HONDA MD90:再整備#18 今回の交換部品

ぼちぼち、まとめ。
以下、備忘録がてら今回交換した部品を上から順に記します。

ヘッドライトの固定ボルト左右2本をステンレス製に。

ポジションランプ。
えらく曇っていたので、転ばぬ先の杖まで。なんとなく、クリア球をアクリルスプレーで黄色に塗装しました。

レッグカバー固定部のラバー部品。
ほぼ干涸び、千切れかけていたもので、つい。

エアクリーナーコネクティングチューブ。
キャブレター側が割けていたのです。

チューブの固定に使われる純正バンドが廃番の憂き目に遭い、代替品も不明だったたため、幅7mmのステンレス製ブーツバンド(自動車のタイロッドエンドブーツ固定用)で代用。ちなみに、チューブの溝幅を実測したところ、エアクリ側が10mmちょい、キャブ側が7mmちょいでした(※私のMDはP型です)。

フューエルラインホース2本(キジマ製)とステンレス製クリップ。

エキゾースト・ガスケット。

前後輪のスポーク、タイヤ(DUNLOP D107F/D107)、チューブ(IRC製)、リムバンド(DUNLOP製)。
フロントのベアリング3点と内側のオイルシール。
リアのハブダンパー(NTB製)とブレーキ部外側のダストシール。

フロントのブレーキケーブルは3月に交換済みだよ、と。

チェーン・アジャスター左右。
ネジ部がサビ太り気味だったので、今後の保険まで。

センタースタンドのスプリング。

あとは、DIYキャリアボックスの固定に使ったステーとボルト類、それにサビがひどかったアチコチのネジを交換しましたよ、と。

作業前は、前後輪周辺だけ新調すればイイかと考えていたのですけれども。型式からして販売開始から20年以上経過した、サビまみれの車両ですもの。後から後から要・交換!部品が出てきてしまいますわね。

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HONDA MD90:再整備#17 あちこち塗る。

過去記事で触れなかった塗装まわりをまとめて。

ヘッドライトのフレームは新品交換する予定だったのですが、型式を誤って部品発注してしまうという痛恨のミスを犯してしまい、買い足すのも癪だったので塗装でごまかすことにしました。

耐水ペーパーでサビ落とし→サビ部分にサビキラー→ミッチャクロン塗布、まではリム塗装と同じ工程。メッキ地へのメタリック塗装で質感がどうなるか、といった点に興味があったので、プラサフ(グレー)を塗らずにボデーペン(チタンシルバー)を二度塗り&クリア塗装してみました。結論としては、よほどメタリック塗料を薄く塗らない限り、下地がメッキでも質感には影響しない感じ。ごくごくフツーのメタリック塗装な仕上がりでした

続いてハンドル周り。写真上段の通り、作業前はサビッサビな状態でした。当初、ハンドルを外してスプレー塗装してやろうと考えていたのですけれど、左側のスイッチボックスの固定ネジが固着してしまって外れない。よしんばドリルで揉んで外したとしても、ウィンカーを外す必要がある。それには、ライト裏の配線の巣をいじくらなくてはならない。今回の整備シリーズでは電装周りに手をつけたくはなかったのと、なんかもう面倒になってきたので、キーシリンダー部だけ外してハンドルをつけたままサビ落しと筆塗り塗装を敢行しました。

ハンドルは、サビキラー。三叉とキーシリンダー部は、サビキラー後にサビの上から塗れる系のマットブラック。キーシリンダーの刻印部にはサビキラーの銀色を流し込み、オン位置の「●」にタミヤカラーの赤を上塗り。

4年前に交換したナポレオンのラジカルミラーもサビがキテいたので、分解のうえサビ落し→サビチェンジャー→マットブラック塗装。なお、写真の様にミラー裏側のネジ2本を完全に外してしまうと、ミラー内部でアーム部を固定する金具が迷子になって復旧にモノスゴク手間取りますのでご注意を。いやホント、投げ捨てようかと思ったもの。

鮎の塩焼きのようになっていたホーンは、サビキラーとサビの上から塗れる系のマットブラック対応。ここまで朽ちていても、ちゃんと機能していたのはエライ。

タンクのキャップと残量メーター部はサビキラー。ガソリンがかかる可能性の高い場所だけに水性塗料であるサビキラーだけでは心もとなかったので、さらにクリアを筆塗り(少しでも効果あればヨシとする)。

焦げたサンマのようなマフラーは、耐水ペーパーで全体的に浮きサビを落としてからサビキラーを塗り、耐熱ブラック塗装。過去の塗装を完全に落とす気力はなかったので、部分的に新旧耐熱塗料の重ね塗りになっています。全く褒められた塗装ではありませんけど、今以上に劣化が進んだらもう、新品交換するしかないだろ、な判断にて。

