PENTAX super A:壊れて増える。

以前、ふと手にした時にシャッター速度設定ボタンが無反応になっていたことに気づかされた super A。それから5年が経過し、またしてもふと思い出して手に取ってみたのです。

工業デザインとしてはペンタの一眼で一番好き。次点で K-7、その次は意外と SFXかも。

もちろん、5年間放置している間に壊れたボタンが自然治癒しているはずもなく。手にしたついでになんとなく空打ちしていたら、ボタンの動作不良で 1/2000 に固定されているシャッター音と、シンクロ 1/125 のシャッター音が同じように聞こえる。あれ?なんか遅くね?速度に差がなくね?などと思いながら何度か空打ちしているうちに、今度は巻き上げレバーが動かなくなってしまいましたよ、と。

左が落札品。ミラーが上がりっぱ。

ここまで至ると、分解して内部の様子を見てみたい気にもなるのだけれど、さすがに30年以上傍らにいる個体をいきなりバラすことには抵抗が。そこで構造解析用にヤフオクでジャンク品を落札してきたのです。

落札品に電池を入れて動作確認。液晶、OK。

落札品が届いたところで、電池を入れて状態確認。通電、OK。外装部品の状態は、海やら山やら海外やらに連れ回していた自分の個体よりも、良し。液晶表示、良し。ミラーが上がりっぱでシャッター速度変更等の操作を受け付けないため、ボタンや巻き上げレバーの動作は検証不可。ダイヤル系は動くけど渋い。総じて、良いジャンク、かな。腐食等のダメージが小さいので、分解や部品取り用途には適当そうです。

銀のクランプ(私の個体)と黒のクランプ(落札品)

さて、両機を観察していて初めて知ったのが、super A にもバージョン違いがあったこと。7桁の製造番号のうち、先頭3桁が私の個体では「105」、落札品は「155」始まりの差があったのですが、巻き戻しクランプと、底部の巻き戻しボタンの配色が異なってました(銀と黒)。へぇーて感じ。

80年代に描かれた未来は、2019年の年末で終わる

また、落札品にはデータパック「DIGITAL DATA M」が装着されてました。フィルムへの日付/時刻焼き付けユニットですね。過去の所有者がオプション装着したのではなく、当時データパック付モデルとして販売されていたのだとしたら、これが先の色違いに繋がっているのかも(昔からカラバリ好きなペンタのことですから)。

このデータパック、電源がカメラ本体と同じ LR44 だったので、試しに電池を入れてみたら生きてました。初期値で「80年1月」ぽく液晶表示(80-1)され、おやっと思って、設定を試みたら、ボタンがちゃんと反応するじゃない。おやおやっと思って、カレンダー設定を進めていたら「19年12月31日」が最大で、「19年」から先は「80年」に戻るのでした。なにやらバック・トゥ・ザ・フューチャーぽい回帰だこと。てか、割と最近まで実用だったのね。

ちなみに、時刻も問題なく設定できたので、たとえば「05年を25年と見なす」とか「令和だと言い張る」つもりでいれば、あと十数年ヤリクリできなくもないのかな(うるう年が厄介だけど)。もっとも、実際にフィルムへ焼き付けるところまで機能しているかどうかは、現状では検証のしようがありませんが。

ともあれ。ヤフオクで何度か入札するも不守備に終わり、ようやく落札できたブツが届いたところで満足感に浸ってしまっているので、分解は、気が向いたら、そのうち、いつの日にか。

Mac mini (2018):Monterey、落ちまくり。

仕事で使う Mac の OS 環境は安定性重視で考えていて、主要ソフトの推奨環境から外れるまで古いバージョンを使い続けるパターンが多いです。

現在のメインマシンである Mac mini (2018) も同様で、2年前に macOS 11 Big Sur へアップデートし、そして昨秋 macOS 12 Monterey にアップデートしました。なのだけれど、それからしばらくして Firefox を筆頭に日常的に使うソフトが落ちやすくなり、そして時折「ボリュームハッシュの不一致」ダイアログが表示されるようになったのです。

ネットで調べたところ、SMC リセットや NVRAM リセットで回復する場合があるということで 12月中旬に試してみたのですが、残念ながら解決に至らず。そこでダイアログに記されている通り、OS を再インストールすることにして、App Store から Monterey インストーラをダウンロードして実行したものの、インストール途中で「インストーラが壊れている」からってんで中断してしまう。

さらに調べているうちに、より新しいバージョンなら回避できるかも、という情報を目にしたので、正月に macOS 13 Ventura へのアップデートを試すことにしました。

