高尾山〜景信山(東京)

東京〜神奈川の人にはそれなりに知られている(であろう)高尾山に行ってきました。

8時過ぎに家を出て、新宿駅から京王線の特急列車に乗って、高尾山口駅に着いたのが10時ちょっと前。近場は楽で良いですなぁ。高尾山にはいくつかの登山道がありまして(下記リンク参照)、今回は去年の春に通った稲荷山コースを再選択しました。

数日前の雪の影響で地面はぬかるんでズルズル。途中からは雪そのもの。それでも所詮、東京のこと。大した積雪ではないので、むしろ喜々として雪を踏みしめながら登っていきました。幼稚園の子供たちに迎えられて山頂に着いたのは11時くらいだったでしょうか。ハイキング客のほとんどはオジサン&オバサン達で、ちょうど私あたりの年齢層というのがスカッと抜けていましたね。そりゃあまぁ、平日に働き盛りが来る所ではないのかもしれませんが(笑)。

高尾山頂からは城山経由で景信山へ。ところが、奥高尾に入ったとたん、地面がアイスバーンかマディ状態。フツーのビブラム底のブーツではなかなかまともにグリップしてくれません。それでも若さ?に任せてアイゼン装着のオジサン&オバサンを追い抜いてはいったのですが、えぇ、足腰がややフラつき気味でございました。

城山山頂で相模湖とボヤけた富士山を眺めながら簡単に昼食。そこからまた足下をすくわれながらも景信山に着いたのが1時過ぎ。ここには高校時代に天文部の観測で何度も来ていたので、個人的に居心地の良い所でもあったりします。のんびりコーヒーを沸かして、スニッカーズを齧りながらしばし休憩。

少し離れたところでは、40過ぎと思しき男性が縦笛でサイモン&ガーファンクルの曲を演奏しておりまして、なかなか良い風情を醸し出しておりました。と、思ったのもつかの間、1曲リピート状態で延々と吹きやがる。しかも決して巧くもない。こうなるともう、風情がどうのこうのという問題ではありませんな。少しハラダチ気味でコーヒーをすすっているうちに、ようやく連続再生終了。やれやれ。と、思いきや、今度は中村雅俊の「恋人も濡れる街角」が始まった。この独り70年代野郎め。そういうのはユースで焚き火囲んでやってろってっんだ。けっ。

さて、下山するかぁ、と、ベンチから立ち上がってみれば、お尻から内股にかけて筋肉痛。取り急ぎストレッチして身体をなだめながら、小仏バス停に向けて急坂を駆け下りる。といけばいいのだけれど、実際にはドタドタズルーの繰り返し。いやはや、そりゃ筋肉痛にもなるわい。そんな感じでバス停に2時過ぎに到着。40分発の高尾駅行きに乗り込んで、さらば陣場山系。今度は早起きしてちゃんと陣場山にも足を伸ばしますさかい。

尻焼温泉(群馬県)

前回レポートした野反湖キャンプ場から、車で20分ほどの距離にある温泉です。

写真の中ほどにある小屋が水着厳禁の湯船(ただし川からは丸見え)で、屋根の向こうが川の途中を堰き止めた露天風呂となってます(どちらも混浴)。水温42度とのことでしたが、日によって変動するようで、私たちが行った時は「もっとあるだろ!」といった感じ。実際、川べりの浅いところはあまりに熱くて入るのに相当な気合いが必要でした(小さい子供は絶対無理というか危険)。

しかも足下がヌルヌルとしていて滑りやすく(私は盛大にコケました)、移動に時間がかかるあたり、実によくできています。そこを我慢して通り抜け、川の中ほど、腰まで浸かれる所まで来ると、足下がぬるめで「ちょっと熱めの風呂」くらいに落ち着きます。そうなると川底からポコポコ沸いてくる温泉を眺めても「おぉ、愛いやつよのぅ」と思えるまで余裕が出てくるあたり、人間なんていい加減なもんですね。

ちなみに入浴は無料。歩いて3分くらいのところにある村の駐車場も無料。ありがたやありがたや。その分?更衣室がないので、駐車場で車の中で水着に着替えるなり、現地で堂々と着替えるなり脱衣するなりする必要があります。なお駐車場から全裸で歩いてくるとお縄になりますので御注意あれ(笑)。

まぁ、これだけのために来るような所でもないでしょうが、近くで数泊したときに訪れるのには趣があってよろしいかと。

野反湖キャンプ場(群馬県)

長野県との県境近く、草津の北東に位置する上信越高原国立公園内にある湖&キャンプ場です。環境&施設については公式ホームページを見てみてください。

都心部を出発したのは8月5日、平日の午前9時。練馬から関越道にのって渋川インターまで(小型車¥3,000)。そこから国道をひた走り、野反湖の手前にある「道の駅・六合村」に着いたのが昼の12時。とろろ定食で腹を満たしたものの、全面禁煙で肺が満たされない。そこで車にもどり、缶コーヒーを飲みながら食後の一服。そして一服後のお通じ。とりあえず、ここで出し入れを全てすませて、いざ野反湖へ。

湖に向かうにつれて霧が周囲を包み始め、上の方では視界が10mくらいに落ちる。なにせ湖面の標高が1,500mですもの、無理もない。約30分後、ロッジに着いてチェックイン。今回はテント持ち込みだったので、駐車場から少し離れた第2キャンプ場に設営となる(¥1,300+¥300x人数)。ロッジで薪を買い込み(¥400)、リヤカーを借り受け(無料)、男2人でゴロゴロと押し引きすること約10分。都会のモヤシっ子たる我々は、ゼーハー息を切らせながらようやく目的地に到着。

第2キャンプ場は、炊事場&トイレ(どちらも妙にキレイ)のあるだだっ広い広場と、そこから湖畔に向かう斜面が設営場所。特に区画が決められているわけではなく、適当なスペースに勝手に設営しておくれ、という気ままな方針には好感が持てる。霧雨の中、私らは湖畔近くのこじんまりと開けたスペースにテントを張りましたとさ。

ココの美点は裸火がOKなこと(あたり前だが火の管理ができない人はやるべきではない)。また、夏の東京陽気に慣れた人間にとっては、まさに避暑地。涼しさがよろしい。ただ、腰のよろしくない私にとっては、夜から朝にかけての冷気は、あまりよろしくなかったです(笑)。日中はムシがそれなりに活動していますが、蚊がいないのも素晴らしい(ただしクモは多いかも)。そして何よりの美点は景色と環境整備。とにかくキレイです。

一方、欠点といえば・・・なんだろう?? リヤカーで息切れすることかな(笑)。まぁ、高速を降りてから途中まで草津温泉に向かう車で渋滞するのと、山間部だけあって気象が安定しないあたりですかね。あと、標高が高くて空気もキレイなこともあって、昼間の日射はかなり強烈。肌の弱い人は日焼け止めと帽子は必須でしょう。

とにかくも。昔ながらのキャンプ生活を望む人にはもってこいの施設です(電化されたキャンプを望むのであれば、バンガローを借りれば良いのかも)。私のこれまでのキャンプ生活の中でも、トップクラスにランキング。おすすめ!

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