Blue Note Tokyo

東京は青山にあるジャズクラブ。

“Blue Note” といえば、米国ジャズ盤の大御所というかオリジンと言っても良いレーベル。その名を冠しているだけあって、メジャークラスのジャズプレイヤーの演奏を楽しめるスペースとなっているようです。

私はジャンルを問わず音楽を聴きまくる人間なので、ジャズも守備範囲。もっとも、ジャズCDを買っていた時期が既に一昔前になってしまっているので、今の現役バリバリ演奏家に関しては知識が乏しいのですが・・・。ともかくもまぁ、以前からそれなりに興味があったので、いっぺんくらい行っておこうと思いつつ、なかなか行ききれないでいたところへ、昨日たまたま知人から誘われて渡りに船の初体験となりました。

基本的には「オトナの音楽付きおしゃれな御食事処」。入店から演奏が始めるまでの時間(最大1時間半)に、美味しい食事と歓談を楽しんで、それから素敵なジャズ演奏を堪能してくださいませ、というスタイル。でもなぁ・・・。

ココは先に予約を入れておき、当日に整理券を配って、入店時にその順番で自由に席を選べるようになっています。つまり、良い席を取るためには早い時間に店に行く必要があり、そうなると開演までの長い待ち時間を、ちょと高いくせにそれほど美味しくもない食事を何品か食べてないと間が持たないという、まことに結構なシステム。

また、店内ギチギチに席が配されている上に、私らの座った舞台前の席などは相席が標準。テーブル自体も狭いので、料理が並べられると隣の客と肩身の狭い思いをしながらの飲食会と相成ります。店員もキチンと客の注文を把握しているわけでなく、誰に料理を持ってきたのか分からない対応をしてくれる割には接客姿勢だけは丁寧で、とてもオマヌケな印象を受けました。

一方、舞台までの距離が近いので、アーティストと「同じ場所を共有している」という一体感は○。しかし、それだけ近いのにアンプで増幅された音がデカいスピーカーからガンガン流れてくるのは×。私は舞台の右袖の正面やや奥の席に座ったのですが、そこは3連右スピーカーの目の前。身体を左に捻って舞台を眺めていたところ、舞台左側の音も何も全て右耳から入ってくるので、視覚と音源の不一致にものすごいキモチワルサを感じました。総じて「生演奏を聴いているんだ」というライブ感が皆無なのです。これって致命的じゃない??

つまるところ、ちゃんと演奏を聴くためには席の選択が大変重要であると。そのためには(一般人は)早い段階で整理券を入手して、早い段階で待合室にいる必要があると。それで高いメシを食うことになっても良しとすると。といったところを気にしないで楽しめなきゃオトナじゃないのかなー(笑)。私的には、あんな料理であんな音環境であるなら、演奏直前に行ってハジっこの方で会場全体の雰囲気を楽しんだ方が良いような気がしました。

私的結論。デートであるとか、その場の雰囲気に重点が置かれるシチュエーションにはピッタリかな。音楽を聴くことに重点を置くのであれば、フツーの演奏会に行くべきでしょう。まぁ、オーナーの開店当時の気構えはともかく、営業的には時代がトレンディだった頃の遺産なんじゃあねぇかという気がしないでもありませんね。

追記:公演ごとに楽器編成によって音のバランス取りが異なるでしょうから、毎回、音響面のチューニングが今回みたくヒドイ(もしくはヒドク聴こえる席が生じる)かどうかは分かりません。とだけは書いておきましょう。今回が初めてだから。でも初めてだけに、期待はずれ、大でしたわ。

尻焼温泉(群馬県)

前回レポートした野反湖キャンプ場から、車で20分ほどの距離にある温泉です。

写真の中ほどにある小屋が水着厳禁の湯船(ただし川からは丸見え)で、屋根の向こうが川の途中を堰き止めた露天風呂となってます(どちらも混浴)。水温42度とのことでしたが、日によって変動するようで、私たちが行った時は「もっとあるだろ!」といった感じ。実際、川べりの浅いところはあまりに熱くて入るのに相当な気合いが必要でした(小さい子供は絶対無理というか危険)。