リアサスはダンパー部をサビキラー、バネをサビチェンジャーで済ませました。マフラー同様、これも交換レベルだろうと考えてはいるのですけどね。

といった作業の効果のほどは、と言いますと。試験走行から10日ほど経った今日、あっちこっちに点サビが出ていることが判明いたしましたよ、と。まぁ、今回の一連の作業は対処療法に過ぎませんからね。サビについては根本的に根絶しない限り、再発を防ぐのは難しい(てか、無理)でしょう。なのだけど、根絶のための手間と時間を考えると、なかなかね…。

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HONDA MD90:再整備#16 ボディ色の探りとフェンダーの塗装

派手目のオレンジで塗られている私の郵政カブ。前のユーザがけっこうキチンと塗ってくれていたようだし、私的にも嫌いな色ではなかったのは良いのですが、使われた塗料が分からずレタッチに困る事になりました。雰囲気からすると、自動車用ではなく建材用ぽい。しかも結構な厚塗りをしてるところからして、入手しやすい安価なスプレー塗料を使っているのではないか?という推論を立て、目立たない部品で実証テストをしてみることにしました。

試験片は、サビでウェハース状に風化し始めていたフロントキャリアの固定部品。

サビと劣化した塗装を金ヤスリと荒めの耐水ペーパーで(例によって)ある程度剥がし、(これまた例によって)希釈したサビキラーを筆塗りし…

凹んだ箇所にパテを盛り、耐水ペーパーで研いで…

プライマー(グレー)をスプレーし、ごくごくフツーぽいオレンジ色のラッカースプレーで塗ってみたわけです。写真で後ろにある小さめの部品が元の色なのですが、写真では同じような色に写っているものの、肉眼では近いけど遠い。厚塗りになってしまった箇所は、まだマシな感じ。元の塗装では白いプライマーが使われている点と、やたら塗膜を厚くすることでオレンジの彩度を上げている点の違いが大きいようで。やっぱり、偶然の一致に頼るのは無理がありますやね(笑)。

さて、こちらはフロントフェンダー先端。塗装の下でサビがプクンと膨れているのが気になっていたのです。だがしかし、試験結果からすると今手元にある塗料では色ズレが気になりそう。てことで、原付2種を示す白いマーカー風にしてやろうかなと思い立ちました。

余り白線が太くなりすぎない範囲で、膨れた箇所を耐水ペーパーで研いだところ。地金まで露出させると、補修しない範囲とのギャップが大きくなりそうなので、(例によって)磨くのはある程度までとし、サビキラー塗布。凹んだ箇所はパテ埋め、と。

それから白線をキレイに塗るための型紙づくり。フェンダーの裏から紙を当て、フェンダー先端の形状をペンでトレースしたものを、スキャナーでデジタル化。イラストレーターで線をトレース→プリント→切り抜き→フェンダーに当てて確認→イラストレーターで形状調整、という作業を何度か繰り返して適当と思われる形状に辿り着いたら、ラベル印刷紙に出力して型紙としました。そして、型紙を貼った上からテープやチラシによるマスキングを追加し、プラサフと余っていたホワイト系ボデーペンでスプレー塗装、と。

思いつきでソソクサと作業した割りには、まぁソコソコ綺麗に塗れたかな、と。フェンダーの裏側は、錆の上から塗れる系のマットブラックで筆塗りしておきました。これでしばらくサビの進行を気にしないで済めばいいのだけれど。

リアフェンダーの先端は、フロント以上にサビが進行しておりました。この部分は袋状の二重構造になっているらしく、裏側に穴があくと水が溜まってしまうようです。その裏側には、パテ盛り&溶接のあとがあり、過去ユーザの苦労がありありと。

ともあれ、裏も表も劣化部分をある程度削り落としてから、サビキラー→パテ盛り→研磨。更に表はマスキングしてプライマー、裏はマットブラックを筆塗り。

どうせ後ろはソンナ気にしないので(パテの研磨も凄くラフですな…)、近くて遠いオレンジ塗装を試してみました。したらね。やっぱ、色が全然違いますって…。

えぇい、原付2種の△マークでゴマカシちゃえ。て、ちっともゴマカセてないじゃん。

てな感じで、すんごいラフな塗装をしちゃったよ、な話でした。過去の記事でも触れましたけど、今回の整備シリーズでは外観は二の次にしていて、将来の追加整備までハン・ソロのカーボン冷凍よろしく現状維持できればソレでヨシとしています。もっとも、ハン・ソロ同様、解凍したら老けていた!なんてことになりそうな気がしてなりませんが。

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