モールス(Let Me In)

スティーヴン・キングが誉めてたらしいので(笑)、「モールス」を観てきました。佳作の部類に入るんではないかと思います。ホラー&サスペンス系に抵抗のない方は、どぞ。

中盤までに主だったネタが出そろってしまい、いったいどこに着地する気なんだろうと不思議に思いつつ眺めておりましたが、いやいや、最後までキチンと楽しめました。さいきん観た「スカイライン」に引き続き一般的じゃないかもしれないけれど、「Super 8」ほど俗化してないし、「ハリポタ」含めて『特撮がんばっちゃいました』映画ばかり立て続けに観ていた私の目には新鮮に写りましたわい。心、洗われましたってか。やるじゃん、「クローバー・フィールド」の監督さん。

そういえば、この映画も「Super 8」同様、80年代が舞台。ただし、時代的な空気は余り感じられなくって、「Cool」なんてセリフが頻繁に出てくるあたりは90年代っぽいような(まぁ、映画でしか知らんけど)。米国のローカルな地域という設定なら、別に現代でも構わないような内容だし、単に原作がそうだったってだけで、監督の時代に対する思い入れはそんな熱くもなさそうですね。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2

梁からポタ餅、観てきました。
劇場で観たのは「アズカバンの囚人」だけで、あとはビデオやテレビでしたからねー。最後くらいはちゃんと足を運んでやろうかと。

3D版だとレイトショーの割引がないから、というセコい理由だけじゃなくて、過去の作品(世界観)を平面で見慣れているからという積極的な理由で2D版を選択。あちこち3Dを意識した画面構成もありましたが、全体のトーンが「スペクタクル映画」というよりも「戦争映画」に近かったので、2D版の方が落ち着いて観られたかなと結果オーライな感じでした。

で。性根の腐ったオトナである私にとっては、ストーリーに意外性が感じられなかったにせよ、面白かったですよ。いろいろ過去作品のネタを拾って、キチンとケリをつけてくれてましたし。たぶん、第1作からハリーと同じ年代で観続けていた人は、没入度が高いのだろうなぁと羨ましく感じるのだけれど、こればっかりは仕方ない。その代わり、私らは「スター・ウォーズ」がリアルタイムだったわけだし!

ちょと可哀想なのは、メガネ親父さんの扱われ方。
影が薄かっただけ、じゃなかったんだー。

もひとつ薄かったといえば、ロンの髪。
時の流れって、残酷。

スカイライン -征服-

最後だし、レイトショーでハリポタでも観てやろうかなーと思いつつも、なーんか身体がダルくて3時間の長尺映画はちょとキツイ。したら、やさぐれていた時に見逃した(と、いう言い方も変ですが)「スカイライン」が本日で打ち切りだと。てなわけで、オーラスで観に行ってきました。

ま、最初っからオバカ映画のつもりでおりましたけど、案の定でした。ただし、悲しいかな突き抜けたオバカではない。かつ、ふた昔前の日本のSF映画(「首都消失」とか「さよならジュピター」とか)と同レベルの浪花節まじりの演出がカッタるかったなぁ。「クローバー・フィールド」くらいドライにまとめてれば、まだ良かったのかも。

私的には、前半の白人&黒人コンビが、どうしても「ロッキー」のロッキー&アポロにしか見えなかったあたりと、空に吸い上げられていく人々の光景が、大昔のアーケードゲームの記憶を呼び覚ましたあたりがツボでした。

総じて、名画座の2本立てで本命ついでに観るのが正解な映画。
でっかいテレビでもなければ、レンタルで観るのは疑問符。
(だって、ストーリー、ないもの)

まぁ、犬にでも食われてしまうのが適当な一本でしょう。

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