春先から夏場にかけて行っていた DAT 音源のファイル化作業がキッカケになって、しばらく USB DAC(Digital-Analog Converter)に関心が向いておりました。以来、なんとはなしに候補を絞り込んでいたのですが、9月になって、とある EC サイトのアウトレット・コーナーで見つけたのが、この製品。ネット最安値よりも数千円安かったので、ついポチってましたよ、と。
最近まで、オーディオ関連の情報をアップデートしていなかった事もあり、「ディーフ」なんてメーカー名に心当たりはなかったのだけれど、ネットでの評判も悪かねぇし、値段が1万円を超える商品なら数千円の廉価品よりもハズレの確率は低いんでないかなーという思惑含みでありました。
ブランド名はウムラウト混じりだけれど、商品サイトによると発売元は日本企業。雰囲気からして完全な商社って訳でもなくって開発も行っているっぽい。そして生産国は台湾。なんか産業のドーナッツ化が進みはじめた 90年代前半を彷彿とさせる組み合わせというか、近頃ありがちな「米国開発・中国生産」よりも世代的に親近感をもてる組み合わせというか(笑)。
そしてモノはというと。コンパクトというか邪魔にならない大きさで、ほど良い重量感あり。アルミ外装がイイ感じ。天面の音量ダイヤルの重さもイイ感じ。フロントには、標準&ミニのヘッドフォン出力端子2つと、アナログ外部入力用のミニジャックが付いてます。中央のスライダーは入出力切替。
仕様面で私が DAC(&ヘッドフォン・アンプ)に求めていたのは、「標準プラグのヘッドホン端子」「ステレオ PIN プラグ出力」「48kHz 以上の音源対応」「Mac でドライバ要らず」だったので、当然、それら要件は満たしています。さらに、デジタル光角型入出力端子も付いてるぜ、と。
今のところ Mac 用のヘッドホン・アンプとしてしか使ってませんけど、これだけ入出力端子が揃っていれば色んなオーディオ機器との組み合わせが担保されるので、ありがたいですね。
普段繋いでいるヘッドホンは、オーディオテクニカの ATH-PRO5MK3。いわゆるスタジオ向けモニター用(とメーカーが謳っている)密閉型です。数年前まで同シリーズの初期型を使っていて、値段の割には悪くなかったこともあって、外装がボロボロになって買い替えを考えた時に(余り)迷わず3代目へ世代交代していた次第。
そのヘッドホンで聴いている限りでは、バランス良いですよ、この製品。クリアだし、妙な誇張のない素直な音してるし。ただ、その分、私の音楽ライブラリの大半を占めている古い MP3 音源の粗さまで忠実に再現されるので、痛し痒し、ではありますが。圧縮音源の補完機能がついてれば…、なんですけど、そうなっちゃうと、それはもう DAC の話ではなくって、そうした機能を有するオーディオ機器に繋いでなんとかせい、の話ではありますな。十数年前の自分に「CD音源は無圧縮でファイル化しておけ」と言ってやりたい気分。いや、当時は今と比較してハードディスクの容量単価がべらぼうに高かった訳だから、それも無理な相談かぁ。
ともあれ。モノとしては、満足しておりますです。はい。
1980年デビューなんで、ずっと耳にしていることになりますね。ただ、82年頃に親からラジカセを買ってもらって以来、洋楽一辺倒になってしまったので、当時はあまり気に留めていませんでした。大学浪人中に知人から『Cafe Bohemia』を勧められた時に「日本人でもこんな音楽できる人いるんだー」なんて、お前は何様な感想を抱いてから『moto singles』購入を機にアルバムを追っかけ始めて現在に至ります。
この人も80年デビューだ。初めて聞いたのは「Run to You」。この曲が入ったアルバム『Reckless』は大ヒットしましたねぇ。私的には次作『Into the Fire』の重い感じも好きなんですけど。当時からコンスタントにアルバムを買い続けてます。
