すねたバイク

ここ半年くらい、ドタバタな毎日を送っていたら、トンとバイクに乗らずにいたことに気付いたのが2月中旬のこと。久々にSV650Sのカバーを外してセルを回そうとしたら、回りませんでした。底のついたメンテナンスフリー・バッテリーにどの程度再充電が有効か分かりませんでしたが、とりあえずウチの充電器で8割方チャージ! これでひと安心。その後、衝動的にオーストラリアはケアンズに1週間ほど行ってきたりしたものですから、バイクの方は昨日までおあずけ状態でした。

さて、その昨日。天気が良ろしいということで、奥多摩の先、山梨県は丹波山村にある「のめこい湯」まで行くことにしました。この温泉については以前にも書きましたが、結構お気にな所なのです。朝、スターターを押すと、エンジン一発始動。充電した甲斐があったというものです。山手通りから青梅街道に出て、たったらーと走っていたら、環八を過ぎたあたりの信号でエンスト一発。あちゃー情けねーと思いながら、再始動。が。セルが回ってくれませんねん。

しかたがないのでバッテリーの気が満ちるまで、歩道でタバコを一服。再出発。再充電から半月でもう放電しちゃったのかぁ、と無念に思いつつも、低いギアで回転高めの充電走行を心がけました。そして奥多摩町まで無事到着。燃料警告灯がついたので、最初のスタンドで給油。久々に回すので、エンジン内のゴミを落としますぜハイオクを入れて、再始動! ・・・できまへん。しゃあないので、スタンドの兄ちゃんに頼んでトラック用のバッテリーからブースト始動。

エンジンさえ回っていれば、電気系でナニカがおかしいような様子もないので、これはバッテリーが寿命を迎えたのだろうなぁ、と思いつつ、エンジンとめてもしばらく待てばセルが回るくらい回復するのだから、バイク停めて温泉につかるくらい大丈夫だろう、などと呑気な気持ちで奥多摩周遊道路へ。とはいえ途中で止まるのもやはり恐いですから、奥多摩湖では一服せずに、そのまま温泉に直行!

のめこい湯には約半年ぶり。のんびり温泉に浸って、アイス食って、とろろ食って、すっかりくつろいだところで帰路につく。これだけのんびりすれば、バイクも一発始動。が。気が緩んだのか奥多摩町のはずれの信号でまたもエンスト。例によってタバコ充電。再始動。こりゃ気をつけにゃあかんなぁ、と気を引き締め、ダダッと青梅街道をひた走りました。

そして家から歩いて7分くらいの踏切で停車中に、ふぅと一息ついたような感じでエンジンが止まりました。うぇー、こんな近所でかい。タバコ1本充電。ダメ。さらにタバコ1本+缶コーヒー充電。ダメ。うわわー、こりゃ完全に干上がってる・・・。よーし、こうなりゃ数年ぶりのエンジン押しがけじゃー!とガンバってみたのですが、疲れただけで効果なし・・・。

確かにココはウチの近所なんですが、ウチの近所は坂だらけでして、とてもバイクを押して帰りたくなるような場所ではないのですね。しゃあないから、バイクを近くの幹線道路までの上り坂を押して歩いたところで、人間もバッテリー切れ。そこでバイクを置いて、家で1時間くらい休憩。回るかな?という思いも空しくセルもカチカチなるだけ。そこから歩いて10分くらいのところにある近所のバイク屋まで、ひたすら30分押して、バッテリーを交換いたしましたとさ。

温泉効果は、マイナス収支ですな。

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