ケアンズ(豪)到着

ロクに眠れないまま、機内照明の朝を迎えた。機内の乾いた空気の影響で、ノドの状態はますます悪くなっていた。超軽食を済ませたところで、スチュワードにイミグレーション・カードをもらい、いそいそと記入する。このカード、ホントは夜の内に配るモノなのだけれど、私ゃ寝入っていたし、だからといって代わりに受け取ってくれるほど気配りのできる体育教師ではなかったらしい。それにしても。イミグレ・カードが日本語化されているのには驚いた。10年前も日本人が多かったけれど、最近はその傾向が強まったってことでしょうか。

朝6時前にケアンズ到着。団体さんに揉まれながらも、サクッと入国審査を済ませる。以前来たときは、シドニーに着いたと寝ぼけ頭で思い込んで入国審査を受けてしまうというヘマをしでかしたので、ケアンズでの入国審査はこれで2度目だったりする。預けておいたフレームザックに冬物をしまい込み、今度は荷物検査の方へ。係のオネーチャンは、私のあまり奇麗とはいえないザックをちらっと眺め、「OK、行っていいですよん」と中身も見ずに簡単に通してくれた。いい加減なんだか、日本人が信用されているんだか、それとも私からにじみ出る品位のせいなんだか。

そして早朝の到着ロビーに一番乗り。出た瞬間に「○○様」と書いたプラカードの群れに出くわして、少しひるむ。別に私を待っていてくれる人がいるわけでなし、そそくさと近くのベンチへ待避。また昔の話になるのだけれど、帰路の飛行機を予約するために10年前にもケアンズ空港に来たことがあります(従って、何故かココに来たのは都合3度目なのですね)。施設内は当時のまんま、なぁんにも変化なし。前に来たときに昼飯を食った2階にある軽食屋が営業中だったので、懐かしく思いつつ、出ない声でカプチーノとクロワッサン・サンドを頼んで、のんびりと朝食をしたためました。

さて。これからどうするか。表をだらだら歩いたり、成田の免税店で買ったタバコをプカプカふかして時間を潰しながら考えてみる。宿のチェックインは午後2時。でも今は午前7時。融通の効きまくったバックアッパー宿ならまだしも、ホテルだもんな。いくらなんでも早すぎるよなぁ。とはいえココに居てもしゃあないので、とりあえずタクシーでホテルに向かうことにする。人の良さそうな運ちゃんに「市内に向かって、サンシャイン・タワーで降ろしてください」と頼んだつもりだったのだけれど、久しぶりの英語でなおかつ声もまともに出ないもんだから、「街へ向かってサンシャイン・タワーで降ろしやがれ」くらいのトーンで話したのでないかと思うところ。いやはや。何様だろ、俺。

空港から10分くらいでホテルに到着(A$12)。なーんか、昔はキレイだったけど今は落ちぶれました温泉観光ホテルみたいな雰囲気。ちょっと引き気味になる。とはいえ今さらしかたがない。とっとと中に入り、フロントのオバチャンに話しかける。チェック・インできる? と聞いたら、「運が良ければねー」と調べてくれた。が、運が悪くて部屋がまだ開いてないらしい。ガーン。ノドだけではなく、洟をかむとボンドのような鼻水が出てくる状態だっただけに、休めないのはかなりショック。とはいえ今さら仕方がない。でかい荷物を預け、付近の地図をもらって町中を彷徨うことにした。

|豪州2005:出発前夜出発到着初日
宿:サンシャインタワー宿:インターナショナル・ホステル
乗馬:スプリングマウント・ステーション

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