「Hungry Heart」で存在を知って、「Born to Run」でシビれてしまいました。で、初めて買ったロックのCDが『Born to Run』。90年代に入ってから余り聴かなくなって、『Magic』からまたアルバムを買うようになりました。最近だと『Wrecking Ball』が素敵。もはや、いいお歳ですけどね(笑)。
曲数はダリルのソロアルバム含み。「Kiss on My List」が慣れ初めだったかな。70-80’s の代表格ではありますが、私的にはポップス色が薄れて落ち着いた90年代以降のアルバムの方が好み。ダリルの歌うのが大好き!みたいな雰囲気が良いんですよねー(ロッド・スチュワートとかドリー・パートンあたりにも同じ気配を感じたり)。1995年の武道館ライブに行って、ダリルの生声がアルバムと全く変わらないのに驚きましたわい。
ELOの存在を知ったのは「Secret Message」でしたが、初めて耳にしたのはオリビア・ニュートン・ジョンの歌という認識で「Xanadu」でありました。初めて洋楽でハマったグループで、初めて買った洋楽LPが『Out of the Blue』、初めて買った洋楽CDが『ELO’s Greatest Hits』、図書館で初めて借りたLPが『Discovery』と初めてづくし。さらに掘り下げて、ジェフ・リン絡みのアルバムを追っかけるようになり(ジェフの音は聴いてソレと分かっちゃうから追いやすかったのね)、いい具合にアーティストの裾野を広げる機会をいただきました。
「Rosana」「Africa」あたりが慣れ初め。音の広がりとまとまり具合の心地よさ、それにいろんなジャンルの音楽を楽しめるグループとして継続して聴いてます。主要メンバーが抜けたり他界したりしていて、この先どうなるんだろうという感じではありますが…。私的にジョゼフ・ウィリアムスの声が好きなので「Sevence One」がお気に入り。最新作の『TOTO XIV』もイイ感じ。
意に沿わぬ芸名を付けられて、段階的に本名に戻していった苦労人(なのか?)。「Jack and Dian」でシビれました。この人もコンスタントにアルバムを出し続けているので、目に留まった時に買ってます。
ELOのジェフ・リン繋がりで聴くようになった人(達)。ソロでもバンドでも覆面バンドでも絡んでたものね。『Full Moon Fever』は、TPらしさ、TP&THBらしさ、ジェフらしさがいい具合にバランスの取れた良作アルバムでありますね。
フェイゲンのアルバム『The Nightfly』をいたく気に入ってしまって、過去に遡ってスティーリー・ダンを聴き始め、その後出たアルバムはどっちも買うようになりました。そういや、ベッカーのソロは聴いてなかったな…。
ようやく二人目の日本人。「男で聴くのって珍しいよねー」と言われたことがありますが、そんなものなのかなー。90年代の邦楽(いわゆるJ-POP)はドライブミュージック比重が大きかったのですが、大黒摩季は部屋でも聴く気になれたから枚数が増えた、て感じでしょうか。『O』で買うのを止めちゃいましたけど。
自分でも意外なくらい多くって、サザンよりちょい下で、ユーミンや渡辺美里と同数でした。この人は、完全にドライブ・ミュージック。大学時代に地元の仲間内で『非実力派宣言』が妙に流行って、「今度、どこか連れてってくださいよー」「はーい」みたいに合いの手を入れながら夜中に何処へともなく車を走らせてたんですね。さすがに今、聴くのはちょっと照れますわね(笑)。
春先から進めていた
どちらかというと80年代サントラ系への偏りが見られた音源のファイル化の結果、ライブラリにミョーに増えたのがケニー・ロギンスと串田アキラと飯島真理の歌。そっかぁ。串田アキラって、和製ケニー・ロギンスだったんだー。ホントにホントにデンジャー・ゾーンだー♩
面倒な作業が報われた〜と思えたのが、ドリー・パートンとリタ・クーリッジ、それからスニーカーの再発見。ドリーとリタは、新たにベスト盤CDを購入して祝福。スニーカーはファースト(かつラスト)アルバムを複数回に渡るエアチェックで全曲コンプリートしていたことが判明したので、ファイル化せずにデジタルアルバムを買っちゃいました。