60cm海水魚水槽リブート:#2 設置

9月1日、防災の日。
第1水槽(60cm規格水槽)の3回目の立ち上げをスタートさせました。

前回の投稿で記した通り、2つの水槽で利用していたサンゴ砂を全て再利用するので、底砂は厚め。よって、モナコ式っぽい構造を設けることに。

底面フィルターを中央に配し、上面フィルターで使っていた濾材(コトブキ ダブルバイオ)で周囲を埋めてみました。できるだけ底砂の厚みを確保する目的です。

その上に、水道水で洗浄してから4日間ほど天日干ししていた粗目のサンゴ砂を敷き詰め。

だいたいにおいて底砂の断面は見た目に美しくなくなるので、1mm厚の生ゴムシート(幅6cm)で周囲を囲むことにしました。

さらにその上に、同じ様に天日干ししていた細目のサンゴ砂の約半分を敷き詰め。実は散発的に底砂を干していたので、この段階で敷いたのは生乾き状態の代物でした。ビミョーに漁港臭とゆーか干物臭。って、発酵臭じゃん、腐ってんじゃん、なんですけれど、どうせココイラは嫌気層になる範疇だし、細菌とはいえ陸の連中が海水中で生き永らえて悪さするとも思えないので、ま、大勢に影響はないんじゃねぇかと、安易かつ雑な考え。

そして今度は、第2水槽(クマノミ水槽)から生体を取り出して、底砂の引き上げ準備。これまた安易に細菌ごと利用してやろうかと(世間では避けるべき行為と言われていますが)。上の方は好気がちだろうし、下の方は嫌気がちだろうと、大雑把に2回にわけて底砂を採取しました。こちらは全て細目のサンゴ砂。

当初はそのまま移してやろうと思っていたのですが、さすがにゲンナリするほど汚い。それぞれ海水で3回くらいザクザク洗って、まずは下層の砂を撒き、その上に上層の砂を移植。

よくもまぁ、あんな汚いものの上で暮らしていたね、あんたたち。

クマノミ達が見つめる中、取り出したるは園芸用の鉢底ネット。ベントス系のハゼは居ないとはいえ、ミスジリュウキュウスズメダイが派手に底砂を巻き上げるときがあるので、その防護壁代わりです。

鉢底ネットを敷いたところ。

汚れたサンゴ砂にフタをする意味合いで、今度は天日でキチンと乾燥させた細目のサンゴ砂の残りを鉢底ネットの上からザラーっと流し込み。

そして砂を巻き上げないよう、ゆっくり注水!

底層の厚さは、だいたい10cmくらい。砂サイズの構成比は、感覚値で粗目2:細目6:パウダー1。細目主体の組成とはいえ、嫌気層の発育には十分な厚さじゃないかという気になっておりまする。もっとも、実証する気はないですから感覚の世界ですけれども。

外部フィルターを取付けて、パワーヘッドで水を回して、さらにスキマーを稼働させている図。

生乾きの砂や第2水槽から移植した生の砂から、出てきてはならないモノがイロイロ滲み出てくるんじゃないかと勘ぐっていたので、普通はかけないスキマーを2日ほど回した次第。あとは翌週末まで空回し。

といったところまで。

合間に第2水槽を洗浄したりなんだりで、丸1日がかりの作業と相成りました。

60cm水槽リブート:#1, #2, #3, #4, #5, #6, #7

60cm海水魚水槽リブート:#1 屍を超えて

去年9月から飼い始めた事務所第1水槽のヌシたるルリヤッコが3月に予兆もなく☆になり、5月には半年飼っていたエイブリーエンゼルと1年半になるデバスズメが薬浴の甲斐もなく☆になり、ルリヤッコ亡き後の地位を引き継がせるべく4月に導入したアカハラヤッコがこれまた予兆なく7月に☆になり・・・。昨年も一昨年も、春先から夏場にかけて☆になりがちだったこともあり、水温変化が背景にあるのかなぁと漠然と受け止めておりました。そして、ヌシ不在になってミスジリュウキュウスズメダイが暴徒化するのを防ぐ目的で、8月に入って直ぐにナメラヤッコを導入したのです。

それから3週間も経たない、8月21日のこと。そのナメラが妙に隠れがちになってました。エサを与えても積極的に食べにも来ない。どうにも挙動がおかしいので、その翌朝サテライトボックスに隔離して観察することにしました。が、そのまま仕事に没頭してしまい、夕方になってからその姿を見てみれば、ヒレが溶けた様に蝕まれてる・・・。急遽、淡水浴させ、引き続きヒコサンZを溶かした小水槽で薬浴。しかし、翌朝にはヒレがほぼなくなった状態で☆になっておりました。

