Pioneer VSX-S510:3.1ch 化と CD 再生

サブウーファーは左の集成材筐体、センタースピーカーはオレンジ色の2台(並列接続)。フロント左右含め、全て手作り

自作サブウーファーの慣らしは道半ばですが、正月早々ホコリを立てるのもなんなので、三十日のうちに自作小型スピーカーともども AV アンプに接続してしまいました。従来の自作スピーカー 2ch 構成から 3.1 ch へのアップグレードです。

このアンプには、A: 3.1ch と B: 2ch の A/B スピーカーグループ分け機能があるので、グループ「A」を構成するスピーカーを正しく設定しておけば「AUTO SURROUND/SYSTEM DIRECT」をオートにするだけで、映像コンテンツ再生時に適切なサラウンド種を選択してくれるんだろうと思いきや、さにあらず。映画ディスクを再生した際に、意に反してセンタースピーカーから音が出ないサラウンドタイプが選択されたので、結局は手動で「ADVANCED SURROUND:ACTION」に設定しました(取説に各種モード/稼働スピーカー対照表がないのが地味に不便)。

スペースの都合で、ブルーレイ再生機をセンタースピーカー上に直置き…

改めてブルーレイ再生機で映画鑑賞。写真でフロント左右とセンターのスピーカーが隣接していることからもお分かりの通り、センターを置いたのはポジショニング改善ではなく、フルレンジスピーカーによる人の声の帯域強化。狙い通り、セリフはずいぶん聞きやすくなりました。

また、少しばかり穏やかな設定(Crossover 100Hz, -3dB)にしておいたサブウーファーは「縁の下の力持ち」として頑張ってくれています。せっかく作ったんだから目立たせたい気もするんですけれど、あんまりドンドコズゴーンさせると近所迷惑だから。

続いて CD 再生。従前から DVD-R 録画機を CD プレイヤーとしても利用していて、音楽を聴くのにいちいち映像信号を出して欲しくなかったので、あえて HDMI とは分けて光デジタルで「CD」にも接続していたのですが、こうすると再生開始直後の1秒くらい音が出ないのです(ということに、後から気づきました)。冒頭から間髪入れずに演奏が始まる楽曲では、かなり残念な状態。

DVD-R 録画機には TV アンテナを繋いでおらず、無信号の「外部入力」で待機させていて、その状態から CD 再生を行うとサンプリング周波数の変更(48kHz → 44.1kHz)が生じ、AV アンプ側でも同様の処理中に無音となっているのだろうと推測していました(例のカチカチ音もしてましたし)。

そんな次第で、このタイミングで「CD」の信号入力をデジタル(光)からアナログ(RCA)に変更。冒頭の無音問題、無事解決。

さて、続けて AV アンプの再生モード「PURE DIRECT」で音楽を聴いてみると。サブウーファーに低音を奪われて高音寄りになったフロント左右は、指向性が高まったことと相まって、なんだか爽やかな存在に。

一方、サブウーファーに割り当てられた低音には適度な重厚感が生まれていて、これまた縁の下の力持ちレベルでいい仕事してくれている感じ。ただ、まだ慣らしが不十分なのか、左右2本とサブウーファー間の音のつながりに若干の違和感があるような、ないような…。

まぁ、なんにせよ。違和感あれこれに耳が慣れることも期待しつつ、しばらくこのまま聴いてみますわ。

* PURE DIRECT ではセンタースピーカーから音は出ません。

自作スピーカー2:かかった費用まとめ

記録と参考までに、今回のスピーカー制作にかかった費用(材料・加工・工具など)について記しておきます。

1.小型スピーカー

品名税込額備考
NFJ ファブリックセンターキャップ&ケブラーコーン仕様 フルレンジスピーカーユニット3インチ2,9208Ω, 30W/MAX60W, 2個まとめ
NFJ 謹製エンクロージャー自作キット[MODEL-PLS] 1,430
MDF 450×600×12mm870前/背面パネルほか
板材 裁断・穴あけ加工433加工賃総額から比例配分
サンデーペイント サンディングスプレー 300mL1,250全量使用
和信ペイント 微粉末との粉 白 200g543少量使用(当初サブウーファー用で想定)
Holts プラサフホワイト909所有在庫(未開封)、全量使用
アスペン ラッカースプレー オレンジ所有在庫、2/3 使用
Soft99 ボデーペン N-202 日産用805 ホワイト所有在庫、1/4 使用
NFJ アルミ削り出しインシュレーター1,030Φ20×10mm, 6個まとめ
JAPPY ワンタッチコネクタ WF-3BP-JB647グレータイプ 電線数3本 8個入、2個使用予定
合計10,032

