ケアンズ(豪)初日

今回のホテルの位置は、ケアンズ中心街から北側徒歩15分くらいのところ。ともかくも、海っぺりを目指す。エスプラネード(海岸通りとでも言いましょうか)を渡り、海岸沿いの公園でひと休み。朝8時といえど日差しが強烈。そんな中を健康オタクのオージー達がジョギングしている。一方、私の方はといえば、どうやらインフルエンザらしい。うぅ、久々の海外なのに・・・。などと少々凹みながらベンチでグターっとしていると、いきなり背後から「どこから来たんだね?」と話しかけられてきた。振り返ると、誠実そうな白人のオジサンが佇んでいた。日本からですけど、と答えたら、エホバの証人ガイドブック<日本語版>をくれた。おいおい。朝っぱらから、勧誘っすかぁー?

オジサンと別れて(正確には適当にあしらって)、再出発。今回は1週間まるまるケアンズに滞在するわけだから、街の地図を頭に叩き込んでおく必要がある(それに時間つぶしにもなる)。ケアンズの繁華街自体はそれほど大きいものではないし、道路も碁盤目状に通っているので、京都と同様、通りの名前を覚えてしまうと場所が特定できるので便利である。時折地図を出しながら使えそうな店をチェック。だらだら歩きながら、南のPIER(ヨットハーバーと公園のコアをなす建物)の方に向かい、昔馴染みの長距離バスターミナルでまたひと休み。

バスの待合室にある観光ツァーのパンフをつらつらと眺めながら、今後の行動を検討する。前回参加したグリーン島への日帰りヨット&ダイビングツァーは気持ち良かったから、今回も参加予定。また、乗馬も楽しかったので、これもまた候補。そのほか適当そうなパンフと、旅の後半で止まる安宿のガイドブックをデイパックに詰め込んで、外に出る。でも、まだ10時。先は長い・・・。

PIERの近くには、Lagoonという無料開放の公共プールがある。時間もありあまってるし、今のうちに軽く日焼けしておくことにする。急激に焼くと、行動不能に陥りますからね。更衣室で水着に着替え、荷物をコインロッカー(A$2/3h)に預けて芝生にゴロリ。ふぅ、ようやく落ち着ける〜。さすがにこの時間になると、日差しも強烈。合間に水につかりながら、片面40分の焼き時間。日曜ということもあり、それなりに人がいたのだけれど、混み過ぎず空き過ぎずという程よい加減でよろしゅうございました。水も芝生もキレイに管理されていて、こういう公共施設が身近にある社会というのは羨ましいもんですなぁ。

12時ころまでダラダラしてたところで、肌が少々ピリピリしてきたので、Lagoonをあとにする。宿に向けてちんたら歩いて、宿の近くにあるサンドイッチ屋さんで昼飯を済ませ、1時頃に再びホテルのフロントへ。折よく朝のオバチャンが働いていたので、まだ少し早いけど・・・ってんで調べてもらったら、OKとのこと。ふぅ。チェック・インを済ませ、ようやく安息の地を手に入れましたとさ。

|豪州2005:出発前夜出発到着初日
宿:サンシャインタワー宿:インターナショナル・ホステル
乗馬:スプリングマウント・ステーション

ケアンズ(豪)到着

ロクに眠れないまま、機内照明の朝を迎えた。機内の乾いた空気の影響で、ノドの状態はますます悪くなっていた。超軽食を済ませたところで、スチュワードにイミグレーション・カードをもらい、いそいそと記入する。このカード、ホントは夜の内に配るモノなのだけれど、私ゃ寝入っていたし、だからといって代わりに受け取ってくれるほど気配りのできる体育教師ではなかったらしい。それにしても。イミグレ・カードが日本語化されているのには驚いた。10年前も日本人が多かったけれど、最近はその傾向が強まったってことでしょうか。

