9月の終わり頃だったか。QNAP NAS の常駐監視ソフト(Qfinder)に現れた TS-431P ファームウェアのバージョンアップ告知に気づき、久々にコントロールパネルにログインして QTS4.4.1 へのアップデートを済ませたのです。
なんだけど。インストール後の再起動に始まった DLNA サーバのインデックス処理は完了するものの、次工程のサムネイル作成が早々に「一時停止」状態になってしまう。何度「再開」しても、本体を再起動してみても、ダメ。
DLNA クライアント(ONKYO CR-N775)からアクセスしてみると、カタログから楽曲選択までは進められるものの、肝心の楽曲ファイルが「見つからない」状態。テレビ(TOSHIBA REGZA 32ZP2)で試してみても同様で、音楽だけでなく写真や映像ファイルもNG。
ひょっとしたら NAS の新ファームウェアの問題かもしれず、であればそのうち修正パッチが配布されるだろうと、しばらく放念していたのです。
そして11月。二度のファームウェアのアップデートを経ても状況が改善されないので、(無償サポート期間が切れるかもしれない)本体購入から1年が経過する前に、QNAP に問い合わせることにしました。
QNAP のクラウドサービスにアカウントを開き、製品登録を済ませ(すっかり忘れてた)、問い合わせフォームに経緯をツラツラと記して送信。数日後、「日本語が分からないから英語で返すけどゴメンなさい。アレやコレを確認して画面をキャプって送ってもらえます?」な返信が届く。どこまで真意が伝わっているのか疑問を感じたので、アレやコレを確認して画面をキャプったファイルを送る際に、「酷い英語だけどカンベンしてね」と詫びを入れつつ状況を改めて記しておきました。
そんなやり取りを通じて判明したのは、QTS 従来版では DLNA アプリと Mutimedia Streaming add-on の組み合わせで DLNA ストリーミングをサービスしていたのだけれど、QTS4.4.1 からは「コンテンツの種類ごと」に「なんちゃら Station」系アプリの支配下になっていたこと。つまり、音楽ストリームを機能させるには「Music Station」、フォトストリームには「Photo Station」、ビデオストリームには「Video Station」をインストールし、それぞれのアプリで環境設定を施す必要があったのです。で、言われるままに条件を整えてみたら、万事解決。
もともと NAS の本分はデータの安定的な保管と共有にあると見なし、余計なリソースを食ったり意図せぬファイル更新を行いそうなアプリを遠ざけていた私にしてみれば、イヤーな仕様変更。ただ、確認した範囲(あるいはタイミング)では大したリソースを消費していないようですし、なぜか楽曲が二重三重に登録されしまう iTunes サーバ機能がマトモに動くようになっていたし、多少の利便性を取るのも悪くないかな、くらいの心持ちになりましたよ、と。