まずセーフモードで起動、 FirstAid で起動ディスクの検証・修復。復旧モードにて、USB メモリで作成しておいた Ventura インストーラを実行。

だがしかし、Monterey 同様「インストーラが壊れている」ため続けられないらしい(もはやウソこけって感じ)。そこでネットワーク経由の新規インストールを試みる。

前回の中断地点を過ぎても順調に進行。だが、やがて「com.apple.BuildInfo.preflight.error エラー21」にて中断。もう諦めて、改めて SMC リセットと PRAM クリアを実行して現状復帰しました。

結局、何も解決していないので、相変わらずソフトがちょくちょく落ちやがります。ばかりか、Mac mini そのものも急に落ちて再起動するケースまでチラホラ。しかたねぇ、春になり水も温くなればセール品も出てくるだろうと、遠からず買い替えることに決めた、そんな折。

Apple ストアで Mac mini M4 Pro モデルの整備済製品が売られているのを見かけたので、速攻でポチりました。思い返せば、今使っている Mac mini も整備済製品で速攻ポチしましたっけ。

Intel Core i7 から M4 Pro モデルへの一足飛びだというのに、早くイライラせずに済みたい欲求ばかり強くって「新しい Mac ってどんなだろうワクワク」が薄いのが残念。まぁ、新しい Mac mini のセットアップに加えて、古い Mac mini の修復(きっと起動ディスク初期化からのクリーンインストールからの再セットアップ)作業も控えているので、あれこれ面倒…ということもありますけどね。

そして3日後、荷物が届きました

自作スピーカー3:かかった費用

今回のスピーカー制作にかかった費用を以下にまとめます。ただし、木工用ボンドやサンドペーパーなど、手持ちの汎用的な消耗品については割愛しています。あとで吸音材を買うかも知れませんけど、それはまたそれとして。

品名税込額備考
NFJ 2.5インチ フルレンジスピーカーユニット2,2404Ω/15W/MAX30W, 2個まとめ
NFJ 2.5インチ パッシブラジエーター1,0002個まとめ
MDF 450×600×9mm645
MDF 裁断・穴あけ加工2,800
NFJ 埋込型スピーカーターミナル [高品質版]7202個まとめ
NFJ 小型スピーカー壁掛け金具 汎用ブラケット130小 48mm×26mm、2枚1組
ムラコシ オニメE M4×10mm81010本入、8本使用
爪付Tナット(ウィット)W1/4442鉄/三価ホワイト、8本入、2本使用
マグネット吸着用スチールプレート丸型 φ10mm4980.4mm厚、10枚入、2枚使用
ナベワッシャーヘッド タッピング M3×10mm323鉄/三価ブラック、10本入、8本使用
サラタッピング M3×10mm312鉄/三価ブラック、10本入、8本使用
ナベタッピング M4×10mm所有在庫、4本使用
エスコ ナベ頭小ねじ M4×20mm所有在庫、8本使用
和信ペイント ポアーステイン チーク 130ml581所有在庫(ほぼ未使用品)、1/3 使用
アサヒペン 木部用プライマー 300mL所有在庫、1/4 使用
和信ペイント 水性ウレタンニス 130ml所有在庫、1/4 使用
3Mスコッチ 超強力接着剤 プレミアゴールド スーパー多用途2686ホワイト、20g
セメダイン ウッドシール SY-003 500g所有在庫
AMIUKON 24K 金メッキ バナナプラグ AWG-18AWG所有在庫、4本使用
合計11,187

さて。独自設計で1点モノだから仕方ないのだけれど、エンクロージャーのパネル代 3,445円(645+2,800)は、いささか高くついてますね。関連部品まで含めると、市販自作キットのコストパフォーマンスの高さが窺えるってものです。

さらに今回は、鬼目ナットやインチ規格の爪付Tナット、マグネット吸着用スチールプレートなど、あまり一般的ではないパーツを使用したおかげで、やけに締結部品代が高くなりました。

その一方で、塗装関係は昨年のサブウーファー&小型スピーカー制作時の在庫消化に努めたので、追加費用0円で済ませられてヨカッタです。

材料費の合計、1万1千円、か。当初想定よりも高くなってしまいましたが、慣らし開始直後から良い感じに育ちそうな予感がありますし、パッシブ・ラジエーターを使うとどうなるのかな?なんて好奇心も満たされましたし、まぁ趣味の一環としてはソンナモノでありましょう。はい、もちろんオッケーです。

【自作スピーカー3:, #1, 2, 3, 4, 5, 費用, 調整

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