smc PENTAX DA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR

先日ポチったズームレンズが届きました。
K-7 世代(光学系は *ist D 世代)のキットレンズ、DA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR です。

35mm換算で 27.5-84.5mm ですから、90年代の標準ズーム(28-90mm)レンジですな。学生時代に使っていた80年代の標準ズームが TAMRON 35-70mm F3.5(17A) → SIGMA 28-70mm F3.5/4.5 だったので、広角側にも望遠側にも微妙にオトク感があったりします。望遠側の暗さはまったくいただけませんけどね。

防滴の証、Oリング。以前から天候問わずフィールドへ持ち出す気になる小型軽量の防滴レンズが欲しくって、HD 20-40 Limited や K-S2 と同世代の HD 18-50 RE を交えた3本の間でしばらく悩んでいたのです。

このレンズは一番手候補だったものの、エマージェンシー的な使われ方になるであろうレンズが新品である必要は全くなく、ただただ程度の良い中古品の出現を待っていたのでした。

SMC 21mm Ltd. と比較して、長さは倍。手にしたときの重量感はさして変わらず。

K-S2 につけたところ。レンズの外装は安っちいですが、K-S2 も似たようなものなので違和感なし。花形フードをつけると、いささか仰々しいなぁ。でもその分、安っぽさが誤摩化されるから、いっか。

最も縮んだ状態(35mm/無限大)。
フォーカスリングはスカスカ。ズームリングはスカスカでもガタガタでも、もちろんシットリでもなく、スカーんスカーっくらい。中間がゆるゆるで、鏡筒が伸びる両端に向けてヤヤ重くなる感じ。

両リングの指がかりは程よいです。ただ、QSF する際、軽やかに回るズームリングまでフォーカスリングと一緒に動かさないよう要注意、と。AF の動作音は賑やか。

描写面と携帯性で評判の良い、新レンズの HD 18-50 RE ではなくコレを選んだのは、操作性と胴体の繰り出し量の少なさを優先したから。水滴の付着を思うと HD 18-50 RE の内筒の露出量の多さと構造の複雑さが気になったのですね。

さりながら、どちらも「WR」を名乗る以上、仕様として同程度の防滴性能が確保されているはずで、結局は見た目が与える印象の違いに過ぎないとは思いますけど。

HD 20-40 Ltd. にしなかったのは、もちろん価格の問題が大きかったのだけれど、ズボラして単焦点(21,28,35,50mm)を使わなくなる恐れが多分にあるから避けた、という理由もあり。それに、岩にぶつけて壊しでもしたらショックでかそうだしね。

25cmまで寄れるのは便利
(ホコリついてるなー掃除しよ)
PENTAX K-S2 / smc DA 18-55mm F3.5-5.6 AL WR
55mm, f6.3, 1/25, ISO1600

初めての一眼で触れ、いずれモノ足りなくなって卒業されてしまうのがキットレンズの常。とはいえ。用途を割り切ってしまえば、良い選択肢になり得ますね。もっとも、もしペンタが HD 18mm F2.8 WR なんて素敵な仕様の単焦点を出してくれていたなら、きっとこのレンズを(そして smc 21mm Ltd. も)買うことはなかったでしょうが…。

なりゆき試し撮り(HD DA 35mm Macro Limited 篇)

1月下旬に HD DA 35mm F2.8 Macro Limited が届いてからこっち、K-S2 にツケっパ。新参レンズゆえのお試し期間ということもあるものの、標準域のレンズ(53.5mm相当)だから常用になってもオカシクないのであります。これまでにも作例を幾度かアップしてきましたが、ここらでひとつ、しばらく使ってみての感想なぞ。

ゆけーゆけー川口浩♪
(薮は十分細かく描写されてるかなと)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f5.6, 1/80, ISO800
トリケラトプスちっくな流木
(割と柔らかくもあります)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f5.6, 1/250, ISO100
いざ、海へ… 行きません
(ボケ味はワタシ好み)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f8, 1/640, ISO100, -0.3EV
息子よ、あれがゴジラの背びれだ
(遠景は HD15mm ほどのスッキリ感なし)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f8, 1/400, ISO100, -0.3EV
柄にもなく、花。
(もとよりマクロレンズ、接写は得意)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f9, 1/80, ISO100, -0.3EV

