三段跳びだよカールくん。

前々回の投稿でも触れましたが、先月、イベント現場の記録写真を撮影することになりました。それも朝から。といっても、8時半に現着だったので多くの人には大したことはないでしょうが、普段9時台に起床している人間にとっては、なかなかの早起きだったりするのです。

で、寝ぼけたまんま机の上でレンズ交換しているときに呼びかけられて、ほい?っとカメラ片手に振り向いてみれば、レンズが固定されていなかったよと。ぽ〜んとキレイな放物線を描いたのは Carl Zeiss PlanarT*1.4/50 ZK。リノリウム張りの床でガンガン跳ねてパッキーンとガラスの破片が飛び散りました。準備中の現場に余計な作業を増やしてしまって面目なし…。

後日、心が安らいだところで改めてチェックしてみたら、どうも割れたのはプロテクターフィルターだけだったぽいぞ、先端から少し奥まった場所に位置する前玉には影響なさそうな気配だぞ、と。

ただ、残されたフィルター枠が変形してビクともせず、実際にどこまで被害にあっているのやら外から確認しづらいので、まずはニッパとペンチでフィルターを捻り切るところから着手。ふだんのカメラ整備では出て来ない工具ですな(笑)。

フィルター枠を剥いたあと、細かいガラスの破片を慎重に吹き払い、まじまじと観察。前玉と後玉のコーティングは、おおよそ大丈夫(希望的観測含み)。何枚かテスト撮影した範囲では光軸ズレも、たぶん大丈夫(かなり希望的観測含み)。フィルター受けのネジ溝が使いものになるかどうかは、同径のフィルターがないので確認できず。といった塩梅でした。

このレンズは、PENTAX A50 F1.2 の新品在庫が店頭から消えつつあった7年ほど前、どっちにするか悩んだ挙げ句に購入したものです。広角好きの私的には、APS-C で 75mm相当のレンズなんかそうそう使う機会がないのは分かっていたのですけれど、趣味的にマニュアル操作に拘っていた人間からすると、このタイミングを逃すと、こんだけ明るいマニュアルレンズを新品で購入できる機会はもうないゾ、と。そんな気持ちが後押ししたのでした。

結果、買ったは良いけどやっぱり使ってない(それどころか K10D すら出番が少ない。いわんや Super-A をや)ので、壊れたと思った時は、それはそれで仕方がないやと冷静に受け止めていたのですけれど、壊れてないならないで、それはそれは目出たい話でございまする。

ともあれ、使わないとね。宝の持ち腐れだもんね。現実に腐れたレンズも出初めてきているしね…。

60cm水槽:大掃除

まだ暖かかった10月あたりからだったか、事務所の60cm海水魚水槽に藻が繁茂するようになってきました。ガラス面にガッチリ張り付く緑色したヤツラと、茶色いトロロ状のヤツラです。外部フィルター(EHEIM 2215)をキレイにしたり、水交換をマメにしたり、スクレーパーで対抗したりしていたのですが、さいきんでは週末にキレイにしても週の半ばにはガラスが藻に覆われてくる始末。写真は膜を張ったような水面であります。これは大掛かりにドウニカしてやらないとマズイレベルぽい。

実は1年前も同じ状態に陥り、1日でドウニカしたら水環境がドウニカなってしまった経験を踏まえ、今回は少し腰を据えて対応することにしました。

まずはホコリを被っていた60cmスリム水槽とヒーターとスキマーを持ち出して、生体の避難小屋の準備。比較的キレイと思われる稼働中の水槽の中層から汲み出した海水と人工海水を2:1くらいの割合でブレンドして注水。さらに、エーハイムをそのまま引っ越して、元水槽と同じような水質を維持できる様にしました。

水が温まった所で、手早くキレイにしたライブロックをドカドカと投入。そして、生体を移植。

もっとも、生体と言っても、リュウキュウミスジスズメダイ(飼育4年)とクマノミ(同3年)のほかは、クリーナーの貝くらいしか居ないのですが…。クマノミとセット導入したタマイタダキイソギンチャクは縮小に縮小を重ね、つい最近、どこかに消え失せてしまいました。そうした状況が、環境を激変させてしまう恐れのある大掃除に踏み切れた背景にあったりします。

空になった本水槽。ガラスはキレイな緑色、底砂はドヨドヨ。なんとなーく呆然としつつ、こっから先の手順を考えながら、しばし一服。

まずはガラス面をキレイにすることにしました。用意したのは、コトブキのセリウムスポンジ。流し用のスコッチブライトと何が違うのか良く分かりませんが、間違えて食器を洗わない様にする意味も込めて専用品を買っていたのでした。一般の柔らかスポンジの色は黄色いけど、コレは白色してます。

