宅の乾いた排水口から漂ってくる、鼻にスンとくる少し甘めのアノ香り。いかにも、ヤバイ感じ。

【3日目 7/27】

しばらくスキマーを回してみたものの、排水の状態は変わらず。底砂の奥底に溜まって洗い流せなかったであろう様々な有機物やら、底砂洗浄時に大量死したであろうゴカイを筆頭にする魑魅魍魎の腐敗が原因なのでしょう。そこで、底砂をガーっと攪拌しながら海水を出来るだけ抜き、買ってきた硝化菌を底砂内部へスポイト注入。

そして人工海水を再注入。何かが反応している風の白濁具合。今回利用した硝化菌は、使用法からして酸素呼吸するっぽいので、排水されない程度の強さでスキマーを稼働。

【4日目 7/28】

バクテリア投入から1日半が経過する頃には、水の濁りがだいぶ取れてきました。スキマーを強めにかけて排水された水の匂いを嗅いでみると、かすかに下水臭がするかな、くらい。ぼちぼち、次のステップに進んでも良さそうな気配。

まずは、外部フィルター(EHEIM Classic 2215)を魚類の隔離水槽から取り外し、分解してろ材を軽く海水で濯ぐ。昔スリム水槽で使用していた EHEIM Classic 2213 を持ち出して、2215 のろ材を流用してセットアップ、隔離水槽に設置。60cm 水槽には、フィルターを交換し、新しいろ材を補充した 2215 とパワーヘッドを設置。海水交換(補充)のピッチをあげる趣旨でスキマーは強めに設定。

そして炭鉱のカナリアではないのだけれど、水質確認用にライブロックを少し投入。付着生物を観察し、問題なさそうであれば、毎日少しずつライブロック(と貝類)を移していく算段。

【8日目 8/1】

今回の再立ち上げで使用する分のライブロックの移植が完了。照明を使用しない今のうちが芝刈りのチャンスなので、マガキガイやシッタカたちのアクセスが良いよう、ライブロックは平置きにしておきましたよ、と。

つづく

|60cm水槽 再リブート:#1, 2, 3, 4

60cm水槽:エーハイ清掃とイソギンくん

先週の話になりますが。2ヶ月くらい前から、水面に油膜状の褐色系バイオフィルムが形成されるようになってきたので、外部フィルター(EHEIM Classic 2215)を清掃しました。

まずは水面を覆ったバイオフィルムをビーカーで除去。続いて、藻類と死したスイーパーの貝殻を除去。実のところ、春先あたりからライブロックについた藻類がやたら繁茂していて、1ヶ月に1回くらいの頻度で雑草抜きしていたのです。

エーハイの清掃って、たぶん8ヶ月ぶりくらい。細目フィルターは、すんげぇドヨドヨしてました。その細目フィルターは、新品交換。粗目フィルターは、海水で揉み洗いして再使用。

ろ材は半量交換。管を形成するタイプのゴカイくんがワンサカいたのですが、申し訳ないけどザっと排除させていただきました。

インペラー周りを洗って、吸水側のホースも内側をブラシ洗浄しました。排水側のホースは、本体との結合部で水漏れしがちなので、できるだけ触れずにおきましたとさ。

でもって、本体のOリングにシリコンオイルをうっすら塗って、清掃終了。

それから1週間、バイオフィルムの発生量は低減。割とイイ感じです。
底面のスイーパーが居なくなっていたので、マガキガイを3匹導入しました。

ついでに他の住人たちに記しておくと…

Lumix DMC-FT3

昨年10月に五百円玉大だった混入イソギンは、いまや目測で直径6センチほど。
水槽内で衰退せずに、成長するイソギンは初めて(笑)。

ミスジリュウキュウスズメダイ他界後も
3年前に導入したカクレクマノミ
ニセモチノウオは、幸い元気にしております

60cm水槽:白点病からの仕切り直し

白点病蔓延のため6/1に隔離水槽を立ち上げて、サカナたちが不在になった本水槽はどうなっていたかというと、ヤドカリと貝たちが常世の春を楽しんでおりました。おかげでライブロックについた藻類が激減♪

悲しいかな、白点病が蔓延した原因については心当たりがありすぎて困ってしまうのですが、その一つに水槽を大掃除して一気に生体を増やした挙句に、積極的に粒エサを食わなかったナメラヤッコのために冷凍ブラインシュリンプを与え続けた結果、水の浄化が追いつかなくなっていた可能性が挙げられます。

このため、サカナを隔離した後、富栄養な水を一気に交換するのは控えて、保険でスキマーを動かしつつも分解者たちを鍛えてみることにしたのです。また、どうせしばらく空き家になることもあり、上層の底砂を攪拌して白点虫のシストたちを叩き起こしてありました。さらに、ヒコサンZが混じった水でもあるので、さすがに2日に1回8リットル程度の換水でイロンナモノを薄めつつ、という条件でしたけどね。計算上、本日6/12(日)時点で17.5%まで薄まっているはず。

サカナが不在になって追加される有機物(エサ)がなくなり、排出される有機物(フン)も減少したおかげか、水自体は以前よりもキレイになった「印象」。一方、6/10(金)にストレーナーのスポンジを洗ったところ、妙にヘドロ臭がしたので(恐らく攪拌した底砂から巻き上がった有機物と思われ)、外部フィルターを洗うことにしました。

給水側パイプから抜いた容器内の水は大して汚れておらず(写真・左)、ろ材を洗うのは面倒だから止めて、排水側の細目フィルター(上の写真)の洗浄だけにしときました。こいつはさすがに汚れてて、軽く揉んだだけで水まっ茶色(写真・右)。

手始めに、クマノミが他界してから隔離水槽内でニセモチノウオにいじめられていたスカンクシュリンプを移植。

そして、いろんな意味でタフなミスジリュウキュウスズメダイを、パイロットフィッシュというか炭鉱のカナリヤ扱いで移植。さすがに隔離水槽で使っていた道具をそのまま持ち込むのは憚れたので、隔離ネットは新規購入であります。

ちょっと気になっているのが、スキマー排水の色。元々の水槽内の水は結構薄まっているはずなのに、エサも追加していないのに、意外とイイ色してやがるのです。貝とヤドカリのフンで色づいているのなら、良いのですけどね。分解者たちがサボってるんだとすると、困るなぁ。

ま、いずれにしたって、またしばらく様子見でありんす。

しかし。つい流れで洗っちゃったけど、外部ろ過装置のフィルターは新しいものに交換すべきだったな…。

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