リミテッドレンズは他に smc 21mm と HD 15mm を持っていて、HD 35mm Macro の描写傾向はその中間やや15mm寄りかなという印象。クッキリしてるけど、やたらメリハリがあるわけでもなく、コッテリしっとりな感じでしょうか。全体としてキレイに写ってりゃ細かいことは気にしない私からすると、常用できる(しかもどこまでも寄れる)単焦点として十分に良いレンズですはい。

ネガティブ要素は… うーん。マクロだけに、手元0.5mから無限遠までのフォーカスリングの可動域が狭い点? でも QSF してて気にはならなかったなぁ。散歩中にチワワを撮るなら A28mm(43mm相当)の方が地面を拾い易くてラク、ではあるかな。あと、そういえば内蔵フードの存在をすっかり忘れてました。そのくらい(笑)。

SANWA SUPPLY フィルムスキャナー 400-SCN006

過去にフジの廉価なサービス(150万画素相当)で手持ちのネガフィルムを全てデジタル化していたものの、単価の高いリバーサルと白黒フィルムを放置しつづけ幾歳月。そんなことを思い出してしまったのが運の尽き。フィルムスキャナーの購入を検討することにしました。

で、調べてみたら、今ってやっすいのとたっかいのと両極端で選択肢がほとんどないのですね。そんだったら、やっすいので良いです、私。

選んだのは6千円弱のサンワサプライのフィルムスキャナ。USB給電の本体と、フィルムホルダー(6コマ)とスライドマウントホルダー(3コマ)、それに原稿台のクリーニングシートのセットです。

本体には何のボタンもなく、ホルダーをグサッと刺して同梱ソフトでリアルタイム・プレビューしながら手作業で位置合わせを行い、そしてキャプチャボタンをクリックしてスキャン(というより接写撮影?)する、といった極めてザックリとした商品でした。

CMOS の解像度は517万画素だそうです。設定で色深度を 24bit か 32bit か選択できますが、色や明るさの調整は一切なし。全て機械任せ。スキャン時間は数秒で、かつ大半はファイルの書き込み時間じゃなかろうかという印象です。

1コマごとに設定で悩む要素もなければ待ち時間もほとんどないオモチャ感覚なので、脇目も振らずにチャッチャカ作業できます。

実のところ、過去に EPSON のフィルムスキャナや透過原稿台つきフラットベッドスキャナとか持っていたんですけど、1コマ1コマに気を使い過ぎて疲れちゃったんですよね(結果、業者に出したと)。そこらへん、ソコソコ画質で高速デジタル化してくれるんなら、それはそれでアリじゃんと割り切れちゃう点で、良い製品(笑)。割り切れない人は、たぶん手を出してはいけない製品。

難点は、ダイナミックレンジの広さ(というか狭さ)。コントラストが強い写真は、上の2点の例の通り白トビ黒ツブレ気味。白黒ネガでは気になりませんでしたが、ポジは残念な傾向にあります。右上のエアーズロックは救えないだろうなぁ…。さりながら、この商品では割り切りがキモなので、割り切っちゃいましょう。左上の写真を Photoshop でトーンカーブ調整したものが下の写真(ホコリ取り等レタッチなし)。

宜野湾市臨海部埋め立て地(1992年頃)
現在のコンベンション・センター周辺
PENTAX Super-A / smc A 28mm F2.8

作業フローとしては、1)スキャンしてTIFF保存 2)撮影年月日と現像番号/フィルムロール名とコマ数を加味したファイル名にリネーム 3)Photoshop で調整&レタッチして PSD保存(原版扱い) 4)JPEG書き出し(プリント扱い) 5)JPEG を iPhoto に登録して Exif(撮影日時)を改訂 と、いった感じになりそうです。…と、書いてて面倒くさくなってきた。白黒とポジ限定で点数が少ないのが救いですね。

そうそう、同梱の画像ソフト(MediaImpression 2)でキャプチャ時に「モノクロ」フィルムで「TIFF」保存を選択すると、白黒256階調のインデックスカラーとして記録されます。このため、Photoshop での作業時にグレースケールにモード変換する必要がありましたよ、と。その点、ご注意を。
※JPEG保存は眼中になかったので試してません。

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