2.サブウーファー

品名税込額備考
NFJ 樹脂コーティングノンプレスコーンウーハーユニット8インチ4,2004Ω, 50W/MAX100W
アカシア集成材 600×900×18mm2,980
板材 裁断・穴あけ加工867加工賃総額から比例配分
NFJ 埋込型スピーカーターミナル [高品質版] 360取付穴径Φ49mm/Φ4mm バナナプラグ対応
吸音材 HIKARI ALP-200290エステルウール ポリエステル100% 300×400×20mm
ムラコシ オニメE M4×10mm50010本まとめ、8本使用
エスコ トラス頭小ねじM4×12mm190ステンレス/黒色/12本入、4本使用
ゴム底脚 HIKARI KG-38054438mm丸×24mm、4個まとめ
エスコ ナベ頭小ねじ M4×20mm290ステンレス/黒色/12本入、4本使用
アサヒペン 木部用プライマー 300mL1,000クリヤ、2/3 使用
和信ペイント 水性ウレタンニス 130ml680つや消しクリヤ、半量使用
セメダイン ウッドシール SY-003 500g500所有在庫(未開封)、少量使用
合計12,401

3.その他

品名税込額備考
KURE ゴリラ ウッドグルー 118ml619木工用強力接着剤、1/3 使用
長谷弘工業 ユニック 手廻しドリル 大2,010
ドレッサー NT L-30P1,260中目
ハンドサンダー SAKAZUME HSC-2001,700クリップ式 70×200mm
TAKAGI スーパー紙ヤスリセット264
TAKAGI 布ヤスリセット264
PPテープ バックル付き2m320接着時の部材固定用
AMIUKON 24K 金メッキ バナナプラグ AWG-18AWG1,299ゲージサイズ4mm, 12本セット(6本使用予定)
ムラコシ オニメE M5×13mm280※未使用(サブウーファー固定用)
和信ペイント ポアーステイン チーク 130ml581※未使用(サブウーファー塗装用)
合計8,827

かかった費用は、総額3万円ほど。
「3.その他」のドリルなど汎用的な工具や未使用分の消耗品を差し引いた金額をざっくり4千円として2つのスピーカーセットに分配すると、小型スピーカーが約1万2千円、サブウーファーが約1万4千円。

自分で作る工作物なんて、たいてい材料費だけでも割高になりがちなのだけれど、それぞれが期待通りの機能を提供してくれるのであれば、今回はそれほどでもないかなと。むしろサブウーファーなんかは、かなり割安と言えますでしょう。

…パネルの修正にやたら時間かけましたけどね。

【自作スピーカー2:, 小型スピーカー篇, サブウーファー篇, 費用】

サブウーファー自作:#12 慣らし運転

組み上がったばかりのサブウーファーを単体で中華アンプ(ELEGIANT)の左chに繋ぎ、Bluetooth 経由で音楽再生してみました。本領発揮はしばらく先でしょうが、ウッドベースやアコギの響きが、生っぽくイイ感じに育ちそうな気配を感じております。

また、物理的なローパスフィルタを搭載していない上に、重低音特化型ではない一般的なウーファーを組み込んでいるとはいえ、口径(8インチ)からすると意外なくらい高音域が出てました。音量的には弱いけど、女性ボーカルも音質的にはオーケー。ステレオ利用なら、柔らかめのツイーターと組むと面白いユニットかもしれません。

さて。例によって仕事中の BGM 再生で慣らし運転するのですが、片チャンネルの音だけ、それも低目の音が四六時中唸ってると、さすがに気分モヤモヤ。そこで、試運転を終えたばかりの小型スピーカーを組み合わせることにしました。

準備として、8Ωの小型スピーカー2本を JAPPY ワンタッチコネクタ(電線数3本用)で並列接続し、サブウーファーと同じ4Ωに揃えておく。この並列化は、この先 AV アンプに繋いでセンタースピーカーとして利用する場合の予行演習でもあったりします。

小型スピーカーセットをアンプの右chに接続して、試運転再開。高音が加わると、空気が一気に爽やかに。ただ、小型スピーカーもバスレフの効きが強く低音が響くので、全体的に BASS の音質調節ダイヤルを右にガッと回したかのようなトーンになってますけど。

かてて加えて。一見 2.1 ch スピーカーセットのようでいて、実態は音質的にアンバランスな左右異形の 2 ch 再生環境。楽曲のなかで、楽器やボーカルが左右のどこらへんに配置されているかでガラッと印象が変わる、はてなのスピーカーでもあったりします。

ともあれ。年内はこのまま回しておきますわ。
はぁ。大掃除までに完成できてよかった。

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