60cm水槽:主の選択を見誤った結果。

事務所水槽を仕切り直してから1週間の間、暴君ミスジリュウキュウスズメダイの頭を押さえるサカナは何にしようかと考えていたわけです。どうにも短命に終わってしまう小型ヤッコを除外すると、案外ムツカシイ。悩んだ結果、比較的穏やかな性質のカクレクマノミの大きめ個体を飼うことにしました。で、10日前に買ってきたのですが…。

完全に目測を誤りましたー。

サカナ屋の水槽でチッコイ個体と同居してたから、大きく見えたのですね(しかもカクレって尻尾まで色づいて長く見えるから…)。ミスジと比較して、体長は互角だけど、体高が半分くらい。完全にイジメの対象になるサイズ。しかも、ふた回りは小さいニセモチノウオに遠慮してるし…。性格良すぎ…。

で、仕方ないから、カクレの避難所、もしくはミスジの行動を制限する障害物としてイソギンチャクを導入することにしましたよ、と。

今日、昼飯を買いに行った道すがら、ちょうど良いカンジのタマイタダキイソギンチャクを見つけたので、サクッとお買い上げ。予想通りというか、カクレは無関心。むしろニセモチの方が、なんかアブネーものがあるなドコまで安全圏なんだ、ふうに興味津々でした(笑)。ミスジを隔離小屋から出すのは、もうちょい先にしましょ。

ちなみに、天然海水による水交換をしているうちに、いつの間にか直径1センチほどのイソギンチャクが紛れ込んでました。雰囲気的には、サンゴイソギンチャクぽい。

今まで混入してきた生き物といえば、ホヤとゴカイを除けばセイダカイソギンチャク(通称カーリー)や小さいシャコなどの厄介者だけでしたから、本当にサンゴイソギンだったとしたら、ちょと嬉しい。てか、そもそものところで、20Wの蛍光灯2本だけでイソギンが育つのに十分な光合成が出来るのか、設備面に不安があるんですけどね。以前、タマイタがいた時は 60cm LED を併用していたのだけれど、壊れちゃったから…。ま、例によって様子見様子見ー。

60cm水槽:白点病からの仕切り直し

白点病蔓延のため6/1に隔離水槽を立ち上げて、サカナたちが不在になった本水槽はどうなっていたかというと、ヤドカリと貝たちが常世の春を楽しんでおりました。おかげでライブロックについた藻類が激減♪

悲しいかな、白点病が蔓延した原因については心当たりがありすぎて困ってしまうのですが、その一つに水槽を大掃除して一気に生体を増やした挙句に、積極的に粒エサを食わなかったナメラヤッコのために冷凍ブラインシュリンプを与え続けた結果、水の浄化が追いつかなくなっていた可能性が挙げられます。

このため、サカナを隔離した後、富栄養な水を一気に交換するのは控えて、保険でスキマーを動かしつつも分解者たちを鍛えてみることにしたのです。また、どうせしばらく空き家になることもあり、上層の底砂を攪拌して白点虫のシストたちを叩き起こしてありました。さらに、ヒコサンZが混じった水でもあるので、さすがに2日に1回8リットル程度の換水でイロンナモノを薄めつつ、という条件でしたけどね。計算上、本日6/12(日)時点で17.5%まで薄まっているはず。

サカナが不在になって追加される有機物(エサ)がなくなり、排出される有機物(フン)も減少したおかげか、水自体は以前よりもキレイになった「印象」。一方、6/10(金)にストレーナーのスポンジを洗ったところ、妙にヘドロ臭がしたので(恐らく攪拌した底砂から巻き上がった有機物と思われ)、外部フィルターを洗うことにしました。

給水側パイプから抜いた容器内の水は大して汚れておらず(写真・左)、ろ材を洗うのは面倒だから止めて、排水側の細目フィルター(上の写真)の洗浄だけにしときました。こいつはさすがに汚れてて、軽く揉んだだけで水まっ茶色(写真・右)。

手始めに、クマノミが他界してから隔離水槽内でニセモチノウオにいじめられていたスカンクシュリンプを移植。

そして、いろんな意味でタフなミスジリュウキュウスズメダイを、パイロットフィッシュというか炭鉱のカナリヤ扱いで移植。さすがに隔離水槽で使っていた道具をそのまま持ち込むのは憚れたので、隔離ネットは新規購入であります。

ちょっと気になっているのが、スキマー排水の色。元々の水槽内の水は結構薄まっているはずなのに、エサも追加していないのに、意外とイイ色してやがるのです。貝とヤドカリのフンで色づいているのなら、良いのですけどね。分解者たちがサボってるんだとすると、困るなぁ。

ま、いずれにしたって、またしばらく様子見でありんす。

しかし。つい流れで洗っちゃったけど、外部ろ過装置のフィルターは新しいものに交換すべきだったな…。

60cm水槽:白点病、収束す。だがしかし…

土曜日に淡水浴と水交換をして、月曜日に出社してみれば。
白濁していたクマノミくんの目が透き通っておりました。

これは立ち直るかも、と期待を抱きつつ迎えた火曜日。

泳いでいる時は問題ないのだけれど、底で安静にしている際に水平を保てず、頭を下にしてヒレでバランスを取ろうとしている。この状態に陥ると⭐️になるケースが多かったので、念のため(他のサカナとともに)淡水浴と水交換。

だがしかし。翌朝⭐️になってました。享年4歳8ヶ月+α。外見的には回復に向かっているように感じられたのだけれど、体内をヤられていたんだろうなぁ。

ともあれ、クマノミの死で傷んでいるであろう隔離水槽の水を全交換。結局、新規追加したスカンクシュリンプはサカナ体表のクリーナーとしては機能しなかった様子(個体差あるよなー)。業を煮やしたクマノミに齧られたらしく、触覚3本、短くなってました。

残されたミスジリュウキュウスズメダイ(5歳半越え)とニセモチノウオは外見も動きも問題なさ気なので、白点病自体は収束した模様。あとは60cm水槽の状態次第だな…。

【追記】
これまでの記述が表層的に過ぎたかな、と思ったので補足します。今回の白点病対策の主眼は「白点虫を魚体および水槽内から枯渇させること(増殖と再罹患を防ぐこと)」にあり、「患者を治療しようとした」訳ではありません。てか、後者は自然治癒に任せるしかないですものね。淡水浴に関しては、白点虫が付着した直後ないし離脱する直前にしか効果を期待できない上に、患者にかかる負担が大きいと思われるので、微妙なところもあるのですが、どんな生き物だって体に異物がつきゃ気持ち悪く感じるだろうさ、少しでも落とせるものなら落としてやろうさ、という頭で実施した次第。スカンクシュリンプの導入も同様にて。

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