サブウーファー自作:#7 エンクロージャー塗装方法の検討

少々悩んでいたのが、塗装方法。アカシア集成材の色柄を気に入っていたので、当初はクリア塗装で済ますつもりでおりました。ただ、集成材を構成する木片によっては表面に結構なザラつきがみられたので、との粉を利用した方が良さそうに思え、そうなると染色とセットにした方が妥当そうに思えてきたのです。たまたま部材が1点余ったので、実地検証して決めることにしました。

着色剤は、和信ポアーステインのチーク。との粉も和信の白。同一部材上に、着色剤原液を一度塗り/二度塗りしたものと、着色剤原液で溶いたとの粉を一度塗りし乾燥後に擦り落としたものを並べ、最後にクリアのスプレー式プライマーを全体に塗布した比較見本を作成しました。

との粉つき(2A-2C)は「白」という色選択が悪かったせいか、全体にボンヤリ。下地の色の違いが判然としなくなり、折角の寄木模様を損ないそうなので、却下。一方、着色剤だけ(1A-1C)の場合、一度塗り程度の色付きならそれぞれの特徴を活かせそうだけど、うっすい色を広い面にムラなくハケ塗りする自信、全くありません。

結論。との粉も染色もなし。クリア塗装でいきましょう。

ということで、との粉が吹き溜まる箇所を減らすため後工程に回すつもりでいた、平置き(兼スピーカー・ユニット保護)用のゴム脚ネジ穴4点を塗装前に開けることにする。

ハンドドリルで穴を開け、サンドペーパーで穴周辺を均し、塗装工程へと進む

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サブウーファー自作:#6 エンクロージャー塗装前のペーパーがけ

接着剤が完全乾燥してから、まずはパーツ間の段差解消目的で荒目(#100,120)で研磨。その後、ガタツキ解消目的で荒目で研磨。

このサブウーファー、縦置きか平置き設置で考えておりました。失敗したなぁと思ったのが、縦置き時に底面となる短側面の構成。他パネルに囲まれている面だけに、設計上も組立上も一番ガタツキ要因が寄り集まっていたのです。少なくとも底面は、大外の一枚板にするか、あるいは他パネルよりも一段引っ込ませてガタ取りしやすくしておくべきでした。

ともあれ。筐体各面の面全体が設置面となるので、ガタを完全になくすには、面全体をキレイに均さなくてはなりません。しかしながら、板材自体に歪みがあったし、それに部品の加工誤差やら、組み立て時の歪みやらが加わっているので、完全なる平面化なんて、現実的にムリ。ので、少しくらいのガタは許容することにしました。

ガタ取りがあらかた終わったところで、各パネル接合部を観察。
隙間が目立つ箇所が何点か見受けられたので、保存しておいた板の削りカスを木工ボンドで練り上げて…

パテ代わりにヘラで隙間に詰め込む。
ボンドが半硬化した段階で、マスキングテープを除去。

24時間経過後、カッターと紙やすりで加工面を整える。
思いのほか、黄色くなってました。

そして、面と角を #240 の紙やすりで整え、#400 でスベスベに。
さて。塗り方をどうしたものかな

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サブウーファー自作:#5 エンクロージャーの組立と内部塗装

前面パネルの下穴開けが終わったところで、側面組立品と補強材を背面パネルの上に並べる。なお、補強材の形状やレイアウトは、理論ではなくゴーストの囁き任せ。

側面パネルと補強材の上辺にボンドを塗り、前面パネルを載せ、位置調整しつつ手持ちのウェイトを総動員して荷重がけ。接着剤の完全硬化まで 24 時間放置。

翌日の夜。気密性を高めるため、いつ何のために買ったか記憶にないウッドシールを開封し、ヘラで内角に塗り込む。シーラーが上塗り可能になるまで 24 時間放置。

その翌日の夜。オモテ側を水性塗料で塗装する予定なので、ウラ側も水性塗料で塗っておいた方が収縮バランスが良いだろうと、6年半前からちまちま出しては使いきれずにいた若草色の水性多用途塗料を塗布。見えないところで、塗りが雑。

ちなみに、DIY ショップで板材を眺めていた時、歪みというか曲がりのある集成材は、痩せてしまった木片とその接合部(接着部)とで蛇腹化している印象を受けてました。ならば樹脂(塗料)で一様にコーティングして保護しておいた方が無難かな、という考えに至っていた次第です。

さて、2時間ほど塗料を乾燥させてから、側面パネルと補強材にボンドを塗って背面パネルを接着。塗料の完全乾燥と接着剤の完全硬化まで 24 時間放置。

そしてまた翌日の夜。スピーカー開口部から手を突っ込んで、背面パネルの内角にウッドシーラーを塗り込む。例によって 24 時間放置。

しつこく翌日の夜、それはつまり昨夜のこと。再びスピーカー開口部から手を突っ込んで、未塗装範囲を塗りつぶす(めでたく塗料を使い切りました)。言わずもがなで 24 時間以上放置。そして、やすりがけ工程へ。

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