確か一昨年(2018年)の4月頃、底砂を取り出さない範囲とはいえソレナリにキレイにした事務所の海水魚水槽でしたが、半年かそこらで藻類が繁茂しがちになりました。ここ半年くらいは、毎月芝刈りしても追いつかないレベル。
こりゃもう底砂に色々溜まって目詰まりしているに違いないと判断し、水槽をリセットしてやることにしました。前回のリセットは2012年でしたから、8年ぶりの大掃除ということになります。
【作業前 7/22】
水槽を動かす機会なぞそうそうないので、吸水して部分的に膨張して扉の摺動も見てくれも悪くなっていた木製水槽台を新調することにしました。8年くらい使ってきて商品に不満はありませんでしたから、同じ「寿工芸 プロスタイル 600S」でリプレイス。
【作業初日 7/25】
魚類(カクレクマノミとニセモチノウオ)と、イソギンが活着した模造ロックを短期生活用の 60cm スリム水槽へ移動。水環境の変化を和らげるために、外部フィルター(EHEIM CLASIC 2215)は中を洗わずそのまま移設し、海水はもとの水槽のものと新たに作ったものの半々ブレンドとしました。そのほか、LED照明とスキマーを設置。
取り出したライブロックについた藻類は、指で出来るだけ引き抜いてから、残りをハサミでチョキチョキ散髪(感覚的には三分刈りくらい?)。してからに、エアレーションを強めにした小型水槽にぶち込んで、貝類たちに後を託しました。
水槽から生体がいなくなったら、水を抜きつつ底砂をスコップでバケツへ。
でもって、ベランダで底砂をじゃぶじゃぶ水洗い(いやもう、すげぇ汚れてました)。水槽のガラスについた石灰藻はサンポールをつけた歯ブラシでこすってから、スクレーパーがけ。その後、水槽全体を台所洗剤とスポンジで清掃しました。
8年前のリブートでは、表層の底砂は海水で洗って水槽へ戻し、低層の底砂は水道水で洗って日干ししていたのですが、今回はもう、手間と日数を省くために水道水で洗ってそのまま利用。たぶんというか、かなりの確率で「やっちゃダメ」な方法論だと思うのですが、ウチの生物たちが比較的強いヤツらだし、ものは試し、で。
(つづく)
事務所水槽の
そして、最初の水槽立ち上げから6年近く生き残った挙げ句に暴君と化したミスジリュウキュウスズメダイの隔離小屋として、スリットの入ったプラケースとシンク用フックとタコ糸を100円ショップにて購入。
加工が必要になるかもしれなかったので電動ドリルを用意していたのですが、何もせずに済みました。高さ調整用に準備したタコ糸も無用な買い物に。
そして、前々から気づいていたのだけれど知らんぷりしていた、タイマー2つの時刻合わせ。ひとつは40分進み、もうひとつは2時間10分も進んでおりました(笑)。
と、いうことで。1週間に渡る3回に分けた作業が無事完了。もっとも、無事かどうかはこれから次第ですが。にしても、大掃除も3回目になると随分と手際が良く(そして雑に?)なってきました。参考までに、現時点でのタンクデータを記しておきます。
大掃除直後、エライ色していたスキマー排水は、ほぼほぼイイ感じに。
100円ショップで買った、ミニ植木鉢。ミスジリュウキュウスズメダイとクマノミが盛大に底砂を舞い散らせ地形を変えるものだから、ライブロックの足場にしてやろうと考えたわけです。が、安定性に乏しい。しかも4個しか使わなかった。よってこの案、残念賞。
ともあれ、生体の避難水槽に放り込んでいたライブロックなど構造物を一切合切引き上げて、ガサガサと組み上げました。今回は、整備性に重きをおいてガラスから距離を取り、また、貝類が効率的に藻類をはめるよう低めに重ねて置いてみました。結果、なんかゴチャゴチャしちゃったよ、と。
掃除した水槽の水質確認と藻類除去を目的に、タフな貝類を先行移植。ちなみに、濾過装置はまだ避難水槽につけたままです。そんな新陳代謝が激しい連中でもなし、しばらくは大丈夫かなと。