FX-AUDIO- AT-01J ラインレベル アッテネーター ユニット

ELEGIANT の小型アンプに、4Ωの自作スピーカーと DVD レコーダー(LINE OUT – AUX IN)を繋いだとき、入力信号が大きすぎて以下のような問題が生じました。

  • 現実的な音量調節範囲が極狭
  • 音が歪みがち
  • 適正音量のつまみ位置が Bluetooth 接続時と違いすぎて不便

そこで、安易な方法で一発解決したらイイなと抵抗入りケーブルを試してみたのですけれども、適正音量となるのが音量つまみ全開時。

これはこれで、何かの拍子で「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマーティが如くスピーカーごと吹き飛びそうで怖い。

次に頭に浮かんだのは、インナーホンでありがちな音量コントローラーの代用。なんだけど、音量つまみが連なってる姿を想像すると、なんか無駄しているようで心が落ち着かない。

そんな時にふと、フォノイコライザーとは逆に音信号を一定値で減衰するオーディオ製品くらいあっておかしかないんじゃね?と思い立ち、熱帯雨林へ採集に出かけたのです。したら、やっぱりあったわけですよ。

それが、FX-AUDIO- AT-01J ラインレベル アッテネーター ユニット(商品名、長っ)。ピン端子から窺えるように、ごく小型の装置です。一口羊羹4本分くらい。

製品ウラの DIP スイッチで、PASS/-6dB/-10dB/-20dB の4パターンに減衰値を設定可能。しっかし。DIP スイッチに触れるなんて、いつ以来だろう…。ひょっとしたら、SCSI 時代??

デフォルトで「-6dB」になっていたのでそのまま繋いでみたら、ちょっとまだ大きい。そこで「-10dB」に設定したところ、Bluetooth 接続時と同等レベルに落ち着き、これにて一件落着。

それにしても。
解決策として合っててもアッテねぇたぁとは、こは如何に(あ、書いちゃった)。

自作スピーカー:#10 スピーカーの足場作り

自作スピーカーをメタルラックに設置したわけですが、やはりスピーカーを金網に直置きするのはイヤなので、スピーカー台的なものを作成することにしました。

特に考えもなく主材料は、MDF材(450x600x9mm)。テキトーに図面を引いて、前回同様 DIY ストアで購入&裁断。

スピーカーのエンクロージャーは同じ MDF 材に自動車用スプレーで塗装していたので、どうせだから別パターンの仕上げ方を試すことにしました。そこで取り出してきたのは、購入から6年くらい経過しているのではないかと思われる、ジャングル迷彩のカッティングシート。

MDF の表面と断面を #400 のサンドペーパーで均し、削りカスを拭き取り、スクレーパーとドライヤー片手にカッティングシートを貼り進めたのだけれど…。粘着力が、全く足りぬ。単純に接着剤が経年劣化したのか、或いは、事前に何らかの下地処理をしておかないと根本的にダメなのか。いずれにしたって、今回の一連のスピーカー工作は、手持ち資材の消化を裏テーマに進めていたので追加の材料を買うのはパス。よって、カッティングシート案、取りやめ。

次に取り出したのは、一昨年、ほんの少し使っただけで終わってしまった、若草色の半つや水性塗料。

あまり使い道のない色なので、実はエンクロージャー塗装の第一候補ではあったのです。なんだけど、色があんまりなので気が引けてしまった次第。その点、スピーカー台なら何色してたって構わねぇや、と。

1層目は濃度薄めにハケ塗り。乾燥後、筆ムラを均すつもりでサンディング。2層目は濃度フツーであっさり塗ってからサンディング。3層目は濃度フツーで厚めに塗って塗装終了。これを板4枚。6面全部を塗ったのと、最後が厚めだったせいか、乾燥して臭いが抜けるまで数日を要しました。

水性塗料を研磨したらどうなるのか興味があったので、乾燥後に4枚8面の中から塗装の厚そうな1面を選んで、#600 の耐水ペーパーで浅ぁく水研ぎしてみました。だがしかしけれども。筆塗りの凸凹の底面に到達する前に、一部地肌が露出しそうになったので、作業中止。これ、やはり塗装時に筆ムラをキッチリ削って、均質な塗膜を十分に重ねてやらないとダメっすね。半つや塗料の3層塗り程度じゃ、磨き上げ工程に耐えきれないよと。

