60cm海水魚水槽リブート:#1 屍を超えて

去年9月から飼い始めた事務所第1水槽のヌシたるルリヤッコが3月に予兆もなく☆になり、5月には半年飼っていたエイブリーエンゼルと1年半になるデバスズメが薬浴の甲斐もなく☆になり、ルリヤッコ亡き後の地位を引き継がせるべく4月に導入したアカハラヤッコがこれまた予兆なく7月に☆になり・・・。昨年も一昨年も、春先から夏場にかけて☆になりがちだったこともあり、水温変化が背景にあるのかなぁと漠然と受け止めておりました。そして、ヌシ不在になってミスジリュウキュウスズメダイが暴徒化するのを防ぐ目的で、8月に入って直ぐにナメラヤッコを導入したのです。

それから3週間も経たない、8月21日のこと。そのナメラが妙に隠れがちになってました。エサを与えても積極的に食べにも来ない。どうにも挙動がおかしいので、その翌朝サテライトボックスに隔離して観察することにしました。が、そのまま仕事に没頭してしまい、夕方になってからその姿を見てみれば、ヒレが溶けた様に蝕まれてる・・・。急遽、淡水浴させ、引き続きヒコサンZを溶かした小水槽で薬浴。しかし、翌朝にはヒレがほぼなくなった状態で☆になっておりました。

他の魚も観察していると、最古参のミスジリュウキュウスズメダイの動きが少しおかしい。ナメラと同じ様に隠れがちになり、泳ぎにも落ち着きがないし、ときどき頭を小刻みに振るような挙動をする。でも、そう簡単に倒れるとも思えなかったので様子見していたのが大きな間違い。翌日☆に・・・。タフなミスジが倒れるとなると、水槽内はかなりヤバイ状況なのでしょう。元気に泳ぎ回っている残されたデバとニセモチノウオも薬浴させることにしました。

もうこうなると、第1水槽の仕切り直しは必須だろうと。個体数も減ってしまいましたし、第2水槽のクマノミ2匹/ミスジ1匹/タマイタダキイソギンチャク2個体を移植して、一つの水槽にまとめることにしました。模造ロックはデバたちと共に薬浴させ、ライブロックとウミキノコ(の残滓がついた石)は魚のいない空き水槽に隔離。

ナニモノカに汚染されているであろう60cm水槽の底砂は、いささか危険だけど廃棄するのももったいないので使い回すことにしました。様々なサイズが入り交じっているので、簡単にふるいにかけて天日干し。

さてさて次はどんな構成にしようかねぇ、と沈む気持ちの中にも微妙に光が射しているような精神状態でネットショップを眺めていたら、水槽(プログレ600)と同じコトブキの水槽台(プロスタイル600S)が特売価格! この2年間使っていたメタルラックにサビがきていて強度的に不安を感じていたので、この際だからってんで買っちゃいました。

件の水槽のフィルターは、上面フィルターと底面フィルターを併用していたのですが、EHEIM CLASSIC 2211 + マメスキマー3で回していた第2水槽の状態が悪くなかったので、EHEIM CLASSIC 2215 を導入することにしました。第2水槽の底砂も再利用するとなると砂が大量に確保出来てしまうこともあって、底部はプレナムを有するモナコ式で構築してやろうかと。

なんてことを考えながら、ついでに機能不全に陥っていたディフレクターの修理。パワーヘッドとの勘合部がすり減ってしまったらしく、しばらく回しているとポトリと落ちてしまうのでありました。もっとも、修理といっても、パワーヘッドに接着剤で固定してしまっただけの話ですが!

60cm水槽リブート:#1, #2, #3, #4, #5, #6, #7

ニバイニバイ

先週の月曜日。クマノミ水槽に餌をやっていたら、あれ?タマイタダキイソギンチャクが2個体いる?? どうやら分裂していたようですね。

元は膨張した時に大人の手に余るくらいの大きさ。イソギンの分裂は体腔ごと真っ二つに切れて、そこそこグロい姿をさらすらしいのですが、幸いにして断面を垣間みることもなく定着してくれました。

この水槽にはクマノミ2匹とミスジリュウキュウスズメダイ1匹がいます。イソギンが2つになったら、それぞれにクマノミが入ったりするかな(だとしたら縄張り争いが発生しそうでイヤだな)と思って観察していたところ、もともとイソギンを専有していた個体(恐らく♀)が2つのイソギンの所有権を主張して近づく(たぶん)♂を邪険にあしらっておりました。うーん、欲張り。

一方、危険地帯が増えたせいか、或は、クマノミ♀の活動範囲が広がったせいか、クマノミに対するミスジの攻撃性が増した様に感じられます。

そうなると、肩身が狭いのがクマノミ別個体(恐らく♂)。先日もしばらく姿をくらましていたこともあり、いささか今後の動向が気がかりです。

うーん。先月パタパタと魚が死んで寂しくなってしまった第一水槽にイソギンを移した方が安全かなぁ。

便りがないのは元気な証拠、なわけない。

さいきんクマノミ♂が姿を見せなくなりました。先週の水換えのときに気づいて、それから2回ほどエサのときだけ顔を出したくらい。

クマノミ♀とリュウキュウミスジスズメダイに痛めつけられたのか。
或は、密かに産みつけられた卵の番をしているのか。

いずれにしても、結果的に水質悪化を招くことになりそうな気配、濃厚。

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