GAUDI GHV-BD110K:不明なディスク、なのね。

ロードショーで見はぐっていた「劇場版 マクロスF」。後編のブルーレイ発売も近くなったので、前編「イツワリノウタヒメ」を買いました。PS3用のゲームとセットのハイブリッドパックというヤツです。

んが。

プレイヤー(GAUDI GHV-BD110K) で「不明なディスク」扱いで、認識してくれませんでした。ネットで調べていたら、このモデルだけではなく、他社含めて再生できないプレイヤーがチラホラあるようで・・・。

そこでGREEN HOUSEに質問したところ、

> (互換性の問題もあり)対応している形式全ての再生を保証するものではございません。

との回答。
その返信で、ファームウェアのアップデートによる互換性向上の可能性について尋ねたら・・・

> 将来的にアップデートを行う可能性はございますが、
> 現時点でのアップデート予定はなく、
> 開発はおこなっておりません。

で、ありました。

価格が価格なので、ハッピーな回答は余り期待していなかっただけに、まぁそうだよね、くらいな受け止め方。むしろ、ちゃんと正直にユーザ対応してんなぁと、ヘンなところで感心してしまいました。商品価格に係らず、大切だよね、こういう姿勢。

とはいえ。
後編も予約してしまった私としては、何らかの手段を講じなければ。
・・・PS3、安くなったんだっけ、そういや。

安物買いの銭失いと人の言う。

さりながら、他のディスクは(ほぼ)キチンと再生してくれてるし、特に不満もないだけに、なんかもったいないですね。つーか、映像作品を半端にゲーム流通に乗せてくれるなよ・・・なのですが。

SUPERMAN II : The Rchard Donner Cut

「スーパーマン」シリーズは小学生〜中学生の頃に劇場で観ていて、中でも「2(冒険篇)」はお気に入りの一本だったりします。なんだけれど、「3」にかけてだんだんコミカルな映画になっていくのを残念に思ってもいたのですね(結果「4」は劇場では観ませんでした)。

さて。「1」と「2」は同時撮影されていて、「1」の監督であるリチャード・ドナーからリチャード・レスター(「3」も監督)への交代劇が生じた作品が「2」です。ドナー版は2006年にネットでの要望に映画会社が応えた形で公開されたそうな(当時は仕事にかまけて存在を知らなんだ)。実は比較的最近「I&II」のDVDセットを買っていて、特典映像に入っていたリチャード・ドナーのコメントで当時のオトナの事情はだいたい分かっていたこともあり、こりゃ観てみるべ、と。

いやぁ、随分と雰囲気が違いますね。レスター版には過剰なコミカルさ以外にも全般的な間だるさを感じていたのですが、そこらへんがスッキリ。当たり前ですけど「1」のトーンに近いです。ただ、全てのフィルムが撮影済みだった訳でもなく、レスター版のフィルムと混在しているため、ところどころ不整合を生じているところがもったいない感じでした。シリーズ物として捉えると、気に入ろうが気に入りまいが、ストイックな「1」からコミカルな「3」を繋ぐグラデーション的にレスター版の「2」が成立してしまっているので、ドナー版の立ち位置は微妙なところですね。特典映像の中で「自分がシリーズ化していれば・・・」という発言がありましたが、「リーサル・ウェポン」でのシリーズ構成の上手さを思うに、本当にもったいない。プロデューサーのあほんだら。

それにしても。「1」に対する好評価があり、「2」のドナー版フィルムが大量に存在し、そしてクリストファー・リーヴの他界をきっかけにしたドナー版への欲求の高まりという要素が絡んで初めて世に出たバージョンなわけで、まぁ何とも、こういう巡り合わせで生まれる映画というのもそうそうないでしょうねぇ。再編集作業を思うに、レスター版のフィルムを使わざるを得ない(さらに不足分をスクリーンテスト用のフィルムで補わなければならない)状況にあった、ドナー監督の気持ちを考えると、何ともいたたまれない感じもありますが・・・。

でも、こうした復活劇は、監督冥利に尽きますよね。何年経っても同じネタを何度も何度も撮り直している、一部の日本のアニメ監督(笑)には得られない感激でしょう。

モールス(Let Me In)

スティーヴン・キングが誉めてたらしいので(笑)、「モールス」を観てきました。佳作の部類に入るんではないかと思います。ホラー&サスペンス系に抵抗のない方は、どぞ。

中盤までに主だったネタが出そろってしまい、いったいどこに着地する気なんだろうと不思議に思いつつ眺めておりましたが、いやいや、最後までキチンと楽しめました。さいきん観た「スカイライン」に引き続き一般的じゃないかもしれないけれど、「Super 8」ほど俗化してないし、「ハリポタ」含めて『特撮がんばっちゃいました』映画ばかり立て続けに観ていた私の目には新鮮に写りましたわい。心、洗われましたってか。やるじゃん、「クローバー・フィールド」の監督さん。

そういえば、この映画も「Super 8」同様、80年代が舞台。ただし、時代的な空気は余り感じられなくって、「Cool」なんてセリフが頻繁に出てくるあたりは90年代っぽいような(まぁ、映画でしか知らんけど)。米国のローカルな地域という設定なら、別に現代でも構わないような内容だし、単に原作がそうだったってだけで、監督の時代に対する思い入れはそんな熱くもなさそうですね。

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