しかも足下がヌルヌルとしていて滑りやすく(私は盛大にコケました)、移動に時間がかかるあたり、実によくできています。そこを我慢して通り抜け、川の中ほど、腰まで浸かれる所まで来ると、足下がぬるめで「ちょっと熱めの風呂」くらいに落ち着きます。そうなると川底からポコポコ沸いてくる温泉を眺めても「おぉ、愛いやつよのぅ」と思えるまで余裕が出てくるあたり、人間なんていい加減なもんですね。

ちなみに入浴は無料。歩いて3分くらいのところにある村の駐車場も無料。ありがたやありがたや。その分?更衣室がないので、駐車場で車の中で水着に着替えるなり、現地で堂々と着替えるなり脱衣するなりする必要があります。なお駐車場から全裸で歩いてくるとお縄になりますので御注意あれ(笑)。

まぁ、これだけのために来るような所でもないでしょうが、近くで数泊したときに訪れるのには趣があってよろしいかと。

野反湖キャンプ場(群馬県)

長野県との県境近く、草津の北東に位置する上信越高原国立公園内にある湖&キャンプ場です。環境&施設については公式ホームページを見てみてください。

都心部を出発したのは8月5日、平日の午前9時。練馬から関越道にのって渋川インターまで(小型車¥3,000)。そこから国道をひた走り、野反湖の手前にある「道の駅・六合村」に着いたのが昼の12時。とろろ定食で腹を満たしたものの、全面禁煙で肺が満たされない。そこで車にもどり、缶コーヒーを飲みながら食後の一服。そして一服後のお通じ。とりあえず、ここで出し入れを全てすませて、いざ野反湖へ。

湖に向かうにつれて霧が周囲を包み始め、上の方では視界が10mくらいに落ちる。なにせ湖面の標高が1,500mですもの、無理もない。約30分後、ロッジに着いてチェックイン。今回はテント持ち込みだったので、駐車場から少し離れた第2キャンプ場に設営となる(¥1,300+¥300x人数)。ロッジで薪を買い込み(¥400)、リヤカーを借り受け(無料)、男2人でゴロゴロと押し引きすること約10分。都会のモヤシっ子たる我々は、ゼーハー息を切らせながらようやく目的地に到着。

第2キャンプ場は、炊事場&トイレ(どちらも妙にキレイ)のあるだだっ広い広場と、そこから湖畔に向かう斜面が設営場所。特に区画が決められているわけではなく、適当なスペースに勝手に設営しておくれ、という気ままな方針には好感が持てる。霧雨の中、私らは湖畔近くのこじんまりと開けたスペースにテントを張りましたとさ。

ココの美点は裸火がOKなこと(あたり前だが火の管理ができない人はやるべきではない)。また、夏の東京陽気に慣れた人間にとっては、まさに避暑地。涼しさがよろしい。ただ、腰のよろしくない私にとっては、夜から朝にかけての冷気は、あまりよろしくなかったです(笑)。日中はムシがそれなりに活動していますが、蚊がいないのも素晴らしい(ただしクモは多いかも)。そして何よりの美点は景色と環境整備。とにかくキレイです。

一方、欠点といえば・・・なんだろう?? リヤカーで息切れすることかな(笑)。まぁ、高速を降りてから途中まで草津温泉に向かう車で渋滞するのと、山間部だけあって気象が安定しないあたりですかね。あと、標高が高くて空気もキレイなこともあって、昼間の日射はかなり強烈。肌の弱い人は日焼け止めと帽子は必須でしょう。

とにかくも。昔ながらのキャンプ生活を望む人にはもってこいの施設です(電化されたキャンプを望むのであれば、バンガローを借りれば良いのかも)。私のこれまでのキャンプ生活の中でも、トップクラスにランキング。おすすめ!

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