自作スピーカー:#9 慣らし運転と仮設置

自作スピーカーの完成から数日間、作業中のBGM再生に利用して慣らし運転してました。構成は、そもそものところでスピーカーを自作するキッカケとなった ELEGIANT の小型アンプに、iPad の圧縮音源ファイルを Bluetooth 接続にて。

で、その音はといえば。思っていた以上に、ヨカッタです。スピーカーユニット(Protone VSP-16)自体、車内で好印象だったからこそ車載スピーカー交換後も手元に残していたわけなんですけれど、準密閉エンクロージャーに収めたおかげか耳に刺さらずズンドコしすぎず、全体的に長所が伸びた感があります。翻って、自動車でのデッドニング処理は有効なんだろうねぇ、てことですね。使い倒したスピーカーユニットをプライスレスとすれば、材料とアンプ一式で約1万3千円。同額のアクティブスピーカーを新品購入するよりは、断然イイ買い物をした感があります。

そして昨日、本来想定していた組み合わせを試してみる。

ソースは、昨年ブルーレイ・レコーダーを購入してからホコリを被っていたパイオニアの DVD/VHS/HDDレコーダー、DVR-RT700D。DVD-R/RW 連合筆頭企業だったパイオニアの、それも AV 事業が元気だった頃の自社製ドライブ搭載モデルですもの、音楽再生用 CD デッキとして活用するのも全然アリじゃねぇのと考えた次第。

で、ELEGIANT に繋いで再生してみれば。ヤケに音がでかい。少し歪んでいる感じもする。実際、音量つまみを「0」位置からほんの少し上げた地点が適正音量。iPad との Blutooth 接続時の適正音量でのボリュームつまみ位置と比べてみると、写真の通り、角度が全然違う。

スピーカーのインピーダンスが低目(4Ω)である影響もあるのかもしれないのだけれど、デッキの LINE OUT の信号が(相対的に)大きすぎてアンプがしっかり受け止められていないっぽい。思えば過去にテレビに Bluetooth 送出機を繋いだ時もそうだったんですけれど、近頃のこの手の小型装置は、機材間を固定出力で結ぶ LINE OUT ではなく、機材と人の耳を可変出力で結ぶ PHONE OUT を基準にしている気配がありますね。

ともあれ、設置作業を先に進めましょう。

まずはスピーカーケーブルを準備、アンプ側だけバナナプラグをつけることに。前回に懲りずにナカミチ印を買っていたものの、以前よりプラグが肉厚になって作業しやすくなっている、ような気がしないでもない、ような。比較的最近、ナカミチブランドが中国企業から国内企業の手に移ったというニュースに接した記憶があるのだけれど、関係しているのかしら。

そして、読書コーナー(笑)のイスの目の前にあるメタルラックを整理して、機材を設置。いい音楽を聴きながら読書に耽られるようになるまで、あともう少し。

…しかし、金網にスピーカー、かぁ。接地面の改善策も練らなイカンですな。

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自作スピーカー:#8 スピーカーユニットの取り付け(後編)

誤って開けたネジ穴にパテを充填してから、スピーカーをぼんやり眺めているうちに、なーんか存在が地味だなぁと感じ始めまして。

ちょっと目引きにウーハー外周部の凸部に色を付けてやろうかと思い立つ。放置期間が長くなり、半ば固形化したタミヤカラーのゴールドリーフをシンナーで溶かして筆でペタペタ。うん。イイ感じ。

再びスピーカーをぼんやり眺めているうちに、今度は中央部が地味だなぁと感じ始めまして。同軸ツイーターのフレームに金属感を与えてやるかとガンメタリックを塗ることにしたのです。ただこのガンメタ、ゴールドリーフ以上に状態が悪くノリが異様に悪くって、筆跡がすげぇ汚い出来になってしまいました。いたずらに考える時間が出来てしまうと、ロクな結果を伴わない典型例ですな…。

翌日、パテが乾燥した頃合いに、ドリルで 2mm のネジ用ガイド穴あけ。

3mm の皿タッピングネジで締め上げて、おしまい♩

斯くして、思い立ってからちょうど1ヶ月で自作スピーカーが完成いたしましたよ、と。
音については、追ってまた

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自作スピーカー:#7 スピーカーユニットの取り付け(前編)

内部配線の平端子取り付け作業と平行して、スピーカーユニット(Protone VSP-16)の下準備。

なにせドアスピーカーとして数年使い、取り外してから1年間放ったらかにしていたシロモノなので、何は無くともまずは清掃。

濡らしても構わない範囲をアルコールを付けたティッシュで拭き、端子を接点復活スプレーで洗い、紙やすりでサビを擦り落とす。

そしてサビた箇所にはサビキラー塗布。
といったあたり、車から取り外して保管することに決めた時点で済ませておけよ、な、作業ですけれど。

そして、スピーカーユニットをエンクロージャーに取り付ける感動の瞬間を迎えたのですが、コンマ何ミリかの幅違いでプラス端子にケーブルが接続できまっしぇん…。

仕方がないので、ケーブルに取り付けた185型の平端子を剥ぎ取り、手元にあった250型に取り替える。ただそれだとメスが大きくなりすぎて嵌合が緩いので、ペンチを使って良さげな塩梅になるまでメスを潰して対応しました。

そして、ようやく、感動の瞬間。
取り付けには、手元にあった皿タッピングネジ(3x12mm)を使用。バッフルボードには、エンクロージャー組み立て前にドリルで2mmの穴を開けてありました。

だがしかしけれども。2台目で穴位置ズレが発覚。どうやら上下のポンチ打ちの後、左右のポンチを打つ際に当てていたスピーカーを意図せず回してしまった模様。

通常、こんなの作業後の目視確認で一目瞭然なんですけれど、このスピーカーユニットの外周部にはウラから防振用のゴムが貼られていてポンチ穴を直視できなかったんですよね。さりながら、検証不足だったことに変わりありませんが。

新たに開ける穴と誤って開けた穴の位置が近いので、ドリル加工による MDF 材の崩壊を防ぐために古い穴をパテで埋めておくことにする。以前、犬に飲み薬を与える際にもらっていた注入器にパテを詰め、穴の反対側を指先で押さえながらパテ注入。

そして、乾燥まで24時間。
なんだかポカンと手持ち無沙汰な時間が生じてしまう

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