DAC をアンプに繋いでみる。

先日購入した DAC 兼ヘッドフォンアンプ、Deff Sound DDA-DAC1U。圧縮音源の粗さまで忠実に再現してくれるほど DAC として正しい性能を発揮しているのだけれど、ヘッドフォンで聴くにはツライ音源もあることは前回記した通り

そんな折、ふと思い出したのが押入れにしまっていたアンプ、ONKYO INTEC 205 シリーズの A-905TX の存在でした。同シリーズの CD プレイヤーが壊れた時に、同じ横幅のネットワーク対応 CD レシーバー CR-N755 にリプレイスしていたのですね。

で、さっそく PIN ケーブルで繋いでみたところ。クリアでメリハリのあるデジタルな音源にアナログの温かみが加味されて、実にいい感じ。圧縮音源の欠損補完機能とかはありませんけれど、いい具合に音のバリを削って面取りしてくれている感じなのです。ヘッドフォンで聴くためだけに使うにはモッタイナイ気もしますが、押入れで眠らせておくよりゃよっぽどマシですな。

思えば、まだ MacOS 9 が現役だった頃、 ONKYO SE-U77 という USB オーディオ・インターフェースを A-905(無印)に繋いでいた時も取り立てて音質面で気になる点はなかったような。よって、長いことオンキョー製品の音に耳が慣らされた人だから今回も良く聞こえた、というバイアスは入っているかもしれませんけどね。

Deff Sound:DDA-DAC1U

春先から夏場にかけて行っていた DAT 音源のファイル化作業がキッカケになって、しばらく USB DAC(Digital-Analog Converter)に関心が向いておりました。以来、なんとはなしに候補を絞り込んでいたのですが、9月になって、とある EC サイトのアウトレット・コーナーで見つけたのが、この製品。ネット最安値よりも数千円安かったので、ついポチってましたよ、と。

最近まで、オーディオ関連の情報をアップデートしていなかった事もあり、「ディーフ」なんてメーカー名に心当たりはなかったのだけれど、ネットでの評判も悪かねぇし、値段が1万円を超える商品なら数千円の廉価品よりもハズレの確率は低いんでないかなーという思惑含みでありました。

ブランド名はウムラウト混じりだけれど、商品サイトによると発売元は日本企業。雰囲気からして完全な商社って訳でもなくって開発も行っているっぽい。そして生産国は台湾。なんか産業のドーナッツ化が進みはじめた 90年代前半を彷彿とさせる組み合わせというか、近頃ありがちな「米国開発・中国生産」よりも世代的に親近感をもてる組み合わせというか(笑)。

そしてモノはというと。コンパクトというか邪魔にならない大きさで、ほど良い重量感あり。アルミ外装がイイ感じ。天面の音量ダイヤルの重さもイイ感じ。フロントには、標準&ミニのヘッドフォン出力端子2つと、アナログ外部入力用のミニジャックが付いてます。中央のスライダーは入出力切替。

仕様面で私が DAC(&ヘッドフォン・アンプ)に求めていたのは、「標準プラグのヘッドホン端子」「ステレオ PIN プラグ出力」「48kHz 以上の音源対応」「Mac でドライバ要らず」だったので、当然、それら要件は満たしています。さらに、デジタル光角型入出力端子も付いてるぜ、と。

今のところ Mac 用のヘッドホン・アンプとしてしか使ってませんけど、これだけ入出力端子が揃っていれば色んなオーディオ機器との組み合わせが担保されるので、ありがたいですね。

普段繋いでいるヘッドホンは、オーディオテクニカの ATH-PRO5MK3。いわゆるスタジオ向けモニター用(とメーカーが謳っている)密閉型です。数年前まで同シリーズの初期型を使っていて、値段の割には悪くなかったこともあって、外装がボロボロになって買い替えを考えた時に(余り)迷わず3代目へ世代交代していた次第。

そのヘッドホンで聴いている限りでは、バランス良いですよ、この製品。クリアだし、妙な誇張のない素直な音してるし。ただ、その分、私の音楽ライブラリの大半を占めている古い MP3 音源の粗さまで忠実に再現されるので、痛し痒し、ではありますが。圧縮音源の補完機能がついてれば…、なんですけど、そうなっちゃうと、それはもう DAC の話ではなくって、そうした機能を有するオーディオ機器に繋いでなんとかせい、の話ではありますな。十数年前の自分に「CD音源は無圧縮でファイル化しておけ」と言ってやりたい気分。いや、当時は今と比較してハードディスクの容量単価がべらぼうに高かった訳だから、それも無理な相談かぁ。

ともあれ。モノとしては、満足しておりますです。はい。

iMac i3 21″(MID 2010):救難信号(あるいは今日もまた誰か乙女のピンチ)

昨日のこと。Bootcamp で Windows 7 機として使っている事務所の iMac i3 21″(MID 2010)をシャットダウンしようとしたら、いやんなブルー・スクリーンが表示されて応答しなくなりました。記されていたのは「STOP: 0X0000007E」。調べてみたら、「この問題は、USB ビデオ デバイスがアンロードされるとき USB ビデオ ドライバーで競合状態が発生したために発生します。」だそうな。はて。心当たり、なし。

ともあれ、コンセントを引っこ抜いて電源を落とし、改めて起動してみると、起動音がならずに黒い画面のまま「ぶぶぶ・ぶーぶーぶー・ぶぶぶ」というブザー音が…。何度やっても同じなので、ひとまず電源オフ。

そして今日。一晩寝かせても状況は変わらず。電源投入後に起動音がならずにブザー音が出ていることから、Windows ではなく MacOS というかハード側の問題である可能性が高そう。ブザーも短音3長音3短音3という、いかにも意味深な音なので再び調べてみたら、「9 beeps」と呼ばれているメモリー系のトラブルらしい。昔はメモリー系でトラブると「ガシャーン」とガラスの割れる音がしてたのにね。モールス信号で「S.O.S」たぁ、合点は行くけど分かりづらいや。

そこで、有線キーボードを繋いで PRAM クリアとかターゲットディスク・モードとかのキーコンボ起動を試してみたのだけれど、ブザー音が鳴らなくなるだけで画面真っ暗、何度繰り返しても変化なし。購入から丸6年経っているので、まぁ、頃合い、なのかな…。

てことで。純粋な Windows 機を求めて量販店に向かいました。日常的には事務と表示検証レベルだから激安品でも十分なのだけれど、たまに動画エンコードに使うので、お手頃価格のミドルクラスのミニタワーモデルをチョイス(Macだって、ホントは一体型は避けたいのです)。ただし、内地発送なんで今日はモニタだけお持ち帰り〜っと。

あとは時間と気力のあるときに iMac を分解して、去年交換した HDD と温度センサーを回収するだなぁ。そんでもって、本体をリサイクル回収か。6年間、お疲れ様でしたっと。

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