Protone VSP-04R ボックス・スピーカー

ネイキッド走行時に音楽を聞き取りやすくする目的で、リアスピーカーとして「Protone VSP-04R」を設置しました

このスピーカーを選択したのは、ネイキッドのCピラーに固定するためのステーを自作する必要から「できるだけ小型軽量」のものでなければならず、かつ、「取り付けに失敗しても心理的&財政的ショックが小さい商品」という、消極的な理由からです。

Protone(プロトーン)は、オートバックス(正確にはオートバックスセブン)のプライベート・ブランド(PB)。最初名前を見たとき、PCパーツメーカーのProton(プロトン)と勘違いしてしまいました(笑)。VSP-04Rの店頭価格は2,980円(定価3,980円)でしたが、同社通販のバーゲンで1,980円という値段に惹かれダメ元で購入。そのスペックは以下の通りです。


・スピーカー形式:3way バスレフ型
・インピーダンス:4Ω
・定格入力/瞬間最大入力:15W/60W
・出力音圧レベル:87dB
・再生周波数帯域:120〜20,000Hz
・ウーファー:70.7mm、スコーカー:45.9mm、ツイーター:17.5mm
・外形寸法/質量:w210×d115×h100 mm/700g

表面はダークグレーのすべすべとしたプラスチックで、シボも塗装もないチープな感じ。もう少し黒によったら締まって見えるのにと思いましたが、値段が値段なので、そこは気にすべきポイントではないでしょう。前面カバーは金属メッシュ。当然、電飾なんかありません。

肝心の音は、大きさと重量から想像していた通り、低音がバサッと切り取られたもの。上記の再生周波数帯域の値に誤りなし、といったところでしょうか。反面、中音域から高音域に関しては、思いのほかバランスが良い。ただし、狙っているのか偶然なのかは知りませんが、「人の声」あたりの帯域がヤヤ強調されている感があります。もっとも私的には、走行中に「言葉が聞き取れない気持ち悪さ」を感じさせないので許容範囲。音そのものについては(ものすごく世代限定な例ですみませんが)、80年代(重低音が流行る前のCDレス)の大型ラジカセに近い印象です。容積や構造が全然違うし用途も違うので比較すべきではないかもしれませんが、店頭で試聴した1万ナンボのサテライトスピーカーと比べて解像度の点では明確に劣るものの、単体再生用としての音のまとまりといった点では好ましく思われました。

ネイキッドは軽自動車にしては大きい16cmフロントスピーカーを搭載し、ドアも反響しやすいので(笑)、当初から低音がドンッと響くクルマでした。先日装着した「carrozzeria DEH-P640」で従来設定のまま4スピーカーでロック系の音楽を流したところ、リアから中高域(特に中域)が被さるので全体として「柔らかい音」に変化。クルマの中だと、もう少しメリハリのある方が好みなので、バスブーストを1段強め(フロント由来の低音が強調される)、ラウドネスを1段階強めて全体を締めました。また、リアから出る音が指向性の強い帯域であることもあり、フェーダーでフロントよりに調整(センター位置から15段階中5段までシフト)。その結果「音源がどこにあるのか分かりづらいけれど、音質のバランスとしては悪くない」状態へ。

そもそも私は運転席側の窓を開けたまま走る事が多いので、フロントスピーカーだけだと走行音に音楽が消されてしまう傾向が特に強かったのですが、リアスピーカー搭載後はこの問題が見事に解決! 対費効果を考えると、もの凄く良い買い物になりました。このスピーカーの性能を考えると、単体での使用は余りお勧めできませんが(サブウーファーが欲しくなるのは必至)、今回の「フロントを主体にリアでサポートする」ような補助的な使い方には向いていると思います。というか、値段を考えると、なんやかや言うべき商品ではないんですけれど(笑)。

なお。やはり「音源がどこにあるのか分かりづらい」状態というのは少し気持ち悪いので、一緒に買ったセパレート・ツイーター「Protone VSP03-T」を付けて、フロントからの指向性を強めようと目論んでいます。

いずれ作業が済みましたら、またレポートします

|リアスピーカー設置:ステー作成組み付け配線プロトーン VSP-04R

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