朝6時前にケアンズ到着。団体さんに揉まれながらも、サクッと入国審査を済ませる。以前来たときは、シドニーに着いたと寝ぼけ頭で思い込んで入国審査を受けてしまうというヘマをしでかしたので、ケアンズでの入国審査はこれで2度目だったりする。預けておいたフレームザックに冬物をしまい込み、今度は荷物検査の方へ。係のオネーチャンは、私のあまり奇麗とはいえないザックをちらっと眺め、「OK、行っていいですよん」と中身も見ずに簡単に通してくれた。いい加減なんだか、日本人が信用されているんだか、それとも私からにじみ出る品位のせいなんだか。

そして早朝の到着ロビーに一番乗り。出た瞬間に「○○様」と書いたプラカードの群れに出くわして、少しひるむ。別に私を待っていてくれる人がいるわけでなし、そそくさと近くのベンチへ待避。また昔の話になるのだけれど、帰路の飛行機を予約するために10年前にもケアンズ空港に来たことがあります(従って、何故かココに来たのは都合3度目なのですね)。施設内は当時のまんま、なぁんにも変化なし。前に来たときに昼飯を食った2階にある軽食屋が営業中だったので、懐かしく思いつつ、出ない声でカプチーノとクロワッサン・サンドを頼んで、のんびりと朝食をしたためました。

さて。これからどうするか。表をだらだら歩いたり、成田の免税店で買ったタバコをプカプカふかして時間を潰しながら考えてみる。宿のチェックインは午後2時。でも今は午前7時。融通の効きまくったバックアッパー宿ならまだしも、ホテルだもんな。いくらなんでも早すぎるよなぁ。とはいえココに居てもしゃあないので、とりあえずタクシーでホテルに向かうことにする。人の良さそうな運ちゃんに「市内に向かって、サンシャイン・タワーで降ろしてください」と頼んだつもりだったのだけれど、久しぶりの英語でなおかつ声もまともに出ないもんだから、「街へ向かってサンシャイン・タワーで降ろしやがれ」くらいのトーンで話したのでないかと思うところ。いやはや。何様だろ、俺。

空港から10分くらいでホテルに到着(A$12)。なーんか、昔はキレイだったけど今は落ちぶれました温泉観光ホテルみたいな雰囲気。ちょっと引き気味になる。とはいえ今さらしかたがない。とっとと中に入り、フロントのオバチャンに話しかける。チェック・インできる? と聞いたら、「運が良ければねー」と調べてくれた。が、運が悪くて部屋がまだ開いてないらしい。ガーン。ノドだけではなく、洟をかむとボンドのような鼻水が出てくる状態だっただけに、休めないのはかなりショック。とはいえ今さら仕方がない。でかい荷物を預け、付近の地図をもらって町中を彷徨うことにした。

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宿:サンシャインタワー宿:インターナショナル・ホステル
乗馬:スプリングマウント・ステーション

ケアンズ(豪)出発

夜通しカラオケの影響で、出発当日は午後3時頃に起床。飛行機はカンタス航空の21時10分便で、成田のHISカウンターでの集合時間が19時10分だったものだから、余裕を持って最後の荷造り確認。前回の豪州行き同様、今回も50Lのフレームザックにまとめました。メインの気室の上側にデイパックとウェストポーチ、下側に着替え4日分などの衣服類、そしてその下部にダイビング用フィンなどをまとめた防水袋をくくりつけました。なにぶん気候が日本と間逆なので、向こうに着き次第、冬物衣類は上気室のバック類と入れ替えようという算段。

ウチから成田までは、新宿から成田エクスプレスを使って2時間くらいだった記憶があったので、17時に出発。新宿駅で時刻表を眺めていたら、惜しいことにタッチの差で1本出たばかりでした。次便は約40分待ち。その便で何時に着くのか、窓口の人に尋ねようとしました。が。ぐ。声が全然出ない。うわーカラオケの影響だー。起きてから誰とも話してなかったから全然気付かなんだ。改めてやたらとガハゲヘしながら声帯ではなくノドを使いながら無理矢理声を出して尋ねてみたところ、変な顔をしつつも19時40分着であるむね、係員が答えてくれました。間に合わないじゃん。

