AKG K240 Studio

先月からDAT プレイヤーを聴きながら作業に集中する日々が続いていたのですが、あいにく私の所有するヘッドフォン/イヤフォンは密閉型ばかり。宅配兄さんの鳴らしたドアベルを聴き逃し、事務所犬の吠え声で異変に気づくことが2度ほど続いたので、開放系のヘッドフォンを買い足すことにしました。

さりながら、どうしても開放型では音の迫力に欠けるからってんで、密閉型一筋になった経緯がありまして。それじゃ、間をとって半開放型から探してみるかなという結論に達したのであります。

そして選ばれたのが、安価だけどネットで音の評価が良かった AKG K240。過去モデルの再発版らしく、パッケージに印刷された規格ロゴの顔ぶれが、実に懐かしい。DAT と MD と MP3 が並んでいるってことは、2000年あたりに発売された商品なのかな。

パッケージに従って、DAT で聴いてみる。
音は、評判通りに良いです。密閉型ふうのメリハリと迫力を感じられるんだけど、開放型のような抜けがあって鼓膜が楽。そして、思いのほか環境音を透過します。ドアベルも聞き漏らさなくなりました。イヤーパッドは大きめで耳が包まれる感じだけど、さほど蒸れることもなく、全体が軽いこともあって着け心地は悪くないです。

左:AKG K240 右:audio-technica ATH-PRO05Mk3

反面、モノとしての質感は悪いです。通販だったので開封時に初めて現物を目の当たりにしたのですけれど、第一印象は「ハズレ引いたかな?」でした。商品写真よりも2段くらい安っぽくて、プラスチック!でビニール!でナンカ歪んでる!でケーブルへなへな!です。見た目は3千円クラスの国産ブランド品にも負けてるんじゃなかろうか。でも、音は立派。だから、許しちゃうんだからもう。

そして、K240 のおかげで救われたのが、数年前に購入していた東芝製のポータブルCDプレイヤー。もともと「語学研修用なんだからね!」宣誓商品だから仕方ないかもしれないけれど、音楽再生用としてはひどいシロモノです。音はこもり、複数の雑音(電源系のサ〜〜〜、回転系のプフュルルルー、曲間のブチ!)が入り混じり、おまけに音が途切れることしばしば。

これを密閉型ヘッドフォンで形成された静かな空間で耳元で聴かされた日にゃ、ゴミ箱に捨てたろかい!という気になるのだけれど、密閉型よりも音の出元が遠くあるように感じられ、しかも音が籠りづらい半開放型で、さらに環境音とミックスされると、意外に気にならなくなったのです(音切れは運次第ですけど)。

よって、近頃は CD を聴きながら仕事してます。
めでたしめでたし。

DAT プレイヤーの整備

少し前から案件が重なってきておりまして、気分向上と集中力増強を目的に、学生時代にエアチェックしたカセットテープやレコードをダビングした音源を DAT プレイヤーで聴きながら作業に勤しんでおります。擬似受験勉強状態ですな。

しばらくの間、シンジくんよろしくバッテリー駆動で使っていたのですが、だいたい4時間で乾電池(単三2本)がカラになるので、いまどき余りエコでない。そんな時、思い出したのが、結線しても動かなくて長らく放置されていた AC アダプターの存在。昨日のパソコン整備での接点復活剤の成功体験からして、ひょっとして、もしかして。

そして、もしかしました。見事、復旧です。接点復活剤、えらいな。褒めてつかわす。

ちなみに、このプレイヤー(SONY WMD-DT1)は、1993年か1994年に購入したもの。コイツに先んじて購入した DAT デッキ(SONY DTC-690)はとっくに壊れているので、もはやライブラリを増やす事はできません。純粋に、再生に専念するのみ。

フィルムカメラ同様、気分次第で掘り起こしては動作確認しているようなところもあるのですが、じき30年ですもの。コイツも果たして、いつまで持つことやら。

SONNET BREAKWAY BOX 550 の清掃

2019年に購入した Mac mini (2018) には、外付 GPU として SAPPHIRE PULSE Radeon RX 580 を積んだ SONNET BREAKWAY BOX 550 を接続しています。だがしかし、さいきん急に画面がブラックアウトしたり、Mac mini が再起動したりする場面が増えてきていて、なんとなく、外付 GPU 周辺に疑いの目を向けていたのです。

そんな折、テリヤキバーガー・パソコンの電源スイッチ清掃をしたものですから、その上に積んでいた外付 GPU もついでに清掃してくれようということになった次第。

筐体左側面の吸気口にはうっすらホコリが溜まり、サビも出ていて、ヤな感じ。

そこで、取り外した筐体カバーは潔く水洗い。キッチンペーパーで水分を拭ってから、エアダスターを当てながら歯ブラシでメッシュ部を清掃。

してからに、メッシュ部をサビキラーカラーの艶消し黒で筆塗り。なんだけど、サビで表面の荒れた網状構造に筆塗りするのって、筆を置いた周辺の穴は塗料で目詰まりするわ、そのくせ塗料は伸びづらいわで、意外に難しい。

仕方ないので、塗料を多めに塗っておいて、すぐさま裏に紙をあててエアダスターで目詰まりを吹き飛ばすことにしました。ただ、そんな事してると乾燥が早まってしまうわけで、サビキラーによるサビ転換が十分に進んでいるのか怪しいところなのですが…。

引き続いて、筐体内部の清掃。電源ユニットのファン周辺にもホコリが溜まっていたので、取り外して拭き掃除。

筐体側で歯止めがかかっていたのか、ビデオカードのファン周辺は非常にキレイ。念のため、何度かカードを抜き差し。

そして、再組み立て。側面からサビの気配が消え失せただけでも、気分よし。

接点周りで気になっていたのが、Thunderbolt ジャックの浅さ。すぐに突き当たってしまい、プラグの半分くらいしか嵌合していないのです。購入当初、メーカーに確認しようかとも考えたのですけれど、実使用に問題はなかったので放念しておりました。とはいえ、改めて目の当たりにしてしまうと、やっぱ、ヤな感じ。

ナニガシカ改善に繋がればと、使用中の外部接続コネクタに接点復活剤を軽く吹き、何度かケーブルをキコキコしておきました。

そして、あるべき場所に戻し、全てをつないで起動確認。今のところ問題なし。このまま問題なしでいてくれ、てところです。

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