沖縄の安価な中古バイクの例に洩れず AXIS Treet もサビ多めの車両でした。
過去、長年に渡り MD90 を舞台に繰り広げられたサビとの闘いで学んだのは、1)中古車両は入手した時点=状態が最良の時点で処置しておくこと、2)サビ汁が下に流れて侵食範囲を広げぬよう上部のサビから封ずること、3)どーせまた錆びるので根を詰めすぎずテキトーに付き合うことの3点。
ということで、まずは最上部のサビ、即ちミラーのサビをテキトーに始末してやることにしました。
車体から外したミラーをチラシの上に置いただけだというのに、ボロボロと剥がれ落ちるサビ…。
最初、布ヤスリ(#400)でヤスっていたものの埒が明かず、インパクトレンチを持ち出す。
電動工具でのサビ落しは、加減を間違うと削り過ぎる場合があるので余り好まないのですが、今回は相手が無垢の金属棒ですもの。ここは遠慮なしに、いや、実際にはおずおず遠慮がちにブラシを当てましたですハイ。
ある程度サビを落としたところで、耐水ペーパー(#600)にスイッチ。かなり根深いサビだったので、全除去は諦め。サビ膨れがなくなり、表面に均等なツヤが出てきたあたりで研磨終了。
サビキラーProで、黒サビへの転換を祈願。乾燥にほぼ24時間あてる。
翌日、自動車用のカラースプレーで塗装。使用したのは、昨秋の自作スピーカー製作でも使い切れなかった長年の在庫品・日産チタニウムシルバーと、クリア。マスキングの手間は省いて、手持ちでそれぞれ三度吹き。
ちなみに、アームの色はオリジナルは黒だったのですけど、黒スプレーを自作スピーカー塗装で使い切っていたがため、チタニウムシルバーを用いた次第。そのチタニウムシルバーは、今回の作業でもまた残ってしまいました(いい加減、ねばるなぁ)。
塗料乾燥後、ミラー裏側のプラ部分に耐水ペーパー(#1000)を軽くあて細かい傷を落とし、ダッシュボード用艶出し剤を塗り込み、ミラー内部にシリコンスプレーを噴霧して、軟質プラ製アームカバーとの勘合部にダイビング用シリコングリスを塗りたくって、加工終了。
そして車両に取り付けたら、まぁ、清潔感が増しましたよ、と。
引き続き、今度はフレーム周りのサビ処理の話題なぞ。