他の魚も観察していると、最古参のミスジリュウキュウスズメダイの動きが少しおかしい。ナメラと同じ様に隠れがちになり、泳ぎにも落ち着きがないし、ときどき頭を小刻みに振るような挙動をする。でも、そう簡単に倒れるとも思えなかったので様子見していたのが大きな間違い。翌日☆に・・・。タフなミスジが倒れるとなると、水槽内はかなりヤバイ状況なのでしょう。元気に泳ぎ回っている残されたデバとニセモチノウオも薬浴させることにしました。

もうこうなると、第1水槽の仕切り直しは必須だろうと。個体数も減ってしまいましたし、第2水槽のクマノミ2匹/ミスジ1匹/タマイタダキイソギンチャク2個体を移植して、一つの水槽にまとめることにしました。模造ロックはデバたちと共に薬浴させ、ライブロックとウミキノコ(の残滓がついた石)は魚のいない空き水槽に隔離。

ナニモノカに汚染されているであろう60cm水槽の底砂は、いささか危険だけど廃棄するのももったいないので使い回すことにしました。様々なサイズが入り交じっているので、簡単にふるいにかけて天日干し。

さてさて次はどんな構成にしようかねぇ、と沈む気持ちの中にも微妙に光が射しているような精神状態でネットショップを眺めていたら、水槽(プログレ600)と同じコトブキの水槽台(プロスタイル600S)が特売価格! この2年間使っていたメタルラックにサビがきていて強度的に不安を感じていたので、この際だからってんで買っちゃいました。

件の水槽のフィルターは、上面フィルターと底面フィルターを併用していたのですが、EHEIM CLASSIC 2211 + マメスキマー3で回していた第2水槽の状態が悪くなかったので、EHEIM CLASSIC 2215 を導入することにしました。第2水槽の底砂も再利用するとなると砂が大量に確保出来てしまうこともあって、底部はプレナムを有するモナコ式で構築してやろうかと。

なんてことを考えながら、ついでに機能不全に陥っていたディフレクターの修理。パワーヘッドとの勘合部がすり減ってしまったらしく、しばらく回しているとポトリと落ちてしまうのでありました。もっとも、修理といっても、パワーヘッドに接着剤で固定してしまっただけの話ですが!

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第二水槽

オフィス海でジャイアンと化したミスジリュウキュウスズメダイ(大)を壁掛け式のサテライト水槽に隔離してから4週間。水槽内に平和なときが流れるようになったものの、この先ずっと座敷牢で暮らしてもらう訳にもいかぬ(ヒトの精神衛生面によろしくない)。

ということで、新たに水槽を立ち上げることにしました。
材料は以下の通り。

水槽:GEX グラステリアスリム600
底砂:コーラルサンド 細目(3番) 7kg
フィルター:EHEIM classic 2211(スターターセット)

主照明:ZENSUI LED LAMP 60cm(B/W LED)
副照明:コトブキ工芸 Stick Light(B/W LED)
タイマー:REVEX ET550

ヒーター:コトブキ工芸 MD-110W

その他:
背面:コトブキ工芸 リバーシブルスクリーン600 K-96
側面:コトブキ工芸 AQUA FILM 600
ストレーナー部:Tetra Brilliant Filter 交換用スポンジ

180円の個体になんたる出費(それだけにしないけど)。

なにせ容積の小さい薄型水槽なので、底砂をサラっと敷くか、しっかり敷くかは悩んだのですが、結果、嫌気層を期待できるだけ敷くことにしました。約5cm。ライブロック2点は、石垣島からお取り寄せ。あとはソコラで拾ったもの。海水は、ライブロックについてきた水と読谷で汲んで来た水を混ぜた100%天然モノ。

照明は試みにLEDを入れたのですが、蛍光灯2発に比べるとやっぱ暗い感じ。とはいえ、水槽の背が25cmと低いので、まぁ実用に足るのかなぁ。主・副に分けたのは、いずれイソギンチャク(とクマノミ)を入れるつもりで、生体の好みで照度を選べる環境を作るため、です。・・・そもそもが暗いから、どうなんだろう、だけど。

エーハイム2211は、水槽下に収納。モーターものだけに多少の動作音を覚悟していましたが、静かですねー。排水は上向きシャワーで噴水状にしてみました。川のせせらぎのようでイイ感じです。もっとも、自宅で24時間この音がしてたら、寝るときヤだろうけど。

とはいえ、ハナからこれでは空気の供給が足りないような気がしていたので、別途ディフューザーも手配済み。もっとも、イソギンを導入するならいずれスキマーを入れないと、この容積では水質面でキツイような気も。どうするか、思案中ナリ。

もとからある水槽と違って、今回は壁側設置ということもあり、背面には非透過のスクリーンを、ペタッ。これだけでなんか、海水水槽っぽくなるもんですね。また、夜遅くまで電気が点いていることの多い事務所なので、できるだけ外部からの光を遮る目的で側面に半透過のスクリーンを貼付けました。非透過にしなかったのは、ココ、打合せコーナーだもんだから、多少ほら、見栄えってもんが必用なのですわ。

さて。また新たな世界を創造してしまったわけで。
手のかからない水槽に育ってくれればいいのだけれど。

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