なりゆき試し撮り(HD DA 35mm Macro Limited 篇)

1月下旬に HD DA 35mm F2.8 Macro Limited が届いてからこっち、K-S2 にツケっパ。新参レンズゆえのお試し期間ということもあるものの、標準域のレンズ(53.5mm相当)だから常用になってもオカシクないのであります。これまでにも作例を幾度かアップしてきましたが、ここらでひとつ、しばらく使ってみての感想なぞ。

ゆけーゆけー川口浩♪
(薮は十分細かく描写されてるかなと)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f5.6, 1/80, ISO800
トリケラトプスちっくな流木
(割と柔らかくもあります)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f5.6, 1/250, ISO100
いざ、海へ… 行きません
(ボケ味はワタシ好み)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f8, 1/640, ISO100, -0.3EV
息子よ、あれがゴジラの背びれだ
(遠景は HD15mm ほどのスッキリ感なし)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f8, 1/400, ISO100, -0.3EV
柄にもなく、花。
(もとよりマクロレンズ、接写は得意)
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f9, 1/80, ISO100, -0.3EV

リミテッドレンズは他に smc 21mm と HD 15mm を持っていて、HD 35mm Macro の描写傾向はその中間やや15mm寄りかなという印象。クッキリしてるけど、やたらメリハリがあるわけでもなく、コッテリしっとりな感じでしょうか。全体としてキレイに写ってりゃ細かいことは気にしない私からすると、常用できる(しかもどこまでも寄れる)単焦点として十分に良いレンズですはい。

ネガティブ要素は… うーん。マクロだけに、手元0.5mから無限遠までのフォーカスリングの可動域が狭い点? でも QSF してて気にはならなかったなぁ。散歩中にチワワを撮るなら A28mm(43mm相当)の方が地面を拾い易くてラク、ではあるかな。あと、そういえば内蔵フードの存在をすっかり忘れてました。そのくらい(笑)。

SANWA SUPPLY フィルムスキャナー 400-SCN006

過去にフジの廉価なサービス(150万画素相当)で手持ちのネガフィルムを全てデジタル化していたものの、単価の高いリバーサルと白黒フィルムを放置しつづけ幾歳月。そんなことを思い出してしまったのが運の尽き。フィルムスキャナーの購入を検討することにしました。

で、調べてみたら、今ってやっすいのとたっかいのと両極端で選択肢がほとんどないのですね。そんだったら、やっすいので良いです、私。

選んだのは6千円弱のサンワサプライのフィルムスキャナ。USB給電の本体と、フィルムホルダー(6コマ)とスライドマウントホルダー(3コマ)、それに原稿台のクリーニングシートのセットです。

本体には何のボタンもなく、ホルダーをグサッと刺して同梱ソフトでリアルタイム・プレビューしながら手作業で位置合わせを行い、そしてキャプチャボタンをクリックしてスキャン(というより接写撮影?)する、といった極めてザックリとした商品でした。

CMOS の解像度は517万画素だそうです。設定で色深度を 24bit か 32bit か選択できますが、色や明るさの調整は一切なし。全て機械任せ。スキャン時間は数秒で、かつ大半はファイルの書き込み時間じゃなかろうかという印象です。

1コマごとに設定で悩む要素もなければ待ち時間もほとんどないオモチャ感覚なので、脇目も振らずにチャッチャカ作業できます。

実のところ、過去に EPSON のフィルムスキャナや透過原稿台つきフラットベッドスキャナとか持っていたんですけど、1コマ1コマに気を使い過ぎて疲れちゃったんですよね(結果、業者に出したと)。そこらへん、ソコソコ画質で高速デジタル化してくれるんなら、それはそれでアリじゃんと割り切れちゃう点で、良い製品(笑)。割り切れない人は、たぶん手を出してはいけない製品。

難点は、ダイナミックレンジの広さ(というか狭さ)。コントラストが強い写真は、上の2点の例の通り白トビ黒ツブレ気味。白黒ネガでは気になりませんでしたが、ポジは残念な傾向にあります。右上のエアーズロックは救えないだろうなぁ…。さりながら、この商品では割り切りがキモなので、割り切っちゃいましょう。左上の写真を Photoshop でトーンカーブ調整したものが下の写真(ホコリ取り等レタッチなし)。

