HONDA MD90:フロントタイヤ周りの整備 #2

昭和の日に引き続き、平成一桁の郵政カブの整備の話。前回、日没サスペンデッドで仮組で終わらせていた前輪周りの調整作業再開でございます。

まずはヘッドランプの奥、配線がややこしいことになってる箇所へのメーターケーブル取付から着手。ケーブルは難なく付いたのだけれど、ヘッドランプのメッキフレーム下部がサビでガサガサ。なんかもう芯から朽ち始めている気配なのだけれど、軽くワイヤブラシでこすってサビチェンジャーを塗り、さらに耐サビ塗料のシルバーを塗りたくってやりました。とりあえず、作業時に指先でサビがジャリジャリしなくなれば、それで良いのです。「走れば良い」バイクなので。

フロントブレーキのレバーを引いた時の渋さは、どこかに主原因があるわけではなく、いろんな場所に散らばっている原因の相乗効果なんじゃないかという気配。そこでブレーキレバーとブレーキワイヤーを車体から取り外して、個々に整備することにしました。ワイヤーは内部にWD40を軽く注入してから、手で線をキコキコさせて馴染ませました。レバー周りは古い油を落としてコンパウンド磨き。そしてできるだけワイヤーに抵抗がかからない経路で再装着してみれば、まぁ、許せる範囲まで改善しておりましたとさ。

前回、作業前のたしなみとして軽く洗車してはいたものの、改めてワックス入りシャンプーで洗車。そして注油。

で、キレイになりました。
引きの写真だと(笑)。

かくして、終わったーと思っていたら、ヘッドランプが仮止めのままでした。光軸合わせと増す締めを済ませ、終わったーと思ったら、前輪車軸のナットに割ピンをつけるのを忘れてました。で、今度こそ、終わったー。

まぁなんというか、見た目はボロだけど整備の手を入れてあるな風に見えるレベルまでには復旧したかな、と(笑)。走らせてみれば、これといって何の問題もなく、トトトーと軽快に動きましたよ、と。90ccのくせに平地で60kmまでしか出ませんけれど!

HONDA MD90:フロントタイヤ周りの整備 #1

前回リア周りを整備し、今度はフロントだなーと思ってから早一年…。秋から全く動かさないまま春を迎えてしまいました。我ながらナンダカナ。先週末、干上がっていたバッテリー(ぼちぼち寿命)を充電し、足が吊りそうになるまでキックしながら、無事エンジンに火が入ることを確認。とりあえず、ほ。

一方、サビの浸食は悪化の一途。ともあれ、今日はサビを全体的に軽く落とし、車体を洗って小ぎれいにして、オイルアップしてから各部の動作チェック。フロントブレーキの感触が鈍かったので、さっそく分解することに。

なんだけど、前輪とスピードケーブルの止めネジが完全に固着してしまっていて、ドライバーはおろかインパクトドライバーでも外れず。しかたないのでケーブルはメーター側を外すことにしました。んでもってようやく前輪を外したところで、今度はその衝撃でセンタースタンドで固定していた車体が前倒しに…。独りでは置き上がらせることができず、近所に住んでいる知人に電話でヘルプ。二人掛かりで車体を起こして、リアに重しとしてネイキッドのスペアタイアを載せて姿勢を維持することになりました。やれやれ。

外した前輪を部屋に持ち込み、まずはブレーキ周りをばらして、主立ったパーツのサビ落としとピカール磨き。動きに直接係らない範囲は錆び止め塗料の銀色を塗りたくってやりました。

ホイールはサビ落とし用スポンジでリムを磨き、サンドペーパーでスポークの浮きサビを落とし、サビチェンジャーを塗りたくり。本当はスポークにも錆び止め塗料を塗るつもりでいたのですが、日が暮れてきたので割愛。

ドラムブレーキの動きが悪いときって、大抵カムシャフトのサビや汚れが原因なんですけれど、今回はそんなこともなく。一方で、ブレーキアームと中のコマが完全に固着していたので、コイツが怪しいとばかりにハンマーでブチ抜いて磨き上げました(ブレーキケーブルも怪しいけどね)。

で、グリースアップして前輪を車体に組み付けたところで日没タイムオーバー。ここ半年くらい、駐車場に数匹の猫がたむろしていてカブの上でもよく寝ているものだから、前輪のない不安定な状態で放置するのが怖かったんですね。なので、ホイールシャフトは仮留め、ブレーキケーブルは未調整、スピードケーブルはブランブラン。

間違っても、そのまま運転するなよ、数日後の俺

HONDA MD90:2度目のエンジン・オイル交換

台風8号から2週間経った先週末、塩まじりの強風でベタベタしていた郵政カブを洗車しました。洗いながら約2ヶ月ぶりに観察していたら、春に塗装したアチコチからサビが…。下地処理にはそれなりに気を使っていたものの、結局のところ上っ面な処理しかしていませんでしたから、まぁ、ソンナモンなのでしょう。

そんな折、ふと気づいたのが、ずいぶん長いことオイル交換していないなぁ、という事実。過去記事を見かえしてみると、前回の交換は2年2ヶ月前のことでありました。

と、いうことで、本日オイル交換。使用したオイルは前回の残り、バイクに使っちゃダメよ印の「カストロール GTX 10W-30 SL/CF」。3L缶に入れたまま暗所保管していたとはいえ、ビー玉で缶内の空気を抜くといった対策をとっていたわけでもなく、恐らくは盛大に酸化していること間違いなしの一品でもあります。まぁ、カブだし、交換しないよりはマシ、くらいな感じで。

さてはて、2年2ヶ月ぶりのオイル交換とはいえ、その間の走行距離は700km。さすがにそんなには汚れてはいないだろうーという思惑は外れ、見事な汚濁っぷり。考えてみりゃ、前回の交換時に、もう1回くらいフラッシングしようかなーなどと思っていたくらいなので、ある意味当然だったのかもしれません。

走らせてみると、少々シブくなっていたギアの入りが改善。さりながら、そんなことよりも、長らく整理棚の奥に陣取っていたオイル缶を捨てられることの方に、オイル交換の意義を見出していたりするワタクシがおりましたとさ。

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