ONKYO CR-N775:ブルーレイ再生機に DAC ヘッドフォンアンプを繋ぐ。

今まで使ってきた ONKYO 製の CD デッキやレシーバー達は、たまたま「買い替えても良いかなー」と思えるくらいの間隔で壊れてきたのですが、今回の CR-N775 は購入から高々2年半で壊れたものだから、なんか納得できない。素直に買い換えてやるのが、なんかシャク。方や、音がイマイチなモデルでもあったから、分解して直してやる手間をかけるのは、それはそれでシャク。

かてて加えて、昨今の半導体不足に伴うオーディオ製品の値上がりと、そもそものところで積極的に欲しいと思える代替モデルが存在しなかったものだから、リリーフとして安価なブルーレイ・プレイヤー SONY BDP-S1500 を導入してみた、というのが前回のお話の背景事情、というか、気分的なトコロでした。

そんなモヤモヤっとした心持ちでいるうちに、どーせ CD 再生メインで使うのだし、CD デッキのほかは NFJ あたりのコンパクトな DAC とパワーアンプで構成してみるのもイイんじゃね?という考えが浮かんできたのです。

さりとて、いきなりパワーアンプを買うのは冒険が過ぎるし、まずは他に転用しやすい DAC 機能付きヘッドフォンアンプで音の傾向を確認してみようかと、いつしか FX-AUDIO- DAC-X6J をポチっていたのでした。

DAC-X6J の入力は、光と同軸のデジタル音声信号と PC接続用 USB-B で、それら3ソースを正面のスイッチで排他的に選択可能。出力は、音量ダイヤル付きのヘッドホン端子(私好みの標準プラグ)と固定ボリュームの RCA PIN 端子で、同時利用可。

AC アダプター(DC 12V/1A以上、DCジャック5.5mm×2.1mm、センタープラス)は別売なのですが、こんなこともあろうかと捨てずにおいた Seagate/ELECOM 製 USB 外付ハードディスクドライブの電源アダプター(DC 12V/1.5A)が使い物になりましたよ、と。

さっそく BDP-S1500 と同軸ケーブルで繋ぎ、ヘッドホンで音の確認。したら、すげぇ迫力(笑)。下から上までメリハリよく DA 変換された音色を、実直過ぎるくらいにアンプでドカン!と増幅した、ズンドコシャーン!と派手な感じなのです。密閉型のヘッドホンでは、おっさんの耳には刺激が強すぎて少々シンドイ。

聴いているうちに高音のカスレと残響のデジタル的な粗さ(画像でいうなら高圧縮JPEG的なジャミジャミ感)が気になったので、同軸ケーブルを繋ぎ変えて CR-N775 で DA変換&ヘッドホン試聴してみたら、音圧の違いはあれど、高音と残響は同傾向でした。してみると、送出側(BDP-S1500)の問題、ということらしい。ソニー製とはいえ、一番安価な映像再生機ですものね。ましてやハイレゾ対応を謳う上位機種が存在する以上、本機の音質面にコダワリがあるとは考えづらく、まぁ、しゃあないかなと。

さりながら。ここ2ヶ月近くスピーカーから音楽を流している間、実際ソコラヘンの雑音は気になっていなかった訳で。そこで当初意図していた通り、DAC-X6J で DA 変換した音を 775 の LINE IN 経由でスピーカーから出してみたら、ヘッドホンで聴いたときと同傾向で音圧高めなものの、中低音は太いまま高音域が控えめでまろやかになり、そしてありがたいことに、いい具合に高音のカスレがカットされ、残響の汚さが埋没し、ほぼ気にならなくなりましたよ、と。いやはや、アナログ・マジックだなぁ。

気になるといえば。どちらかというと穏やかで素直な音を出すオンキョー製品から、CD 再生のときだけマランツ製品の様な重めの音が出てくるようになった点かしら(笑)。たまたま渡辺貞夫のベストアルバムを流していたら、サックスよりもベースやドラムが目立つような…。いやいや、主役はあんたらじゃないから。

ともあれ、従前より音にメリハリがついた点は喜ばしい限りですし、DAC を換えただけでここまで音が変わるとは予期していなかったので良い経験にもなりました。購買意欲がそそられる商品が現れるまでは現状構成で使いますかね。

しかし、どうなんだろう。いま音質的にオンキョーに近い製品を選ぼうとすると、ヤマハになるのかなぁ。つい先日発売されたテクニクスの CD レシーバー SA-C600 は、少し良さげな雰囲気だなぁ。ちょっと値段が高くて大きくてヘッドフォン端子がステレオミニなのが興を削ぐのだけれど。