そうなると只待っていられなくなるが私の性分でして、こうなりゃ上野まで出てスカイライナーで行こう!という気になりました。が。京成上野駅まで辿り着いたものの、スカイライナーの券売機の電源が落ちている。なんだよこれー壊れてるんじゃねぇのー、と思いつつ駅員にシャガレ声で尋ねてみたら、この時間はスカイライナーじゃなくてイブニングライナーになるとのこと。なんだそりゃ。

とにもかくにも成田空港までの切符を買って、ホームの特急券販売機に向かう。列車は到着してて車内清掃中。そばにいた駅員に、一番先に成田に到着する列車を聞いてみたら、フツーの急行電車であると。新宿で成田エクスプレスを待ってた方が早かったのかなーと思いつつ、重い荷物を背負いながら階段をまた上って下りて、ようやく目的地行きの電車に乗り込みました。

成田空港に着いたのは、19時30分。お。成田エクスプレス使うより安く早く着いた♪ そそくさとHISカウンターでチケをもらい、カンタスカウンターでチェックイン。ラッキー♪通路側♪ と思いつつゲートを出ようとしたら、受付してくれたお姉さんがバタバタと駆け寄りながら「お客さま!」と声をかけてきた。はぁ?ダブルブッキングですかぁ? 再度チケを渡して戻ってきたのを眺めてみれば、あらら窓側。少しゴネてみる。お姉さんはワタワタとしながら上役と思しきオバサンに相談しに行った。「なにバカ言ってんの!満席なのよぉー!」というお局様の声が耳に入った。なーんか嫌な予感。

結局、席は変わらず窓際のまま。出国審査を受け、空港内の薬局で買ったノド薬をナメながら出発ロビーに向かうと、そこには満席の原因、学生服を着た高校生の騒がしい群れ。うわー近ごろのガキゃあ卒業旅行でオーストラリアですかぁ?生意気な。つーか、同じ飛行機かよ。うっとうしい。しかしながら。幸い、飛行機の中では集団とは距離があって、騒々しさからは逃れることができました。幸い、窓際席でも2人席で前が壁だったから、あんまり隣に気を使わなくて済みそうで、ほ。

ところが幸いでなかったのが、隣に座った客。どうもアノ集団を引率している教師陣の一員らしい。実は待ち合い室そばのカフェラウンジでたった一つしかないテーブルスタンドでコーヒーを飲んでいたときに、ビール飲みながら他の客(私)を気にせずグチを言い合う数名のオジサン達に囲まれていたのです。隣の客も、そこにいた。生徒が生徒なら教師も教師だったんだなー。しかも他の連中はスーツ姿なのに、そいつだけジャージ姿。うわー、コイツ体育教師だ。俺、体育教師ってイヤなんだよなー。

その体育教師。どーだ俺の身体ってスゴイだろータイプのガタイの良さで、腕が毛むくじゃら。ジっとしているのが気が手らしく、小刻みに身体を揺らす。そのたびにシートがギシギシ。狭いエコノミー席の隣に座る客としては、物理的にエライ迷惑。私ゃカラオケ疲れでメシ食ったら早々に眠りたかったのに、ソイツはランプつけて機内にもちこんだ雑誌の山を延々と読みふけるわ、他の教師としゃべくるは、客室乗務員を何度も呼ぶわで、心理的にもエライ迷惑。だから体育教師ってキライだ。

そんな感じで、二日続けて眠れぬ夜を過ごしながらの夜間飛行となりましたとさ。

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宿:サンシャインタワー宿:インターナショナル・ホステル
乗馬:スプリングマウント・ステーション

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