冬休み読書

以前にも書いたけど、内地だったら特に意識しないでも電車通勤の途中で本屋に立ち寄ったりできるんだけど、クルマ移動ばかりの沖縄ではそうした習慣が欠落しがち。そこで、今日からの冬休みは気分転換も兼ねて、仕事とは直接関係ない書籍でも読みふけってやろうと企んでカブで本屋に向かいました。

思えば、学生時代も含めると7年近く沖縄で暮らしているのだけれど、自然ばかりに関心が向いていて、文化的な背景となっている(琉球王国時代の)歴史には無頓着でおりました。司馬遼太郎とか池波正太郎とか、ヤマトの歴史ものは好きなくせにね(笑)。そんなわけで、目についた沖縄モノをお買い上げ。

ついでにPS3のゲームも買ってしまったから、読書時間の創出が必用よ、と。

・・・やや本末転倒気味。

スティーブ・ジョブズ

講談社刊「スティーブ・ジョブズ1」「同2」を読み終わりました。

80年代からパソコンに触れていたから、Apple(というか、Macかな)の存在はパソコン雑誌を通して初期の頃から知ってはいたのだけれど、実際にMacに触れたのは大学の頃(90年あたり)になってから。SE/30でHyper Cardを使っていたセンセの姿を見て、面白そーと感じて俄然欲しくなってしまったのを記憶しています。実際にMacを買ったのは、新卒入社してからだから93年頃。カラクラにするか迷った挙げ句、PowerBook145Bを選んだのでした。以来、基本的にMac使い。

そんな経緯だったので、ジョブズ不在の頃のMacの方に親しみがあるんですよね(笑)。それに、どっちかってぇと昔はウォズニアック贔屓で、ジョブズに対しては我がままが過ぎてAppleをクビになった挙げ句、NeXTで大失敗した人間という感じで、Appleにジョブスが復帰したときに良い印象を持っていなかったという、アンチ・ジョブズ(?)でもありました。

と、いう人間がこの本を読んでみたわけですが。

「1」はジョブズがどうのこうのというよりも、Appleの立ち上げからMacの誕生までが「プロジェクトX」風の読み物として面白かったです。一方、「2」は、主にApple復帰後の話ということもあり、結果的に成功した(している)ジョブズ的なモノ作り/サービス作り/ビジネスの進め方、そして病気という、よりパーソナルな内容が強くなってきて、なかなかに興味深かったです。

言葉や考え方に「なるほどねぇ」と感心することもありはすれど、(読んだ限りでは)やっぱりジョブスは天才奇人だと。このヒトの仕事の進め方はこのヒトにしかできないだろうと。ジョブズの仕事の作法だけマネた、勘違い管理職が日本企業に増えないことを切に祈ります(笑)。

総じて。「死んで直ぐの人の伝記本を読む」という行為自体が、そうそう起こりうるわけでもなく、なーんか、不思議な体験でもありました。

ちょっと、生々しすぎるよね。
改めて、合掌。

追悼。

今月に入って早々、大学時代のゼミの先生が亡くなられました。たまたま人より1年長く大学生をやっていたこともあって、先生の退官と共に卒業した私。その2年後だったか、沖縄に遊びに来ていたときに国際通りで出くわして、お寿司をご馳走になったのがお会いした最後となりました。

沖縄県に移住して初の葬儀に参列して、同窓の連中と久方ぶりに再会。その勢いもあって、なんとなく先生の名前でググっていたら、何やら懐かしげな名前が並ぶ専門書に行き当たりました。それが「琉球列島の陸水生物」。でもAmazonではミョーなプレミアがついていたので、更に探してツタヤで、ポチッ。

到着まで日数がかかった上に、仕事にかまけて店に取りに行くまでにさらに数日。てなこともあって、この連休は久々にアカデミックな気分に浸ってやろうと企んでいたのですが、台風とともに飛び込み案件が襲来。

ままならんですねぇ・・・。

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