ん十年ぶりにザックを新調しました。と言っても、タバコの景品で当てたのですが(笑)。それが、ロゴスのサーマウント30。18リットルのデイパックに収まりきらないとき用として手頃な容量(30L)だったので、ロクすっぽ調べもせずにポチポチ応募ボタンを押していた次第。で、ブツが届いたから確認しよう、そうしよう、と。
後から調べてみたら通販で1万円強という、この手の商品の中では安価な部類らしい。さりながら、割り切った感はあれど、素材や縫製に安っぽさは(余り)感じませんでした。なんせ景品としてラインナップされるくらいの商品だったので、そこらへんに不安を感じていたのですけれど、ぜんぜん許容範囲。
見て触った範囲では「軽く・動きやすく・手頃な価格で」が優先されている風。背負った感触は良好で、本体が細身なだけに腕・肩の自由度が高いです。
メインは1気室でアクセスは上方からのみ(つまり、ただの袋)。それ以外にもポケットはあれど、最小限かつ作りがいささかチャチなので、とりあえず小物を入れられる場所はなくはない、程度。ボディ外側に重量物をくくれるような構造物は何もなし。天蓋のロックがベルト2本なら何かしら(私の場合は主に寝袋の)固定のしようもあるのだけれど、短めの幅広ベルト1本止めのため、それも不可。よって、本体内だけで荷造りを完結させなくてはならない。超コンパクトな寝袋ユーザーでもない限り、「デッカいデイパック(日帰り専用ザック)」という存在かしら。
あとは、小枝に引っかけやすいメッシュ地の多用が気になるものの、細身だから避けやすそうな(不意打ちが少なそうな)気配はあります。いまどき装備としては、スマホのヘッドフォンの通し穴やら、パッキングした水筒からの給水ホース通し穴やらがあり(私ゃ使わんけど)。そうそう、底に収納されているレインカバーは意外なほどしっかりした生地が使われてました。
総じて。日帰りハイキングなら、全然オッケーな商品じゃねぇかな、と。背負う派ならオフ車の連泊ツーリングにも向いてそう(テント泊じゃなければね)。ただし、この手のアイテムは「高いモノほど良い」のが通例で、かつ、ユーザーによる後付けの工夫を受け入れてくれる度量もないので、価格なりのある種の割り切りは必要になろうかと。私自身は「タダでもらった、デッカいディパック」としてありがたく使わさせていただきます。