先月半ばに実家から持ち帰った DAT デッキを使って、テープをチマチマ Mac に取り込んでいる今日この頃。これまでに5本分(1本120分)のファイル化を済ませ、本日もまた取り込むつもりでテープをデッキにかけたのです。が、再生ボタンを押しても音が全く出ない。ゲージも全く振れない。あれれ?と思いつつ別のテープに変えたり、ヘッドクリーナーをかけても状況は変わらず。
そんなしているうちに、出たのが「CAUTION」サイン。あちゃー。これは深刻ですな。1時間くらい電源を入れっぱなしにして暖めてから試してもダメで、いったん電源を切って数時間放置してから試してみても、やっぱダメ。
実は、既に取り済みのテープで「先頭5分と末端3分あたりでデジタルノイズが多発」する現象が100%生じていたのです。単純に物理的なストレスがかかりやすい範囲だから、テープに記録された信号の経年劣化が表面化しやすくなっていたのかなと考えていたのですけれど、思えばセットアップした際に「(テープ先頭で)デジタル信号が正常に送出できていない」現象もあったわけで。
どうも、今回の CAUTION とノイズの件と信号の件は、同じ根っ子くさい。そこで DAT ウォークマン WMD-DT1 でノイズが生じていたテープを再生してみたら、案の定、全く問題なし。キレイな音でした。
これはどうも、リールの片側にテープが偏った状態(テープの先頭と末端)にあるときに、安定した速度でテープを動かせられずにエラーが生じているんじゃないかと。つまり、テープを回す際の抵抗が一番大きいときに、モーターの出力が足りない、或は、力の伝達ロスを生じているといった走行系のトラブルの可能性が高いのではないかと。いずれにしたって、もう、どうしようもないかなー。
このデッキを購入したのは、今を遡ること23年前の1993年。買ってすぐにカセットを取り出せなくなって無償修理に出し、数年後に巻き戻しが途中で止まるようになって有償修理に出し、そしてソニーが DAT 機器の生産中止を発表した際(2005年頃?)に保険でヘッド周りの交換に出していたという履歴の持ち主。さりながら、ソニー・タイマー(笑)を思えば、十二分に製品寿命を全うしたと言えますでしょう。それに、ここ10年くらい、ほとんど電源入れてなかったしね。長い間、お疲れ様でした。
しかしなぁ…。デッキが壊れるまでにファイル化しておくつもりでいた優先順位の高いテープ、即ち、学生時代にエアチェックしたコンパクトカセットやレコードをダビングしたテープが、まだ10本くらい残っているんですよね。ウォークマンの出番だな、こりゃ。

その面倒な奴ら。
てことで、開梱&セットアップ!
USB オーディオインターフェイスは、サブ機として iBook G3 を使っていた頃に買った、M-AUDIO transit USB。もちろん MacOS 9.1 にも対応しています(笑)。幸運にも MBP に積んでいる10.6 に対応(ただし途中まで)していたドライバをダウンロード&インストールして動作確認してみれば、なんかおかしい。どうもサンプリングレートの同期が取れないみたいで、例えば 32bit の曲を MBP に入れると、早回し&バッファ分を二重再生しているような症状。
それならばアナログ線でデッキと transit を繋いでやれとケーブルを探してみたのだけれど。どうでもいいケーブルは束であるクセに、肝心の RCA 2PIN – Stereo mini 線が見つからない。それはさておきイイ機会なので、ケーブルを仕分けして、本当にどうでもいいケーブルを捨てることにしました。それから、オーディオケーブルを求めて近くのホームセンターへ出陣。
そしてようやく、作業環境が整ったのです。録音には BIAS Peak Express を使いました。
録音したファイルは、Peak で1曲ごとにファイルを分割。そして曲の前後の背景ノイズ(なんせ元がエアチェックしたコンパクトカセットだったり、レコードだったりしましたから)を滑らかに処理して、AIFF(無圧縮)保存。
ひさびさに対面した実家の猫は、ちょっとヨソヨソしい。
東京に来て買うものと言えば、キャメル。沖縄含む関西圏では売ってませんからね。もはやターキッシュ・ブレンドではありませんし、味も全く別物になっているとはいえ、昔からキャメルを吸っていた身からすると、やっぱり手が伸びてしまうのですね。しっかし、どうせ売るなら、ドイツ版(JT)ではなくオリジナルのアメリカ版(RJR)を輸入しろよって感じ。
週末は、実家の部屋に残していた遺物の整理に励みました。まずは沖縄に運ぶオーディオ関連を箱詰し、オーディオラックと古いパソコン機材と各種外箱と各種ケーブルの山を廃棄。
DAT 関連は箱詰めしたものの、量の多い CD は送料がバカバカしい気がして今回も保留。
しっかしまぁ、笑ったのが毎日の歩数。沖縄では日常的に 3,000〜4,000歩、意識して歩いたときでも 6,000歩くらいだったのが、東京滞在中は平均して 10,000歩を軽く超えてました。そりゃ、少しは歩けって沖縄県が言いたくもなるってもんです。この一週間で随分と足腰を鍛えられたはずですが、沖縄に戻ってから感じたのは「クルマ移動って素敵♪」でしたから、また元の習慣に戻っちゃうな、こりゃ。