サブウーファー自作:#4 エンクロージャー側面組立と前面パネル加工

続く接着工程に備え、今さらながら前/背面のパネルに部品配置図を記す。

そしておもむろに側面パネル(だけ)をボンドで接着。

2本の PP バンドで周囲を巻き、板の面を揃え、さらにテンションをかけようとしてバンドを引っ張ったのだけれど、滑りが悪くて締まらない。そこで、ふんっ!と力をかけたら、ガシャ!と板が崩れてしまう。

慌ててバンドを緩め、板を並べ直し、バンドが落ちない程度まで締め上げ、面を整え、そこそこのテンションで張れるまで手近にある部材をベルトと板の間に詰め込んだのでした。

びっくりしたなぁ、もう。
あとは接着剤が完全硬化するまでの 24 時間、放置。

翌日の夜。前面パネル接着前に、スピーカー取付ネジの下穴を開けておくことにする。ネジ位置を画鋲でマーキングし、下図を外して確認してみたら、やけにスピーカー本体を通す穴に近い。はて、と思って穴径を測ってみたら、φ180mm 指定のところ、φ185mm の穴が穿たれてましたよ、おいこら。いまさら、しょうがないけどね。

ドリル刃にテープが貼られているのは、非貫通穴を穿つ目安まで

さて、今回はスピーカーの固定に鬼目ナット(M4×10mm)を利用することにしたので、ナットメーカーの仕様書を参考に φ6mm の下穴開け。しばらく前に逆回転しなくなった電動ドライバーを廃棄していたため、新たに手動ドリルを購入したのだけれど、板が硬くて進んだり戻ったりを繰り返したものだから、精度が心配。

穴あけ作業後、スピーカーを載せて現物確認。だがしかし、リムに貼られたスポンジゴムが邪魔で、穴位置が許容範囲にあるのかどうか、よくわかりませぬ。

そうして、エンクロージャーの組立作業は続く

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サブウーファー自作:#3 木製部品の整形

11月中旬、小型スピーカーのエンクロージャー組み立てがひと段落したところで、放置していたサブウーファーに目を向けることにしました。まずは状態確認の意味で各部品の寸法を測定。図面で指定していた高さ 120mm に対し…

  • 長側面(穴無):118 – 119mm
  • 長側面(穴付):119 – 121 – 120mm
  • 短側面(2枚):120 – 120mm
  • 補強材(3枚):120 – 120mm
  • 補強材(1枚):119 – 120mm

DIYショップで示されていた作業上の加工誤差は ±2mm。隙間が目立っていた長側面(穴無)でも範囲内だから、まぁ致し方ないかなという感じ。前面/背面パネルにも歪みがあったので、部品の組み合わせの影響もありますからね。

状況を把握したところで、最も短い 118mm を目指してヤスっていく。当初は、試しにハンドリングの良い短側面・補強材から着手することにして、それらを束ねて手持ちの紙やすりブロックに荒目の布やすりを巻いて作業していました。しかしながら、スポンジ素材のブロックだと、変形して水平面を作りづらいことを実感したので、別の方法論に切り替え。

新たに購入した研削道具たち。今回のような作業なら「荒目」のドレッサーが適当なんですが、買い足すのが癪だったので「中目」で押し通しました。

まずは、短側面1枚と補強材2枚を縦一列に配置し、これを2セット横並びにする。その両脇を長側面で挟み、都合4列となった素材を紐で縛って一塊にする。

それから、摩擦面が硬いドレッサー(NT L-30P 中目)でガシガシ削って水平面を作りつつ、各部品の共通項である高さ 119mm を目指す。その後、荒目の紙やすり(#100, #120)をクリップ式ホルダー に取り付け、高さ 118mm を目指して削っていく。

ところどころ脱線しましたが、基本的には、そんな流れ。何せ音を出す作業なので、時間帯に配慮しながら1回の作業時間を短くし、期間に制限を設けず作業日を分散させました。かててくわえて、途中でサボっていた時期もあったので、ひと段落するまで3週間くらいかけたのかな。

おおよそ高さが揃ったところで、改めて仮組み。部品をひっくり返したり配置を入れ替えたりしながら、最もガタの少ない組み合わせを探り出す。構成が定まったら、間違えないように部品にマーキングし、その後は部品単位でヤスリがけして微調整。

向こうに見えるは、台まで完成した小型スピーカー

最後に各面をドレッサーで軽く整え、再度仮組み。
接着工程に備え、しばらくウェイトを載せて固定箇所を馴染ませましたとさ。

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サブウーファー自作:#2 木製部品の用意

10月のある日、DIY ショップ(メイクマン)でアカシア集成材(18mm厚、900×600mm)を購入。店舗スタッフに用意しておいた図面を渡し、有料サービスで部材の切り出しと穴あけ加工を依頼しました。

小型スピーカー用エンクロージャーの前後パネル加工(MDF 12mm厚)もこの時に依頼。

前面パネルに側面パネルを載せ、内部の補強材のクリアランス確認

1時間半ほど待って部品を受け取り、部屋に戻ってすぐに仮組み。
部品に問題ないか、部品同士の干渉などないか、あたりをざっくり確認。

スピーカーユニットと前面パネルの嵌り具合、背面パネルとのクリアランスを確認

なんとなく、大丈夫そうな雰囲気。やっぱ木目はイイなぁ…

などと眺めているうちに、一部、やたらと隙間が空いていることに気づく。

その隙間は、大きいところで 2mm強。しかも楔形にナナメっている。つまり、気密性を高めるためには、最も高さが短い辺に合わせて側面部品4点と補強材4点を水平に削り、新たな平面を作らねばならない。

ふつうに考えるとカンナ案件だろうけど持ってないし(あっても長いこと手にしてないし)、電動サンダーも持ってないし(そもそも五月蝿いから使いたくないし)、ノコギリじゃ精度が出ないし。となると、手でヤスっていくしかなさそう。厚さ 18mm の硬い板を8枚、ね。

はい。ここに至り、やる気が失せました。

作業が再開されたのは、それからひと月後、小型スピーカー組立がひと段落してからのことじゃったそうな。

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