ステーヴン・キングは、10代の頃から読み続けている作家のうちの一人、ではあるものの。なにせ多作な方なので、本屋で見かけたときに気になったら手に取るようなスタンスでお付き合いしております。いや、ました。だって、沖縄で生活するようになってから、通勤途中で本屋に立ち寄るって習慣がなくなっちゃったんですもの。そんな状況下、「シャイニングの続編が映画化されるってよ」てな映画情報サイトの記事で、この本の存在を知った次第。
(キングの長編でよく感じることなのだけれど)話が転がり始めるまでがタルかったのと、今回の「悪いもの」が昔からありがちな存在で若干興を削がれたこともあり、少し読んでは飽き、しばらくして開いては閉じを何度も繰り返し、上巻の途中までに半年以上経過(笑)。それが先日の読書用イスの設置を機に再び手にしたら、一気に読み進んでしまいましたよ、と。前作「シャイニング」には読書後のカタルシスがありましたが(サイコ・サスペンス寄りの映画版との大きな違いですな)、本作も同様。いやむしろ、ダニー坊やが過ごしてきた年月が重かった分だけ、本作の方が気持ち良く読み終われると思います。
結論といたしましては。やっぱ、読書環境って大事!
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モールス(Let Me In)
スティーヴン・キングが誉めてたらしいので(笑)、「モールス」を観てきました。佳作の部類に入るんではないかと思います。ホラー&サスペンス系に抵抗のない方は、どぞ。
中盤までに主だったネタが出そろってしまい、いったいどこに着地する気なんだろうと不思議に思いつつ眺めておりましたが、いやいや、最後までキチンと楽しめました。さいきん観た「スカイライン」に引き続き一般的じゃないかもしれないけれど、「Super 8」ほど俗化してないし、「ハリポタ」含めて『特撮がんばっちゃいました』映画ばかり立て続けに観ていた私の目には新鮮に写りましたわい。心、洗われましたってか。やるじゃん、「クローバー・フィールド」の監督さん。
そういえば、この映画も「Super 8」同様、80年代が舞台。ただし、時代的な空気は余り感じられなくって、「Cool」なんてセリフが頻繁に出てくるあたりは90年代っぽいような(まぁ、映画でしか知らんけど)。米国のローカルな地域という設定なら、別に現代でも構わないような内容だし、単に原作がそうだったってだけで、監督の時代に対する思い入れはそんな熱くもなさそうですね。