クラシカルな映画音楽なひとびと

先日ジェリー・ゴールドスミスが他界したと思ったら、
今度はエルマー・バーンスタインですか・・・。ご冥福をお祈り。
日本でも武満徹のあと、伊福部昭や山本直純が亡くなったりして、
何やら寂しい限りです。

悲しいけれど寿命ばかりはどうしようもないですもんね。
とりあえず、ジョン・ウィリアムスとビル・コンティが健在なのが何より。
今やもっと若い世代の人たちががんばっていますけれど、
もひとつ印象に残る映画音楽(主題曲)が少なくなってるのも寂しいところ。

近い所ではダニー・エルフマンの「バットマン」と「ミッドナイト・ラン」、
それにハンス・ツィマー(ジンマー?)の「バックドラフト」くらいでしょうか。
でもそれも10年くらい前の作品ですもんね・・・。うーん。
(「バックドラフト」は「料理の鉄人」のBGMと勘違いされてそうで怖い)

かくいう私は、子供の頃から映画好きで、必然的に映画音楽好きでした。
初めて買ったEPレコードが「モスラの唄」で(リアルタイムではないんですけど)、
初めて買ったLPレコードが「スター・ウォーズ」だったりします。
(ちなみに、初めて買ったCDは「ELO’s Greatest Hits」でした)

五線譜を使う限り、曲のバリエーションに限界が生じるのは仕方のないところでしょうが、
それでもやっぱり、新鮮な音楽を背景にした映画を楽しみたい!
そんな映画愛好家の声でした。 

佐野元春『Live Anthology 1980-2000』

佐野元春のライブクリップ集DVD。たぶん4年前の20周年記念のときに発売されたものだと思いますが、しばらく前に価格改定して(2枚組¥3,300)再販されたものを購入しました。

私はアルバムを買ってもアーティスト個人には興味を持たない場合がほとんどで、せいぜいアルバムについている「解説」だけで満足してしまうタチです(もっとも、その解説すらないとイヤなので、洋楽でも輸入盤は買わないし、ほとんど解説のつかない邦盤については欲求不満なのですが)。そんなわけで、アーティストの音楽以外のキャラクターが試されるライブ盤(ましてやライブ映像集)まで買おうという衝動は、あまり生じないのですね。

そんな私がこのDVDを買ってしまったのは、『The Sun』についていたオマケDVDで映し出されていた「収録ウラ風景」が面白く感じられて、「んじゃ、本番(ライブ)ではどうなんだろう?」という興味を覚えたから(元春ライブは未経験なのです)。さらに前述の通り、2枚組DVDのクセにCD1枚並の価格である点にも、主夫的な秘孔を突かれてしまったのですが。

さて、ようやく本題。このライブ映像集は過去20年の数あるライブシーンから1曲1曲ピックアップされたミュージッククリップ的な造りになっています。ある曲が発表されたときのリアルタイムな演奏曲もありますが、後年に再演した曲も入り交じっていたり、また元春のファッションの変遷やアレンジの違い含めてなかなか楽しい内容ですね。実際、私はテレビ放送でライブ番組とか眺めていると途中で集中力が切れてどーでもよくなること度々なのですが、このDVD映像(特に1枚目”FACT ONE”)は最後までキッチリ楽しめました。

その中でも特に良かったのが、アレンジをガラッと変えた「99ブルース」と「ニュー・エイジ」。これ聴けただけでも満足かなー。あとはライブならではの「悲しきレイディオ」もナカナカ。元春自身に対しては、スーツを脱いで着古したシャツ(新しいシャツ?)を身にまといはじめた90年代以降の方が、私的には好印象。というか、80年代のスタイルはキライ。当時、声を聴くだけにして良かったと、つくづく思いました(笑)。

もともとライブ映像集なんてファンアイテム的な要素が強いですけれど、割安な価格設定含めて、多少なりとも元春に興味を惹かれた(ことのある)人にも楽しめる内容なんじゃないかと思います。かく言う私は、『The Sun』ツァーに行こうかという気になってしまいましたとさ!

元春な夏の日々

一昨日の夕方、発売されたばかりの新譜『The Sun』を買ってウキウキしながら2周聴いて、オマケのDVDを眺めてたら嬉しくなって、さらにもう1回くつろぎながら新譜を聴き直しました。そうしたら『The Circle』を聴きたくなって、ステレオにセット。

昨日、ふたたび『The Sun』を2周聴く。夜、テレビの「アフリカのツメ」が始まったので、コント?な元春を眺めながら含み笑いをくりかえす(本人はサービス精神旺盛なんだと思うんだけど、すこーしキャラがズレているから、大笑いでなくて含み笑いになるんだろうなぁ。あいかわらず独特な存在感がありますネ)。それから歯を磨いて『Heart Beat』を聴きながら布団に入りましたとさ。

そして今日。また新譜を聴きながら投稿しています。まさに元春漬け。こういうハマリ方するのも久しぶりで嬉しいですね。デビューの頃から知っていて、一緒に年をとりながらその人の音楽を聴き続けていると、価値観の経年変化(妙な言い回しですが)がシンクロして、そのときどきの自分にすごく馴染むことが多いです(元春を元春として認識したのは前回書いたとおり『Cafe Bohemia』からですが、歌自体は昔から知っていた)。たぶん、音楽好きなら誰でもそういうアーティストがいると思うのですが、私にとって、それが元春であり、洋楽ではブライアン・アダムスであるのですね。ほんと、巡り合えて良かったと思えます。

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