ネイキッドの運転席を除く座席には、背もたれを倒すとテーブル代わりになるプラスチックのシートバックトレイがついています。これが登録13年目で沖縄の日差しに3年以上曝されると、表面がパサパサに劣化するわ、退色が進んで貧乏臭いわ。いずれどうにかしてくれよう、と考え始めたのは随分前ですが、昨日スプレーを使ったことがキッカケになって、塗っちゃえ塗っちゃえモードに突入しました。
てことで座席から外したトレイ。本来の色を保っている裏面と比べてみると、助手席(写真・右)はほとんど色が残っていない。後部座席(写真・左)はグラデーション状に退色。
それに、背もたれを倒すということは荷物を積むこととイコールであるので、表面は傷だらけでございます。
材質が塗料ののりづらいポリプロピレン(PP)で、表面が劣化して傷だらけで色が揃ってなくて、とお手軽塗装には向かないシロモノ。本来なら、パテ等での表面補正→プライマー→ベースコート→カラー→クリアといった具合に多段階に進めるべきなんでしょうが、どうせまた傷つく部品だし面倒くさいし金かかるしなー。
そんな感じで悩んだ挙げ句、スプレーはPPに強そうな「染めQ」を選択。色のツキを良くする「プライマー」と、現状の助手席側パーツの色に近くて傷が増えても目立ちにくそうな「ロイヤルグレー」の264ml缶を選びました。
前日に中性洗剤による脱脂&乾燥をすませたトレイを事務所のベランダに並べ、まずはプライマーを2度塗り。40分くらい乾燥させてから、ロイヤルグレーを40分間隔で3度塗り。粒子が細かい所為もあるのでしょうが、すごく塗り易かったです。しかも匂いが非常に弱かったですし。高いだけのことはあるわい。
しっとりとしたイイ感じにできあがり! しっかりシボも活きてます。ただ、色合いは見本色よりも薄い(明るい)印象。
今回はグレーの素材にグレーの塗料を重ねたわけですが、それでも傷や劣化で白化した箇所は完全に覆い隠すことはできませんでした。シボが十分に残るほど粒子が細かい分、塗膜が薄くて下が透け易いのでしょうね。そこらへんを気にされる方は、ベースコートで下地の色を均一化する必要あり。ちなみに今回の作業で、プライマーは約半分、カラーは3/4くらい使いました。
続いて塗面保護目的のクリアスプレー。
特売品に弱い私が選んだのは、398円のシャーシークリア(笑)。フツーは、摩擦に強いウレタン系クリアを使うべきなんでしょうけどねー。どーせ何やったって傷つくんだから、いーんです。安いので、いーんです(私はね)。
染めQ塗装から1時間ほどあけて、クリアをたっぷり3度塗り。シックだった表面が、実にチャッちいテカリ具合になりました。しっかも、すんげぇシンナー臭・・・。
さりながら。今回の塗装は、パーツの目に見える劣化と日焼け跡が消え、その状態を維持してくれそうな出来上がりであればオーケーなのであります。
座席に取付けたところ。
周囲が黒いので写真では白く浮き出ていますが、割とイイ感じに収まりました。少なくとも、ひと手間かけた部品には見えますし(笑)。
あー。でもやっぱ狭い車内にシンナー臭が充満…。しばらくは積極的に窓を開けるといたしましょう。