ARGYLLE/アーガイル

「キングスマン」のマシュー・ヴォーン監督による「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」的なナニカ、程度の予備知識で「アーガイル」を観てきました。

確かに冒頭こそ「ロマンシング・ストーン」くさかったのですけれど、どんどん捻りが効いてきて、別方向に進んで行きよりました。一癖ありますが、面白かったです。「キングスマン」や「オースティン・パワーズ」、「アイアン・スカイ」あたりの荒唐無稽さを楽しめる人におすすめ。

近ごろの映画って、設定やらストーリー進行やらがヤケに緻密な作品が多くて、ちょっと気づまりを感じていたのですが、エンタメ作品なら、本作くらい感覚的でもいいじゃんか、と。いや、本作も設定はメタ的だし重層化してるんだけれど、そこを意識しないでも十分楽しめる「緩さ」が良かったのかな。

どちらかというと、私は犬派

トップガン マーヴェリック

久々に、劇場で映画を観てまいりました。なんやかやで「シン・エヴァンゲリオン劇場版」以来、なのかな。コロナ禍のおかげで日常生活のパターンが大いに崩れているのだけれど、映画鑑賞もまた、その直撃を受けております。

観てきたのは、タイトル通り「トップガン マーヴェリック」。これこそ大スクリーンで見なきゃダメなヤツだろうと思いつつも出かけるタイミングを逸してきた挙句、ボチボチ終映になりそうな頃合いに滑り込んだ次第。

感想といたしましては、空撮万歳!でしたよ、十分に楽しめましたよ、と。前作よりも映画的な虚構が大盛りになって別ベクトルの作品にはなっていたけれど、その反面、前作では薄っぺらかった人物描写に歳を経た分だけの重みが加わって、結果としてアクションとドラマのバランスが良くなったのかな、という気がいたします。

ここ数年、往年のヒット作の続編ばやりでしたけど、その中でも上位クラスの満足度。個人的には「ビルとテッドの時空旅行」「ゴースト・バスターズ アフターライフ」あたりとタメ、なのかな。いささか異種格闘技戦的な評価ではありますけれども。

なお、本作を観に行く前に前作を見返しておりました。前作からの引継ぎ事項が多いので、十分に堪能するにはおさらい必須でしょう。しかしながら、十代当時に見た青春(的な要素を含む)映画って、おっさんになってから観ると、より一層、青臭さが鼻について「もうそこらへんで堪忍して…」くらい気恥ずかしさでツライものがありますな(同時代の「セント・エルモス・ファイアー」なんかもう、身悶えしちゃいますもの)。リアルタイム世代は、そこらへん、要注意。

ジョン・ウィック:パラベラム

ちょっと、もやもや。そんなときはオバカ映画で気晴らしするに限るってんで、「ジョン・ウィック」を観てきました。

過去作品はレンタル鑑賞していたので、映画館はシリーズ初。1作目が劇画風、2作目が冒険映画風に感じていたのだけれど、本作は一気にファンタジーの世界に突入しているような。ま、オバカ映画(もちろん褒め言葉)として良く出来ていたから、なんでもイイんですけどね。キアヌも50半ばだというのに、動きがキレッキレ。ここんとこ、CG満載大作映画疲れしていたタイミングだったせいもあるかもしれませんが、肉弾アクション映画として素直に楽しめましたよ、と。

惜しむらくは、寿司屋店主の日本語アクセント。「アベンジャーズ/エンドゲーム」のジェレミー・レナーよりはマシだったとはいえ、大した台詞量じゃなし、キチンと指導しとけよと。でもまぁ、大葉健二を連想させる愛嬌キャラだったから、許しちゃいますけどね。

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