サブウーファー自作:#2 木製部品の用意

10月のある日、DIY ショップ(メイクマン)でアカシア集成材(18mm厚、900×600mm)を購入。店舗スタッフに用意しておいた図面を渡し、有料サービスで部材の切り出しと穴あけ加工を依頼しました。

小型スピーカー用エンクロージャーの前後パネル加工(MDF 12mm厚)もこの時に依頼。

前面パネルに側面パネルを載せ、内部の補強材のクリアランス確認

1時間半ほど待って部品を受け取り、部屋に戻ってすぐに仮組み。
部品に問題ないか、部品同士の干渉などないか、あたりをざっくり確認。

スピーカーユニットと前面パネルの嵌り具合、背面パネルとのクリアランスを確認

なんとなく、大丈夫そうな雰囲気。やっぱ木目はイイなぁ…

などと眺めているうちに、一部、やたらと隙間が空いていることに気づく。

その隙間は、大きいところで 2mm強。しかも楔形にナナメっている。つまり、気密性を高めるためには、最も高さが短い辺に合わせて側面部品4点と補強材4点を水平に削り、新たな平面を作らねばならない。

ふつうに考えるとカンナ案件だろうけど持ってないし(あっても長いこと手にしてないし)、電動サンダーも持ってないし(そもそも五月蝿いから使いたくないし)、ノコギリじゃ精度が出ないし。となると、手でヤスっていくしかなさそう。厚さ 18mm の硬い板を8枚、ね。

はい。ここに至り、やる気が失せました。

作業が再開されたのは、それからひと月後、小型スピーカー組立がひと段落してからのことじゃったそうな。

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サブウーファー自作:#1 エンクロージャーの仕様策定

時は戻って10月上旬のこと。2ch ステレオで運用中の AVアンプ Pioneer VSX-S510 の音響性能向上のため、パッシブタイプのサブウーファーを追加することに決めました。

設置環境的に「椅子の下にも置ける薄型筐体・4Ω」が欲しいものの、一般的な家庭用サブウーファーは「正方形断面の縦長筐体・6Ω」が大多数。条件に合致するのは自動車用なのですが、カーステのサブウーファーってズンドコ五月蝿いイメージがあって、それなら自作しようかな、という気になった次第。

【図1:初期検討資料】形状や構造の違いで3案考えてました。割と早い段階で、基本形状は左側の図(C案)に決定

そのくせ面倒くさがりでもあるので、当初、良さげなスピーカーユニットを市販のエンクロージャーに取り付けて、ちゃちゃっと済ませるつもりでした。

市販エンクロージャーの筆頭候補は、パイオニア・カロッツェリアの特定ウーファー専用のコンパクト筐体。なんだけど、NFJ ストアで購入することにした8インチウーファーユニット(冒頭の写真)が、カロ謹製ユニットよりも奥行き長く、装着できなくはなさそうだけれど背面パネルとのクリアランスが小さすぎ、イヤな感じなので除外。

次点候補は、アークヒルというブランドの筐体。安価だし、寸法的にも OK だったものの、表面仕上げがカーペット張り。犬との同居環境では獣毛集積装置になりそうで、これまたイヤな感じ。

つまるところ。エンクロージャーから自作するしかないじゃん。

仕様を定めるにあたって、8インチスピーカー用エンクロージャーの容積についてネットで情報を集めたところ、9〜18L(簡易的に外寸で計算)の範囲に集まっていました(図1)。そこで無難なところで、その範囲内の大きさで、扁平形状で、上手くパーツを切り出せそうな構成を素人考えで模索。最終的に、幅440mm、高さ 290mm、奥行 120mm+板厚の密閉型としました。

【図2:カット図面】ベースの板材を縦横 900×600mm、厚 18mmとし、DIY ショップでの加工依頼用に作成した資料(1:前面・背面、2:側面(長)*、3:側面(短)、4/5:内部補強材)
*2の穴はターミナル取付用

引き続きネットで材料について調べると、サブウーファー筐体には 18mm か 21mm 厚の MDF が適当ぽいので、地元の DIY ショップ(メイクマン)まで下見に GO。だがしかしけれども、いずれも店頭販売なし、3×6板なら取り寄せ可、とのこと。いくらなんでも必要量の3倍もの板なんか、要らんわい。

ということで MDF を諦め、店内に並んだ板材を眺めているうちに、板厚18mm、900×600mm のアカシア集成材が目に留まる。帰宅して改めてネットで確認したところ、硬さ十分で素材として悪くはない気配。さして高くもないし、色柄も好みだし、もうそれで決定。

そそくさと部品切り出し用の図面(図2)を清書して、日を改めて、材料の購入と店頭での部品切り出し作業依頼に向かうことにしたのでした。

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小型スピーカー自作:台座を作る

小型スピーカー制作で使った、NFJ謹製エンクロージャー自作キットの板が4枚余ったので、スピーカーの台座を作ることにしました。

左2枚は、 DIY ショップでバスレフポートを開け直してもらった背面パネルの予備。染めQは、ネイキッドのインパネを塗った時の残り

当初、4枚中2枚は無着色のまま、残り2枚を微妙に残っていた 10 年モノの染めQスプレーで茶色く塗って、2色構成にしてやろうと考えていました。なんだけど、サンディングシーラースプレーを塗ってから実際に板を重ねてみると、なんか、冴えない感じ。

そこで、木とも石ともつかないツンツルテンの板を目指すことにする。

やすっただけでは余りキレイにならなかった断面には、サブウーファー制作用に購入していた砥粉を適用。Holts のプラサフ白を塗り、数日乾燥させてから軽く研磨。そして、これまた 10 年近く在庫になっていたボデーペンの白を噴霧。

ボデーペンは、MD90 のエアクリーナーカバーを塗装した時の残り。昭和54年〜61年式の日産車用ホワイト、代表的な適合車種がセドリック/グロリア/シビリアンですって

白いプラサフに白い塗料の重ね塗りは、下地の透けを余り気にしなくて良いメリットがあるものの、塗料のつき具合と塗った範囲が分かりづらいデメリットが大きいことを実感。

数日後、軽く研磨。砥粉を塗り込んだ断面は、ゆず肌くらいな感じでした。でもまぁ、サブウーファー制作前に使い勝手が分かってよかった。

そして本日。台座に NFJ のアルミ製インシュレーターをネジ留めするための下穴を開ける。

百均の耐震マットを敷き詰めて…

下敷きにする 5mm 厚のスポンジゴムを台座と同じサイズに切り出したら、各パーツをガッチャンコ。

慣らし運転中の小型スピーカーを据えてみる。
そこはかとなく積層具合が笑点を連想させるけど(色からすると、こん平さんかな)、いい感じじゃ、ないでしょうか。

横幅がツライチなのに対して、奥行きは前後パネルの厚み分だけ短いですが、気にしない気にしない。

ちなみに、インシュレーターを台座側に取り付けたのは、スピーカーを横倒しにしても使えるようにするためでした。

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