横道に逸れながらも板の処理にケリをつけたら、あとは重ねるだけ。

金網との設置面に残り物の厚さ 1cm 程度のスポンジゴムを敷き、板を重ね、百均の耐震ゲル(4cm角 8点)を貼り、もう一枚板を重ねたら土台の完成。そこにオーディオテクニカのインシュレーター(AT6098)を並べ、スピーカーを載せてやろうという算段です。

て、実際に組んでみたら、ちょっと制振材の使い過ぎじゃね?という気になりましたですハイ。ま、ともあれ、設置してみましょ。

見た目は、悪くない。音は、輪郭がクッキリした感じ。その点はシテヤッタリだったんですが、期待していたより低音が響かない。

あれ?と思って裏に回ってみたら、割とマトモに低音が響いている。思えば、ウキウキするような音を奏でていた試運転時は、そこそこシッカリとしたデスクの壁側に配置していたのだけれど、現状は(台を挟んだとはいえ)下は金網だわ壁は遠いわ。一般的にスピーカーは壁から離して設置するものだけれど、コイツの場合、箱の外で工夫して低音を前に回してくる必要がありそうです。

まぁ、テキトー設計・テキトー制作ですもの、一癖あっておかしかないんですけどね。ま、しばらく聴いてみて、気になるようなら改善を図ります。

といったところで、自作スピーカー制作の話題もこれにて終了。
番外編で、アンプ入力信号過多の解決策について記しておきます。

|自作スピーカー:#1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10|

自作スピーカー:#9 慣らし運転と仮設置

自作スピーカーの完成から数日間、作業中のBGM再生に利用して慣らし運転してました。構成は、そもそものところでスピーカーを自作するキッカケとなった ELEGIANT の小型アンプに、iPad の圧縮音源ファイルを Bluetooth 接続にて。

で、その音はといえば。思っていた以上に、ヨカッタです。スピーカーユニット(Protone VSP-16)自体、車内で好印象だったからこそ車載スピーカー交換後も手元に残していたわけなんですけれど、準密閉エンクロージャーに収めたおかげか耳に刺さらずズンドコしすぎず、全体的に長所が伸びた感があります。翻って、自動車でのデッドニング処理は有効なんだろうねぇ、てことですね。使い倒したスピーカーユニットをプライスレスとすれば、材料とアンプ一式で約1万3千円。同額のアクティブスピーカーを新品購入するよりは、断然イイ買い物をした感があります。

そして昨日、本来想定していた組み合わせを試してみる。

ソースは、昨年ブルーレイ・レコーダーを購入してからホコリを被っていたパイオニアの DVD/VHS/HDDレコーダー、DVR-RT700D。DVD-R/RW 連合筆頭企業だったパイオニアの、それも AV 事業が元気だった頃の自社製ドライブ搭載モデルですもの、音楽再生用 CD デッキとして活用するのも全然アリじゃねぇのと考えた次第。

で、ELEGIANT に繋いで再生してみれば。ヤケに音がでかい。少し歪んでいる感じもする。実際、音量つまみを「0」位置からほんの少し上げた地点が適正音量。iPad との Blutooth 接続時の適正音量でのボリュームつまみ位置と比べてみると、写真の通り、角度が全然違う。

スピーカーのインピーダンスが低目(4Ω)である影響もあるのかもしれないのだけれど、デッキの LINE OUT の信号が(相対的に)大きすぎてアンプがしっかり受け止められていないっぽい。思えば過去にテレビに Bluetooth 送出機を繋いだ時もそうだったんですけれど、近頃のこの手の小型装置は、機材間を固定出力で結ぶ LINE OUT ではなく、機材と人の耳を可変出力で結ぶ PHONE OUT を基準にしている気配がありますね。

ともあれ、設置作業を先に進めましょう。

まずはスピーカーケーブルを準備、アンプ側だけバナナプラグをつけることに。前回に懲りずにナカミチ印を買っていたものの、以前よりプラグが肉厚になって作業しやすくなっている、ような気がしないでもない、ような。比較的最近、ナカミチブランドが中国企業から国内企業の手に移ったというニュースに接した記憶があるのだけれど、関係しているのかしら。

そして、読書コーナー(笑)のイスの目の前にあるメタルラックを整理して、機材を設置。いい音楽を聴きながら読書に耽られるようになるまで、あともう少し。

…しかし、金網にスピーカー、かぁ。接地面の改善策も練らなイカンですな。

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