緑色した藻は、なかなかの強敵。結構長いこと、ガラス面をガシガシゴシゴシ洗ってました。結果、ガラスぴかぴか水青汁。この後、底砂を手で軽く撹拌しながらサイフォン排水。さらに人工海水を足して撹拌して排水すること3〜4回。

一昨年の秋に水槽をリセットした際、厚目に敷いた底砂の上に鉢底ネットを被せ、さらに底砂を敷くような構造にしていました。そこで、鉢底ネット上の底砂を半分くらいバケツに取り出して、おおよそ澱みがなくなるまで人工海水で洗浄。水槽側では、注水→ネットより上の砂だけ撹拌→排水、を何度か繰り返し、最後に均した上からバケツでキレイにした底砂で覆いかぶせるようにしました。

底砂の準備が整ったところで、人工海水を注水し、パワーヘッドとヒーターとスキマーを稼働。あとはしばらく放置したのち、適当と思われるタイミングで外部フィルターを戻し、ライブロックを戻し、生体を戻してオシマイということになります。

ただし。今回の作戦は、鉢底ネットよりも下からイヤナモノが大量に流出していないこと、そして、ブ厚い底砂に潜んでいるであろう魑魅魍魎たちに全換水した人工海水の熟成を当面の間任せられることにかかっています。まぁ、ロジックとしては間違っていないような気がするんですけれど、実際のところ、どうなることやら。しばらく様子見です。

|60cm水槽 大掃除:#1, #2, #3

PENTAX DA 17-70mm F4 AL [IF] SDM

沖縄に引っ越して来てから長いこと放置されているうちに基板が壊れていたPENTAX K10D。その修理から早くも2年になろうとしておりますが、相変わらず放置されておりました。えぇ、先月までは。

急に仕事の絡みで屋内現場の記録写真を担当することになり、初回は春先に気まぐれで買っていた HD DA15mm F4ED AL Limited と SMC A 35-105mm F3.5 の合わせ技で会場に向かったのですが…。いかんせん、Aズームで撮った写真が全体的に甘いわ部分的にボンヤリしてるわ。ちょーっとお話にならないので、急遽ズームレンズを購入することにしました。それが、DA 17-70mm F4 AL [IF] SDM。

さりながら、新品購入する気はさらさらなく、さりとて玉数が少ないペンタの中古レンズを沖縄で探し出すなんて全く期待できず。よって、ハイリスクな方法論ではあるとはいえ、通販購入。たまたま東京で暮らしている間にちょくちょく通って何本か買ったことのある店で、高評価(ABクラス)のブツに巡り会えたのが幸いでした。

サイズ的には、フィルター径が同じφ67mm の A35-105(写真・右)より、ちょっと短くて、ちょっと太い。容積的には同じくらいな感じ。そして、結構軽くて、ちょっと安っぽい。

このレンズを選んだのは、K10D が ISO800 以上の品質が余りよろしくないという、まるで昔のフィルムを使っているような感覚のカメラであるため、室内撮影でF5.6 なんて暗いレンズは論外だし、かといって F2.8 の☆レンズは1本で済ますには望遠が短いし(ましてや高いし!)、という消去法でありました。

図体のデカイ K10D との重量バランスは良好。でも、標準ズームってか望遠ズームってサイズ感ですなぁ。あんまり持ち歩きたくない感じ。

70mm まで伸ばすと、コンデジのようにニョッキリ。このズームが世に出たとき、少しは関心があって現物を見に行ったんですけど、この姿を見て興が醒めたという過去があったりします。今回は、仕事で使うから、許す。

SDMのレンズは初めてだったので、最初駆動音が余りにも小さくて、モーターが弱っているんじゃないかと心配になりました(笑)。フォーカスリングはスカスカに軽いですが、マニュアルレンズ比重が大きい私的には、AFレンズはAFで使えばイイヤと考えているので微調整用と捉えればソンナモノかな、と割り切れております。

現場では一脚を併用して、F4開放+シェイクリダクション頼りのスローシャッター切りで耐えました。そんな状況下ではありましたが、絵的には昔のペンタ風の柔らかい印象。開放でもカリッカリの HD DA15mm リミよりも、私のような古いペンタユーザには受け入れ易い描写をするレンズかもしれませんね。

しっかし、レンズはさておき、本体もいい加減古くなってきたなぁ。たまたま昨日、量販店に行く機会があったので K-3 と K-5IIs と K-S1 を触り比べてきました。K-3 のフィット感もいいけれど、K-S1のサイズ感はイイですねー。買換えに踏み切れないのは、デジ一眼を持ち出す機会がめっきり減ったという、私自身の習慣上の問題、かな。

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