宜野湾市臨海部埋め立て地(1992年頃)
現在のコンベンション・センター周辺
PENTAX Super-A / smc A 28mm F2.8

作業フローとしては、1)スキャンしてTIFF保存 2)撮影年月日と現像番号/フィルムロール名とコマ数を加味したファイル名にリネーム 3)Photoshop で調整&レタッチして PSD保存(原版扱い) 4)JPEG書き出し(プリント扱い) 5)JPEG を iPhoto に登録して Exif(撮影日時)を改訂 と、いった感じになりそうです。…と、書いてて面倒くさくなってきた。白黒とポジ限定で点数が少ないのが救いですね。

そうそう、同梱の画像ソフト(MediaImpression 2)でキャプチャ時に「モノクロ」フィルムで「TIFF」保存を選択すると、白黒256階調のインデックスカラーとして記録されます。このため、Photoshop での作業時にグレースケールにモード変換する必要がありましたよ、と。その点、ご注意を。
※JPEG保存は眼中になかったので試してません。

HD PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited

ある日の職場。
いつかそして何度か)目にしたことのある光景…。

中古の HD DA 35mm macro リミが届いたのでした。手持ちの標準域の単焦点が、やわらかーい描写をする A 28mm F2.8 しかなかったので、もうちょいメリハリのあるレンズが欲しくなっていたのです。

どうせなら FA 31mm F1.8 Limited、お手頃価格になった FA 35mm F2、FA 35 の光学設計を受け継いでいるという DA 35mm F2.4 も考えてみたのですが、価格/大きさ/外装の質感/設計の新しさあたりのバランスと、そして何よりもクイックシフトフォーカスの存在が強く後押しした次第。かててくわえて良品中古を見つけたのでポチったと。春先にフルサイズ機が出たって、私ゃしらんもん。フィルムカメラでも 35mm 域、ほとんど使ってこなかったし。APS-C 専用で良いのです。

たまたま K-S2 が事務所に置いてあったので、さっそく合体!

全長は、15mm リミより若干長いくらい。K-S2 とのバランス、よいです。
(奥のズームは DA17-70mm F4)

幅の狭いK-S2でも、少しフォーカスリングが遠いかな(あと5mmくらい手前にあると嬉しいな)、な印象。

でも、15mm リミや、ましてや 21mm リミと較べてリング幅が太くて断然操作しやすいし、かつトルク感が MF レンズ並みに素晴らしいから、少し遠いくらい何だってぇの、であります。
写真はフォーカス無限大位置。

マクロだけあって、最短距離まで回すとにゅいーん。
内蔵フードを伸ばすと、さらににゅいーん。ちょっとした大砲状態。

最近接(13.9cm)にある被写体との距離感は、こんな感じ。
被写体は、タミヤ 1/48 Volks Wagen TYPE82E STAFF CAR

フードを伸ばすと、被写体がフードの中に入ってしまいます(笑)。

これはあれですね。普段はフードを必ず伸ばすようにして、被写体をレンズに触れさせぬための触覚として利用するですな。ネコのヒゲのように。

とはいえ、ここまで被写体に寄れる(寄りたくなる、そしてそれが許される)状況が日常的にそうそうあるとは考えられないので、やっぱり「マクロレンズ」ではなく「どこまでも寄れる標準レンズ」という解釈が正しそうですね。今までにマクロ機能付きのズームレンズとか、接写リングをかました単玉でマクロ撮影していたことはありましたが、標準域のちっこい単焦点を付けたまま被写体に無段階で(ほぼ)無制限に近づけるという体験は新鮮でした。

こりゃ面白そうなレンズだぞ、と。

鼻先にピント
さすがにこの距離は嫌がる犬
PENTAX K-S2 / HD DA 35mm F2.8 Macro Ltd.
f2.8, 1/60, ISO1600, -0.3EV

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