ひっさびさの、やんばる周遊ドライブ。

土曜日の朝、満潮前に海に繰り出して久々のSUPを楽しむつもりが、寝坊。朝に弱い私の場合よくあることとはいえ、なーんか気持ちが収まらなかったので、これまた久々となる北部周遊ドライブに向かうことにいたしました。西側海岸を国道58号で辺戸岬に向かい、そのまま県道70号で東側を回って331号で戻ってこようという、至ってシンプルなルート。

ちなみに、本部半島の先に足を踏み入れるのは、3年ぶりくらい。まして、本島最北端である辺戸岬を目指すのは、琉大卒業以来だから20年ぶりくらい(笑)。

名護を過ぎて最初に立ち寄ったのは、比地大滝キャンプ場。学生当時はバイクに一人用テントを積んで泊まりに来たり、卒論の川魚調査で来たりと、個人的に馴染み深い場所です。ただし、随分と様変わりしてましたが。

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管理小屋で入園料500円を払い、足を踏み入れて最初に目にするのはキッチリ整備されたテントサイト。その先に進むと砂防ダムがあり、付近はいろいろ土木工事中。こういう生々しい現場を見ると、もともと生物を先攻していた私にとってはどうしてもネガティブな影響に関心を払ってしまうところ。ただ、環境保全やら地域振興やら災害予防やら、いずれも簡単には語ることのできない話題なので、バランスの取れた開発を進めてもらいたい、ですね。

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比地大滝までは、遊歩道がキッチリ整備されています。昔は鬱蒼とした森のじめじめとした斜面に、申し訳なさそうというか、一応は人が歩くことを考慮してみましたレベルで板が敷かれていて、ハブに気をつけながら歩いてました。なので、ちょっと開け過ぎたんじゃないの?という感じ。遊歩道自体も、昔のルートよりも陸側に寄って(上がって)いるようです。

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ルート中盤に架けられた、ちょっと趣のある橋。昔は橋なぞなくって、ここらへんから川を渡って、そのまま河川敷を上がっていきました。

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そしてルートの最後に、比地大滝。管理小屋からゆるりと歩いて30分くらい。遊歩道恐るべし。

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ちなみに、大学の卒業研究でヨシノボリを調べにきたときは、右側の崖をよじ上って滝の上まで調査しました。今やったら、怒られるんだろうな。てか、今の歳でソレやったら、完全に不審者扱いだろうな(笑)。

そんな感じでキャンプ場を後にし、58号の対岸にあるオクマビーチを覗いてみれば、ビーチには砂浜しかなかった当時のひなびた雰囲気が失せていたので素通り。58号に戻り、北上。

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当日は大潮で、国頭に入った頃にはエライ引きっぷり。
せっかくなので、クルマを止めて散策してきました。

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よくもまぁ、コイツら生き延びてるもんです。

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そんなこんなで、辺戸岬に着いたのは
出発から3時間半ほど経過した13時過ぎ。

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ちょと分かりづらいですが、写真中央左側に与論島が写ってます。沖縄がアメリカ統治下にあった頃には、海を挟んで篝火を焚いて励まし合っていたという間柄。

ちなみに、太平洋戦争の終戦が1945年、奄美の本土復帰が1953年、沖縄の本土復帰が1972年。幼少期にフィンガー5が流行り、沖縄を舞台にしたゴジラvsメカゴジラが封切られ、祖父母から海洋博覧会の土産をもらっていた私にとって、復帰間もない沖縄というのは「幼い頃の遠い記憶」として処理されていたんですけれど、私が最初に沖縄で暮らしていたのは27年間に渡る占領終了からタカダカ十数年後だったと。歳をとって時が堆積してみると「時間」の捉え方がずいぶん変わってくるもんですね。

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辺戸岬周辺は、石灰岩がゴロゴロしてます。残波岬の荒々しさと、本部半島のカルスト地形が混ざったような、ちょと面白い風景かも。

この頃にはさすがにお腹が空いてきたものの、きっとあると思ってたパーラーがなくって昼ごはんを食いっぱぐれ。なーんか、もーいーや、という気になって、後はひたすらクルマを走らせることになりました。クネクネとした県道70号で運転を楽しんでいたのも束の間、国道331号に入ったあたりから膀胱が圧力弁の開放を要求しはじめ、しかたがないから宜野座から自動車道へ。伊芸PAで小用と食事を済ませ、自宅に戻ったのが17時過ぎ。約7時間半、距離にして約260kmのドライブでありました。

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ネイキッド購入から4年5ヶ月、こんなに続けて運転したのは初めて。やっぱり軽自動車のシートはお尻が痛くなるものである、という結論を得ましたよ、と。

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