M-AUDIO air 192|6

3月あたりのこと。最近メールの見落としが多いなと思ってたら、Mac mini(2018)に繋いでいた USB DAC(Deff Sound DDA-DAC1U)が壊れて無音状態が続いていたことが原因でした。

そこで、液晶モニタのヘッドフォン出力に PC スピーカーを繋ぎ、HDMI 経由の音を流すことにしてメール受信音対策はバッチシ、だったのですが。間が良いんだか悪いんだか、そんなタイミングで映像編集案件が舞い込みまして。

液晶モニタ越しのショボい音は、スピーカーならまだ我慢も出来たのだけれど、ヘッドホンで聞き続けているうちに、もう、イヤ、こんな生活!という気持ちになってしまったのです。

その段になって、MacBook Pro(Late 2006)で使っていた USB オーディオ・インターフェース(M-AUDIO transit)の存在を思い出したものの、いくらなんでも古すぎて、残念ながら現環境では使い物にならず。

つまるところ、2年前に MacBook Pro が他界してからこっち、マトモな音声入出力環境が手元になくなっていたわけで。実際、近頃ソコラヘンの案件がなかったから問題にならなかったのだけれど、仕事があろうがなかろうが、機材がないのは、なんか寂しい(キッパリ)。

てことで。4月に M-AUDIO air 192|6 を買いましたよ、と。

選定基準としては、USB-C 接続が絶対条件で、さらにヘッドフォン端子が標準プラグで、入出力端子が RCA PIN 以上の太さの規格であること。いやまぁ、つまりはステレオ・ミニが大っ嫌いなだけなんですけどね(携帯機ならまだしも)。あとレベルゲージがついてたら嬉しいな、あたり。

本商品を選んだのは、価格と仕様のバランスのほかに、transit のおかげで M-AUDIO というブランドに対する信頼感を持っていたからというのが大きかったです(ただし、ブランド保有企業は変わっているのかも)。また、簡素版とはいえ Pro Tools 付きだったのも嬉しいポイント。

で、その音といえば。広大な無音空間の中、なんの装飾もないデジタル的で無機質な音がキレイに鳴り響く感じ。CD の音を、CD デッキ搭載のヘッドホン出力で聞いている様な印象です。そこらへん、音楽を聴く目的の DAC ならもう少し温かみとかナニガシカの演出が欲しくなりそうですけど、インターフェースですからね。素直なことは良いことです。

少々カサは大きいけれど、その分ケーブルの抜き差しに安心感があり、ツマミやダイヤルの感触も良し。モニター出力とヘッドホン出力の音量調整が独立している点も利便性高いです。

てなわけで、概ね満足。

残念な点を挙げるとしたら、常駐ソフトの Avid Link が鬱陶しいこと、くらいかな。簡単には起動条件から外せず、かといって起動条件から外した時に悪影響があるんだかないんだかよく分からないこともあって、毎回毎回、Mac 起動後に手動で落としているのでした。

ELEGIANT Bluetooth 対応アンプ

Amazon のセールで見かけた「ELEGIANT」というブランドの格安アンプ。例によって名前は違うけど同じ商品写真がズラズラ並ぶパターンの、OEM 製品といって良いのかどうかすら分からない素性の知れぬシロモノ。さりながら、もともとが安いところへ本家っぽいのがバーゲン価格の二千数百円、かてて加えて評判が悪くもないものだから、深く用途を考えずに面白半分でポチってしまった次第。

本日着荷、さっそく開梱。
ブツとしての質感は割とイイ感じ。

小さいナリして出力 50W+50W、ソースはアナログ 3.5mm、micro USB(内蔵 DAC 再生)、Blootooth 5.0 の3系統(優先順位は AUX > USB > Blootooth)。電源はノートパソコン用レベルにビッグな、商品同梱のACアダプターを利用(USB給電ではない)。

去年ネイキッドから取り外して、なんとなく捨てずにおいた Protone VSP-16 のホコリを払って、ケーブル剥き剥き。

スピーカーとポータブルCDプレイヤー(3.5mm 有線接続)をアンプに繋いで、電源を入れてみれば。成田エクスプレス風に女性の声で入力ソースを読み上げられて驚かされはしたものの、その後に続く再生音はさほど悪くなさそうな雰囲気。

ふむ。これはスピーカー筺体をどうにかせねばならぬ案件になりますな。

最後に Mac mini から Bluetooth 接続確認。
デバイス名は F900S。もっとも、箱や取説にすら、そんな名称は出てきませんけど!

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